20代の転職理由ランキング!面接で好印象な理由とは

20代の転職理由で多いものは、労働条件の悪さと人間関係の悩みです。

ただし、転職活動中の面接の場で、全ての理由を正直に話すのは避けた方が無難です。

筆者は採用担当を約10年間経験し、多くの転職理由を聞いてきました。

中途採用で内定後、後日談として「前の会社の人間関係が実は本当にしんどかった」と話をされることが本当によくありました。

しかし、万が一面接で「人間関係が理由で退職しました」と言うと、ほとんどの場合は内定は出ません。

なぜなら人間関係でのトラブルは、程度によるとは言えどの職場でも必ずあるためです。

人間関係を転職理由としてしまうと、採用担当者は「うちにきても同じようなことで辞めていくのかなぁ」と不安を抱く可能性が高いです。

この記事では20代の転職を成功するために、転職理由における失敗例と成功例を完全解説していきます。

転職理由で悩んでいる方はぜひ、最後まで読んでくださいね。

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20代に多い転職理由ランキング

厚生労働省の調べによると、20代の転職理由で最も多いのは「労働条件の悪さ」です。

順位 転職理由 割合(%)
1位 労働条件の悪さ 12.625
2位 給料の安さ 10
3位 人間関係の悪さ 9.075
4位 会社の将来への不安 7.1
5位 仕事内容 6.35
6位 契約期間の満了 5.825
7位 結婚・出産・育児 5.025
8位 能力を生かせなかった 4.875
9位 会社都合 4.625
10位 その他 34.5

参考:令和3年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省

次いで多いのは、給与の安さ、人間関係の悪さとなっています。

次では、面接で気を付けたい、失敗しがちな転職理由について解説します。

20代の転職で失敗しがちな転職理由

労働条件の悪さや、給与の安さ、人間関係の悪さなどは十分転職に踏み切る理由ではありますが、面接でありのままを伝えると失敗に繋がります。

なぜなら、どの企業でも起こり得る理由だからです。

20代の転職で失敗しがちな転職理由として、以下の転職理由があります。

  • 1位:人間関係
  • 2位:仕事内容に不満
  • 3位:給料に不満
  • 4位:残業が多すぎた
  • 5位:尊敬できる上司がいなかった

それぞれについて解説します。

1位:人間関係

人間関係に不満があると言ったら、ほぼ確実に面接に落ちることになります。

なぜなら人間関係にトラブルがない会社はないからです。

筆者は働きやすい企業ランキングに掲載される企業にいましたが人間関係のトラブルはあります。

そのため人間関係から逃げるような転職理由を面接官が聞くと「うちにきてもまた人間関係で辞めるのかな」と感じます。

人間関係に不満があっても、面接の場で伝えることは辞めましょう。

他責にする人だと採用担当者に捉えられて評価が落ちてしまいます。

2位:仕事内容に不満

仕事内容に不満があっても面接の場で話すことは避けましょう。

仕事内容に不満があったとしても、出来る限り改善する努力をしたという経緯を見せることの方が大切なためです。

そもそもサラリーマンをしていく以上、いつ人事異動で希望していない部署に異動になるか分かりません。

職場で企画やアイデア、意見を通したいようであれば、今の仕事で成果を出し信頼を積み上げる必要もあります。

仕事内容に対する一方的な不満を転職理由にすることは避けましょう。

3位:給料に不満

不当に給料が安いという場合以外は転職理由として伝えないほうが良いでしょう。

「そんなに待遇を要求できるほど、仕事ができるのかな」と採用担当者に不安を持たれてしまうためです。

もしあなたが自分自身で売上・利益を作り出し、企業にとっても大きなインパクトを与えるような人材だったとします。

そのような場合であれば給料の不満を転職理由に伝えても問題ありません。

具体的な金額を用いて説明することで優秀さを伝えることができ、かつ明確な転職理由として伝わるでしょう。

一方で「他の企業と比べて安い」「がんばっているのに評価されない」というのであれば、評価基準が曖昧で採用担当者も判断できません。

さらに「給与に不満があるのならもっと給料のいい会社があったらそちらに転職するのではないか」と思われる可能性もあります。

そのような状態でどれだけ主張しても利己的な人物として捉えられてしまい評価は良くないでしょう。

「そんなに待遇を要求できるほど、仕事ができるのかな」と採用担当者に不安を持たれてしまうためです。

4位:残業が多すぎた

残業が多すぎることは良いことではありません。

しかし、20代の方の場合、仕事にどっぷりと漬かって仕事を覚える大切な時期でもあります。

月100時間以上などの過労死ラインを超えるような残業をしている場合には素直に告げても問題ありません。

ですが40時間程度の残業で「残業が多い」と伝えると

「この人はあまり仕事自体が好きではないのかな」と思われる可能性があります。

残業時間に関しては、それを理由にすることは出来るだけ避けるようにしましょう。

5位:尊敬できる上司がいなかった

尊敬できる上司がいなかったという場合も出来れば転職理由にはしないほうが良いです。

転職先に果たして尊敬できる上司がいるかどうかは分からないためです。

もしも尊敬できる上司がいないのであれば

「自分が尊敬できる上司になれるように努力するくらいの気概を見せて欲しい」

と採用担当者は感じてしまいます。

以上のように受け身に取られるような転職理由は伝えないほうが無難です。

20代の転職で気を付けたい、面接で失敗しがちな転職理由のまとめ

  • 人間関係から逃げるような転職理由は面接の場では伝えない
  • 仕事内容に対する一方的な不満を転職理由にするのは避ける
  • 不当に給料が安いという場合以外は転職理由として伝えないほうが良い
  • 残業時間を理由にすることは出来るだけ避けるようにする
  • 尊敬できる上司がいなかったという場合も転職理由にはしないほうが良い

ここまで失敗しがちな転職理由について解説しました。

「正直に伝えて何が悪いの?」と思う方もいると思います。

ですが面接官が転職理由を聞く理由は、前向きでモチベーションの高い人材かどうかをチェックしているためです。

以前あったネガティブな理由をそのまま伝えるよりも、ポジティブな理由に変換して印象を良くする必要性があります。

転職の極意、成功するためのテクニックについては次で解説します。

参考にして必ず転職を成功させてくださいね。

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【転職の極意】転職理由の本音は隠すべし

筆者は約10年間、採用担当者を経験してきましたが

「これさえ言わなければ内定を出していたのにな」と思わされた転職理由がたくさんあります。

ネガティブな本音の転職理由はできるだけ隠すようにしましょう。

面接は商取引であり、格闘技の試合と同じです。

みすみす弱さを見せて不利になる必要はないためです。

転職理由は前向きに答えるようにしましょう。

後ろ向きな転職理由を答えていては、内定も出なくなってしまいます。

採用担当者の評価が高い転職理由ランキングベスト3

ここからは採用担当を10年していた筆者が好感触であった転職理由を紹介していきます。

それは次の3つです。

  • 1位:やりたい仕事がある
  • 2位:会社の理念に共感できる
  • 3位:安定した職場で働きたい

それぞれについて解説します。

ベスト1位:やりたい仕事がある

評価の高い転職理由として「やりたい仕事があるから転職したい」というものがあります。

「どうしてもやりたい仕事がある」という場合には、遠慮せずにしっかりと伝えるようにしましょう。

そのときに、なぜその仕事をしたいと思うようになったのかなどの背景も伝えるようにしてください。

「挑戦したい仕事があなたの会社にある」と言われて嫌な気持ちになる採用担当者はまずいないためです。

20代後半の方は実際に詳しく情報収集したり、取り組んだ内容をアウトプットとして伝えられる実績も準備しましょう。

ここまでできればグッと内定率を高めることができます。

ベスト2位:会社の理念に共感できる

「会社の理念に共感できる」という転職理由も採用担当者の評価は高くなります。

なぜなら採用担当者の一番の懸念である短期離職の可能性が減るためです。

採用担当者は短期で離職すると高い採用費と社員の教育コストが無駄となり非常に困ります。

会社理念に心から共感してもらえている場合に入社後「こんなはずじゃなかった」と離職する可能性は低いです。

そのため、採用担当者からは高評価となります。

会社の理念に共感する理由を具体的にこれまでの仕事経験に付け加え、アピールするようにしてみて下さい。

ベスト3位:安定した職場で働きたい

安定した職場で働きたい、という理由は実は優良企業では歓迎される転職理由です。

日本人は昔から、安定のために働く傾向が強いためです。

仕事環境が安定しているからこそできる挑戦もあります。

素直に安定した職場で、全力で働きたいと伝えることは悪いことではありません。

どの企業も安定した利益を出すために奔走しています。

ただし、単に会社に依存するような理由ではだめです。

会社にどう貢献できるかもセットで伝えてください。

採用担当者の評価が高い3つの転職理由

  • やりたい仕事がある
  • 会社の理念に共感できる
  • 安定した職場で働きたい

最後に転職するべきか悩んでいる方へ、おすすめの転職方法を解説します。

20代で転職すべきか悩んでいる方は迷わず情報収集&相談がおすすめ

転職理由について情報を収集しても「転職したほうがいいのかなぁ」と悩んでいませんか?

もし転職すべきか悩んでいる方は情報収集から始めてください。

おすすめは転職エージェントです。

転職エージェントは求人情報を手に入れられるだけではなく、キャリアプランについても相談に乗ってくれます。

悩んでいる方ほど転職エージェントを活用しましょう。

過去の転職者の事例も紹介してもらえ、考え方が広がるでしょう。

20代で転職すべきか悩んでいる方におすすめの転職エージェント

  • 未経験OKの求人が多いためジョブチェンジしたいと悩んでいる方にはハタラクティブがおすすめ
  • 大手企業に転職したい方はマイナビAGENTがおすすめ
  • 未経験職種・未経験でIT業界希望ならワークポートがおすすめ

まとめ

20代の転職理由で最も多いのは人間関係が辛かったです。

20代の転職で失敗しがちな理由として、以下の転職理由があります。

  • 1位:人間関係
  • 2位:仕事内容に不満
  • 3位:給料に不満
  • 4位:残業が多すぎた
  • 5位:尊敬できる上司がいなかった

採用担当者から評価が高い転職理由は、以下の転職理由です。

  • 1位:やりたい仕事がある
  • 2位:会社の理念に共感できる
  • 3位:安定した職場で働きたい

転職理由の本音は隠すようにしましょう。

20代で最も多い転職理由の本音は、人間関係です。

ただ、人間関係はどこにいってもついて回ります。

20代が活用すべき転職エージェントは以下の3つです。

  • ハタラクティブ
  • マイナビAGENT
  • ワークポート

前向きな理由を答えることで、より良い職場への転職を実現するようにしましょう。

よくある質問と回答

20代が転職理由を伝えるときのポイントはありますか?

転職理由を伝えるポイントは、できるだけ前向きな理由を伝えることです。

ポジティブな理由に変換して伝えることで面接官からモチベーションの高い人材だと認識してもらえる可能性が高いからです。

たとえば人間関係のトラブルなどネガティブな理由があっても、前職の不満を面接の場で伝えることは避けておくと良いでしょう。

20代の転職理由が思いつきません。どうしたらいいですか?

転職理由が特に思いつかない場合は転職エージェントの無料転職相談を利用するのも手です。

キャリアカウンセリングでは前職の退職理由や転職で実現したいことなども丁寧に深掘りしてくれます。

担当者と相談しながら転職の方向性を決めていくため、転職理由についても改めて整理することができます。

模擬面接対策サポートも受けておくと本番さながらの受け答え練習ができ、転職理由についてもブラッシュアップできるでしょう。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。