30代でベンチャーに転職するデメリットは?転職経験者教える注意点と向いている人

30代でベンチャーに転職したいと考えたとき

「30代でベンチャー転職は可能?注意点を知りたい」

「ベンチャーに転職してから後悔したくない。事前に知っておくべきデメリットはなに?」

「30代でベンチャーに転職した人の事例を知りたい」

と気になっていませんか?

30代となると再転職はしづらいですし家族や住宅ローンもあればベンチャー転職にあたり慎重になってきます。

筆者も30代でベンチャーに転職したときは「失敗だけはしたくない」と事例を良く探していました。

確かに企業の基盤がきちんと形成されていないスタートアップ企業などに安易に転職してしまうと、入社後に後悔してしまう可能性が高まります。

  • 黒字化が見込まれない事業環境
  • 事業に集中しすぎて社員の定着に目を向けない経営者
  • 残業が多すぎて家庭と両立できないワークスタイルなど・・・

事例を上げたらきりがありません。

この記事ではベンチャー転職にあたり知っておくべき注意点やデメリット、転職方法について紹介していきます。

ベンチャー転職の事例はまだまだ少ない状況です。

ぜひ最後まで一読してお役立てください。

ベンチャー転職した経験者からのアドバイス

大手とベンチャーでは文化が全く違います。

成長を前提としているため常に変化が発生する経営スタイルです。

成果を出せなければ評価されませんので給料は低いままです。

実際にベンチャーに転職した方の一部は短期で退職していきます。

もしベンチャーへの転職が不安であればキャリアカウンセリングを受ける手もあります。

ベンチャーに合う・合わないは人によって違うため個別に相談がおすすめです。

キャリアカウンセリングは初回無料のポジウィルキャリアがおすすめです。

マイナビAGENTなどの転職エージェントでも相談が可能です。

ベンチャーに行くべきか一度相談して失敗確率を減らすことを検討してみましょう。

製造業からベンチャー企業に転職しようと思った理由

本題に入る前に、まずは筆者が勤めていた会社情報を簡単にご説明したいと思います。

  • 東証一部上場企業
  • 社員数1,000人程度
  • 専門性の高い製品を扱う製造業
  • 創業から50年以上
  • 年功序列の昇給昇格制度

このような会社に10年間勤めました。

労働組合の活動も活発で、年休消化率も非常に高い、いわゆるホワイト企業と言える会社です。

ではなぜ、大手企業が早期退職で話題になる中、30代半ばで転職活動をはじめたのかについて、理由を以下の表にまとめました。

【30代で転職を決意した理由】

理由 背景
年功序列の企業文化にフィットしなくなってきた 仕事の成果よりも、勤続年数を重視した査定制度に自身の価値観が合わなくなってきた。規則や仕事の進め方は従来のまま運用されていることが多く、イノベーションが生まれづらい環境であること。
年々下がる定期昇給額 メイン事業が先細りしている産業であるため、年々定期昇給や手当面の削減が目立ってきた。(家賃補助や交通費など)
残業、ボーナスに対する依存度が高い 賃金ベースが低い代わりに、残業やボーナスに依存している給与体系がリスクと感じた。生活残業している従業員が多いため、自身の働き方と合わない。
他拠点への転勤の可能性がある 事業拡大に伴い、転勤の可能性が出てきた。生活の基盤を地元に置きたい筆者としては、ミスマッチな制度と感じた。

簡単にまとめると、転職を決意した理由は以上の内容となります。

変化の激しい世の中だからこそ、守りに入るのではなく、柔軟に変化できるビジネスマンを目指して転職というカード切ることにしました。

相談した直属の上司には、

  • 「ここの会社は何だかんだで安定してるよ?」
  • 「買い手市場の中、転職するのは難しくない?」
  • 「転職先が今より良いとは限らないよ?」

などなど、色々言われました。

ただ、どうしても新卒で入社して転職経験のないプロパー社員のアドバイスよりも、経験に裏打ちされた転職経験者や転職エージェントのアドバイスの方に信頼性を感じ優先しました。

転職エージェントに紹介されたベンチャー企業は、最先端のテクノロジーを活用していることに加え、筆者の製造業と整備士時代の経験が活かせるとのことで選考に進みました。

設立間もない企業でしたが、将来性や自身のスキルをさらに飛躍させることを期待しての判断です。

年功序列の製造業では味わえない、チャレンジングでスピード感のある事業展開が、筆者の仕事に対する価値観と一致していることも理由の一つです。

続いては、ベンチャー企業に転職するメリットについて解説していきます。

ベンチャーへ転職するメリット

年功序列要素が強い日本企業に勤めている方は、ベンチャー企業の働き方が新鮮に映るかもしれません。

では具体的に、ベンチャー企業のどのような点が従来型の日本企業と違うのか、メリットを通じてご紹介したいと思います。

仕事の幅が広い

少数精鋭部隊で活動することが多いベンチャー企業は、一人一人の業務の幅が広くなる特徴があります。

縦割りの企業とは違い、各々が主体的に動き回わり、従業員の裁量が大きいというのがベンチャー企業の魅力です。

創業間もない会社に入社した場合、実力次第では20~30代で管理職や役員になれる可能性も秘めています。

仕事の幅が広いということは、新たな自分の強みを発見したり、若いうちにスキルを磨くことができる貴重な機会となります。

能力主義

年功で賃金が昇給する制度ではないので、実力で勝負したいビジネスパーソンにとっては、自分を試すことができる賃金形態です。

どれだけ自分を追い込むことができるか、会社に貢献しているかが給与に影響してくるため、能力主義は仕事を通じて達成感を得たい方に向いています。

さらに上場前のベンチャー企業であれば、組織拡大に伴って新しいポストが続々と生まれます。

年功序列の企業では、長年勤めても就けないようなポジションにもチャレンジできる可能性があるのです。

職場に活気がある

多くのベンチャー企業では、事業拡大に向けて活気に満ちあふれています。

経営陣との距離も近く、自分自身の意見や疑問などをぶつけやすい環境ですので、経営者目線の高い視座で働くことができます。

大企業では社長に会う機会すらほとんどありませんが、ベンチャー企業の社長は身近な存在なため、社員一人一人が積極的に働いています。

時代の最先端の技術に触れられる

IT系ベンチャー企業を中心に、これまでの常識を覆すような革新的な技術や手法に触れることができます。

新しいサービス・商品は社会貢献の大きい創造的なものばかりですので、ベンチャー企業で経験した経験はその後の転職や独立にも役立つこと間違いなしです。

ここからは、メリットだけでなく、ベンチャー企業に転職するデメリットについても解説していきたいと思います。

ベンチャーへ転職するデメリット

創業間もないスタートアップ企業であったり、上場前のベンチャー企業は、大企業などと比べて見劣りする部分もあります。

歴史の長い企業であれば当たり前とされていたことも、ベンチャー企業では通用しないこともあります。

デメリットを通じて、自分の価値観と照らし合わせてみてください。

安定感はない

時代の最先端を走っているが故に、市場の動きやライバル企業の影響を受けやすいため、急成長することもあればその逆もあります。

特にスタートアップ企業の場合は、赤字を抱えたまま事業展開を急速に進めていくため、市場の影響に左右されやすく、会社自体がなくなる可能性もあります。

40代・50代で職を失って再転職できるスキルがなければ苦労する人生も予想されます。

大企業に勤めることをステータスと考えている方や、安定収入、将来性を重視している方には不安要素が大きいと言えるでしょう。

企業文化が合わない

ベンチャー企業は個人事業主が集結したような組織ですので、社長を筆頭に個性豊かな面々で構成されています。

特に社長の考える企業理念や、独自の文化が色濃く職場に反映されているため、職場環境が合わないとパフォーマンスを発揮できずに去ることになります。

ベンチャー企業は大企業よりも個性が強まる傾向がありますので、入社前に企業分析を十分に行っておきましょう。

収入減のリスク

30代でベンチャー企業に転職する場合、大半の方は年収ダウンか現状維持になる可能性があります。

大企業からの転職ともなれば、定期昇給でサラリーマンの平均年収以上もらっている方も少なくありません。

成長中のベンチャー企業であれば、目先の収入に捉われるのではなく、年功序列の会社では味わえない経験値を得ることを意識しましょう。

短期的には収入は減るかもしれませんが、価値あるスキルやベンチャーマインドを身につけ、市場価値の高いビジネスマンを目指しましょう。

続いては、ベンチャー企業への転職に向いている人の特徴をご紹介します。

ベンチャー企業はこんな人が向いている

ベンチャー企業は誰にでもおすすめできる訳ではありません。

  • 「裁量を持って自由に働きたい」
  • 「流行りに乗って勝ち馬に乗りたい」
  • 「今の会社は自分を活かしきれていない」

といった生半可な気持ちで転職をしてしまうと、入社後のミスマッチで後悔してしまう可能性があります。

以下の5つの項目に当てはまる方がベンチャー向きと言えますので、転職を検討している方は、参考にしてください。

自ら仕事を作り出せる

仕事の幅が広く、変化の多いベンチャー企業では、仕事に対して受け身でいる方には向いていません。

主体的に動き回り、常に課題を見つけて立ち向かう姿勢が必要となります。

  • 「どこが会社のウィークポイントか」
  • 「生産性を上げるために改善できる点はないか」
  • 「利益を上げるための工夫」

など、常にアンテナを張り巡らせて自走できる人材が求められるのです。

また、大企業などとは違い、手厚い研修やマニュアルが整備されていない点も忘れてはいけない注意点の一つです。

変化に柔軟に対応できる

急速な発展を遂げるベンチャー企業では、常に環境の変化を伴うため、戦略や事業方針が変わることがあります。

会社状況によっては180度方向性が変わることもありますので、既存の仕事の進め方にこだわりが強いと変化についていけません。

  • 「一度覚えたことはずっと続けたい」
  • 「同じ作業をコツコツとやりたい」
  • 「自分の作業にこだわりが強い」

といったように、工場勤務のルーティンワークのような働き方を理想とする人には向いていません。

自己管理能力が高い

裁量の大きいベンチャー企業では、個人事業主のような自己管理能力が必要になります。

仕事をやればやるだけ評価してくれますが、サボればサボるほど評価も落ちていくのがベンチャー企業です。

スピード感を持って複数の仕事を抱えることもありますので、計画的なスケジュール管理も求められます。

大企業では手取り足取り指導してくれるかもしれませんが、ベンチャー企業では良くも悪くも従業員に任せっぱなしとなりますので、自己管理能力が低いと仕事についていけません。

仕事を楽しめる

ベンチャー企業の職場環境は、純粋に仕事を楽しめる人には最高の環境だと言えます。

仕事よりもプライベートの時間を重視したい人ではなく、仕事を通じて自己成長や、価値あるサービスを世の中に提供することに喜びを覚える人に向いています。

スタートアップ企業は特に行動力が物を言いますので、経営者視点でダイナミックな仕事がしたい方にはうってつけの環境となります。

特に、

  • 「経験を積んでフリーランスとして活動したい」
  • 「ゆくゆくは起業したい」

という願望がある方には、ベンチャー企業を強くおすすめします。

ビジョンへの強い共感

ベンチャー企業に転職する上で忘れてはならないのが、会社のビジョンや経営理念への共感です。

もっとも重要なポイントとも言えますので、社長の方向性とあなたの価値観が一致していなければ、早々に会社を去ることになってしまいます。

社長のビジョンに共感して集まった仲間ばかりですので、この部分がずれてしまうと、とても居心地の悪いことになってしまいますので十分注意しましょう。

次に、30代でベンチャー企業に転職をする際に気をつけたい注意点です。

30代でのベンチャー転職で気をつける点

キラキラしたイメージに憧れてベンチャー企業に転職してしまうと、入社後のギャップで後悔してしまう可能性があります。

ここでは、30代でベンチャー転職に転職する際に気をつけておきたいポイントをご紹介します。

大きく分けて2つありますので、ベンチャー企業に転職を検討している30代の方は参考にしてください。

自己分析・他己分析を行う

業務の幅が広いベンチャー企業では、自身の強みやスキルを明確に知っておく必要があります。

転職先のベンチャー企業でどのような活躍ができるのか、また将来どのようになりたいのか、将来の自分を頭の中で映像化できるくらいイメージしておきましょう。

自己分析をしっかりと行うことで、面接官も即戦力となり得るかイメージしやすく、選考中のミスマッチを未然に防ぐことができます。

また、「家族」「親友」「知人」など、第三者目線での他己分析も行うことで、自己分析の密度をより高めることができます。

転職先の情報収集を行う

求人情報には応募要件や最低限の会社情報しか掲載されていないため、必ずホームページやインターネットを活用して情報収集を行いましょう。

企業の口コミサイトや、SNSの企業アカウントなどもチェックしておくことで、会社の雰囲気やタイムリーな情報を得ることができます。

もし身近な人が転職先に勤めていれば、必ず会社の内部事情を質問し、求人情報からでは知り得ない具体的な職場環境やデメリットを教えてもらいましょう。

さまざまな角度から企業分析を行うことで、転職後のミスマッチを減らすことができるのです。

続いては、ベンチャー企業に転職する上で心強いサポートをしてくれる、転職エージェントをご紹介します。

ベンチャー転職に役立った転職エージェント3つ

さまざまな転職サイトでベンチャー企業の求人を見かけますが、求人数が多いからこそ転職先を選ぶのに悩んでしまいます。

30代の転職では失敗するリスクを最小限に減らし、即戦力として活躍できるようサポートしてくれる転職エージェントの力が必要不可欠です。

特に今回ご紹介する転職エージェントは

  • 豊富な求人数
  • 充実したサポート体制
  • 経験豊富なキャリアアドバイザー

などが充実している転職エージェントに絞って厳選しております。

より効率的に転職活動を進めていくためには、転職エージェントに2~3個登録しておくと、まんべんなく求人情報を集めることができますのでおすすめです。

それでは一つずつご紹介していきます。

おすすめ1:ビズリーチ

一流のヘッドハンターからのスカウティングや、直接大企業やベンチャー企業の人事担当からスカウトを受け取ることが出来る転職サイトです。

特にハイクラスの求人に特化していますので、即戦力としてあなたのスキルに興味のある企業からスカウトが届きます。

もちろん自ら求人に応募することもできますので、使いたいサービスに応じて無料サービス、有料制の会員サービスを使い分けましょう。

>ハイクラス求人のビズリーチはこちら

おすすめ2:メイテックネクスト

メイテックネクストの最大の特徴は、製造業を中心とした工場従事者向けの求人や、エンジニアに特化した求人を豊富に取り揃えていることです。

親会社であるメイテックに在籍している社員の8~9割が元エンジニア職で構成されていますので、企業とのコネクションの深さが他の転職サービスを圧倒しています。

  • 「ベンチャー企業のエンジニアとして働きたい」
  • 「現場仕事を活かしてベンチャー企業に転職したい」

という方は迷わず登録しておきましょう。

>メイテックネクストはこちら

おすすめ3:リクルートエージェント

転職業界No.1の圧倒的な求人数を誇り、第二新卒から30~40代のベテラン層まで、幅広い求職者に対応してくれる転職サイトです。

求職者に寄り添ったカウンセリングや、手厚いアフターフォローに定評がありますので、自身の職務経歴を棚卸しする意味でも利用しない手はありません。

  • 「そろそろ転職活動をはじめようかな」
  • 「どの転職エージェントを利用すればよいか分からない」
  • 「たくさんの求人を見たい」

という方々は、まずはリクルートエージェントに登録してみましょう。

>業界最大手のリクルートエージェントはこちら

もし、ベンチャーへの転職に悩まれている方は、キャリア相談サービスの利用を検討してみましょう。

プロのキャリアアドバイザーによる適職探しによりベンチャーの向き・不向きがはっきりします。

転職で失敗したくない方はキャリア相談サービスの活用がおすすめ

  • 「30代の転職は必ず成功させたい」
  • 「ベンチャー企業への転職は不安がある」
  • 「短期間で転職したい」

という方々には、キャリア相談サービスの利用がおすすめです。

転職エージェントは「転職」が目的のため、自己分析のサポートは手薄です。

一方でキャリア相談サービスでは、相談者の適職探しにプロのキャリアアドバイザーが丁寧に自己分析のサポートをしてくれます。

特にキャリア相談で高評価のポジウィルキャリアでは強み・弱みの理解はもちろん、どんな価値観を持っているかを可視化し本当におすすめの適職を紹介してもらえます。

もし、「ベンチャーに挑戦したいけど、やっていけるか不安・・・」と感じている方はぜひ利用してみましょう。

キャリア相談は有料となってしまいますが初回の相談は無料で非常に人気です。

相談できる枠は限られているため早めの相談がおすすめです。

>ポジウィルキャリアの無料相談予約はこちら

まとめ

今の職場で力を発揮できていない30代サラリーマンであれば、一度はベンチャー企業への転職を検討したことがあるのではないでしょうか?

  • 「年功序列でポストが空いていない」
  • 「働かない上司の下でこの先も過ごしたくない」
  • 「実力で勝負できる会社でチャレンジしたい」

など、年功序列の制度を取り入れている会社で働いていれば、先々のキャリアに不安が出てきます。

本記事では、ありあまるエネルギーをベンチャー企業で発散したい人たちのために執筆しました。

筆者もその第一歩を踏み出した一人ですので、変化の多い時代だからこそ、勇気を振り絞ってチャレンジングな人生を歩みましょう。

少しでもリスクを減らすためにも、自己分析やキャリアアドバイザーのサポートをうまく活用してください。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。