新卒とは?既卒・第二新卒・新卒扱いの期間・最終学歴の差など全て解説
新卒の定義や新卒がなぜ有利なのかは、毎年多くの就活生が疑問に思っています。
新卒は企業にとって毎年必ず必要な採用対象で、特に大企業では新卒を毎年一定の人数を必ず採用するため、新卒時に就職したほうが入社しやすいという認識が根強いですね。
この文章では、新卒とはどこまでの人のことを指すのか、新卒で就職することにいかにメリットが大きいかを解説します。
新卒として有利に就職をしたいと考えている方はぜひ最後まで読んでください。
「新卒で就職できないかもしれない」、「就職が決まらないまま卒業してしまった」という方に朗報です。
卒業後3年の既卒の方を、新卒として採用している企業が増えています。
厚生労働省が就職難の若者を救うべく、企業に対して卒業3年は新卒として採用するよう指針を出したためです。
しかし、新卒者と戦って内定を勝ち取るのは簡単ではないので、転職エージェントに相談しましょう。
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目次
新卒とは?「高校や大学を卒業して、1日も空けずに企業に入社する学生」のこと
「新卒って具体的にはどんな人のことを指すのだろうか」と改めてその定義について考えてしまう学生の方も多いです。
結論から言うと、新卒とは「高校や大学を卒業して、1日も空けずに企業に入社する学生」のことを指します。
つまり、卒業してすぐに会社に入社する人材を新卒と定義しています。
空白期間もなく、他社での就業経験もないので、企業に非常に好まれる存在が新卒です。
次は、新卒の年齢制限について解説します。
新卒枠はいつまで?年齢制限はないが27歳までが一般的
新卒に年齢制限は特にありません。
しかし、一般的には大卒なら25歳くらいまで、大学院卒なら27歳までを新卒と扱います。
企業によって扱いが違いますが、最も歓迎されるのは大学・大学院をストレートに卒業している人材です。
浪人しても新卒扱い?3浪でも新卒就活で苦労しない?
浪人しても新卒扱いされます。
3浪すると流石に京大等の難関国立大学以外では苦労します。
他の新卒よりも3歳年を食っている分、それだけ努力した成果を見せて欲しいと考える面接官が多いですね。
留年・休学しても新卒扱い!ただしポジティブな振り返りは必要
留年・休学をしても新卒扱いされますが、企業によっては留年した人材を嫌います。
留年するとそれだけ勉強をサボっていたという印象を人事に与えます。
必ずなぜ留年したのかの理由をポジティブに振り返るようにしましょう。
大学の制度によっては留学をすると単位が取れず絶対に留年してしまうなど制度の欠陥というものもあります。
特に留年した場合は、理由をしっかりと伝えられるようにしましょう。
就活における新卒の定義は3年以内の既卒者も「新卒」扱い
2010年のリーマンショック以降、新卒の就職環境が非常に厳しくなりました。
この状況を改善するため厚生労働省は、卒業後3年以内は既卒でも新卒扱いにするよう企業に呼び掛けを行いました。
参考:3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!! |報道発表資料|厚生労働省
【事業主が青少年の募集及び採用に当たって講ずべき措置】
二 意欲や能力を有する青少年に応募の機会を広く提供する観点から、学校等の卒業者についても、学校等の新規卒業予定者の採用枠に応募できるような募集条件を設定すること。
当該条件の設定に当たっては、学校等の卒業者が学校等の卒業後少なくとも三年間は応募できるものとすること。
2010年当初、リーマンショックのために就職できない学生が激増しました。
そのため、厚生労働省が企業の採用方針に対して要望を出すという異例の事態でした。
2010年の段階では要望に対して積極的ではない企業も多数存在していました。
2018年頃から各企業が人手不足の状態に陥り、急速に既卒でも応募できる企業が増加してきています。
ではどれくらいの企業が3年以内の既卒者を新卒として採用しているのでしょうか?
調査では95%が卒業後3年以内は新卒と同じにしている
厚生労働省の調査によれば、95%の事業所が卒業3年以内の既卒者を新卒扱いで採用していると発表しています。
新卒採用が激化しており、若者を採用できない企業が増加していることが背景にあります。
若者を採用するために、既卒者でも応募できる条件を整えています。
事例:富士通の場合
事例紹介として富士通株式会社の採用ホームページを確認してみましょう。
富士通株式会社の新卒募集要項では、募集対象欄に、既卒で新卒扱いで応募したい方も含んでいます。
大企業も既卒者を採用する時代になったということですね。
しかもこの場合、「3年」という期限も設けていません。
「29才だけど大丈夫かな?」など個別に気になる方も、積極的に問い合わせてみましょう。
たった数分の問い合わせで人生が変わるかもしれませんよ。
アクションしないのは非常にもったいないです。
【遠慮不要】募集要項の対象に明記されていない場合は問い合わせることがベスト!
募集要項に「既卒も受付可能」と書かれていない企業もあります。
その場合は、既卒者も企業を受けることが可能かどうか採用ページから問い合わせるようにしてください。
ほとんどの企業が受付可能かどうかを連絡してくれます。
新卒と第二新卒の違いは就職経験の有無
新卒と第二新卒の違いは、正社員としての職歴があるかないかだけです。
新卒はこれから就職する予定の学生であり、職歴はありません。
第二新卒とは企業に一度就職して3年未満の勤続年数で会社を退職したか、退職する予定で転職活動をしている人材のことを指します。
新卒以上、経験者未満の人材を第二新卒という呼び方にしている企業もあります。
社会人経験が若干あるため、採用後に教育コストが省けるため、中小企業からは人気の人材像です。
卒業3年未満の第二新卒は新卒枠で応募できる?採用担当者が回答
卒業3年未満の第二新卒であっても、新卒枠で応募することは可能です。
ただし、企業によっては「他社の考えに染まっていない人材」を採用したいと考えている場合もあります。
となると、第二新卒でどこかの企業での就業歴がある方を避ける採用担当者も存在します。
応募前に就職希望の企業に対して、「受けても問題ないか」と確認するようにしましょう。
次は、就活で内定率をアップさせる具体的な方法について解説します。
高校・大学院など最終学歴による新卒の扱いの違いを解説!
「高卒や大学院卒は、大卒新卒とは扱いが違うのかな」と疑問を持っている学生は非常に多く、よく相談を受けます。
高卒・大学院卒でも就職してすぐに1日の空白もなく企業に入社した場合は新卒扱いになります。
違いは入社後の待遇が違ってきます。
高校が最終学歴でも新卒!ただし大卒と比べ配属先・初任給・昇給に差が出やすい
高校が最終学歴でも、新卒扱いになりますが、給料や仕事内容が違います。
大卒以上は幹部候補生扱いになることが多く、最終的には役員にまで出世できる道が残っています。
一方、高卒の場合は部長または課長で出世が止まることが多いです。
大卒以上が事務系の仕事に就労するのに対して、高卒は、現場仕事など体力仕事をする部署に配属されます。
大学院生でも新卒!ただし大手以外では大卒と同じ待遇のケースも多い
大学院生でも卒業後すぐに入社した場合は、新卒扱いです。
大手企業では大学院卒の場合は、給与が大卒よりも高い、入社してすぐに職位が一段高いなど優遇措置を取られることが多いです。
中小企業の場合は、大卒以上はみな同じ扱いというところが多いですね。
専門学校が最終学歴でも新卒!待遇は高卒と同じ
専門学校卒は人事的には一番損な学歴であると言われています。
高等専修学校卒、高等専門学校卒ともに、学歴的には高卒と同じ扱いとなります。
専門学校卒は給与規定などで高卒と同じ扱いになり、出世も高卒と同じ扱いとするところが多いためです。
大卒・大学院卒のように学位が明確にないため、待遇としては高卒と同じです。
もしもいま高専(高等専門学校)などに通っていて就職するか大学編入かで迷っている理系の学生がいたら、迷わずに大学へ編入し、大学院まで修了してから企業に就職することをおすすめします。
将来の待遇が全く違ってきます。
次は、新卒のメリットについて解説します。
新卒にある凄まじいメリットに気づいていない学生も多いので、絶対読んでいってくださいね!
筆者も、もしも新卒のときにこのメリットに気づいていたら後悔はなかったなと思うほど新卒はメリットいっぱいです。
新卒は就職しやすい!3個のメリットを活かそう
新卒の最大メリットは、職歴がなくても将来性だけで大企業に採用されることです。
また、他には、
- 企業に育成してもらえる
- 採用人数が多い
など、中途採用者では滅多に得ることができないメリットを享受することができます。
新卒のメリット1:経歴がなくてもポテンシャルで採用してもらえる
新卒は職歴が全くなくても、ポテンシャル採用が大前提となっています。
新卒は採用段階の能力を見るのではなく、将来の伸びしろなどを判断して採用してもらうことができます。
そのため、大企業で中途採用では滅多に入れないと言われるような企業を受けることができ、採用される可能性も非常に高くなります。
新卒のメリット2:新人研修が充実し未経験でも合格しやすい
新卒は新人研修が非常に充実しています。
大企業で文系なら半年間、理系なら1年間は研修でお給料とボーナスがもらえます。
座学も多く、定時で終わるため、非常に恵まれた状態で社会人生活のスタートを切ることができます。
お金をもらいながら定時上がりで勉強させて貰えるようなことは、新卒以外では滅多にあり得ません。
新卒のメリット3:募集人数が多い
中途採用になると、一つの職種に対して募集人数が1人ということも多々あります。
しかも、応募者が殺到するため、倍率は簡単に10倍を超えます。
それに対して新卒であれば、募集人数が大企業であれば500名から1,000名を超えることもあります。
非常に採用されやすいですね。
コラム:時間があるなら様々なインターンを経験して自分に合う仕事を探そう
新卒の学生時代のうちに絶対に様々な企業のインターンを経験しておくべきです。
筆者が一番後悔しているのは、簡単に内定をとれた企業に入社してしまったことです。
上場しているし、従業員も正社員が1万人以上はいる大企業だということで入社を決めましたが、いま思えばもっと他の企業をインターンしたりして、たくさん見ておけばよかったと思っています。
企業の規模やお給料よりも、自分に合った会社を探し方がよっぽど大事です。
ただ、既卒の方のインターンは、新卒枠で採用される期間に就職することを優先するほうがいいと筆者は考えます。
入社した会社で65歳まで働く可能性もあると考えて、広い視野で就職活動をしてみてくださいね。
インターンについては『インターンの意味は?参加するメリットと探し方をご紹介!|
次は、新卒でなかなか内定が出ない場合に活用できる就職支援サービスについて解説します。
内定が出ない方は就職支援サービスを受けよう!
新卒でもなかなか内定がでないというケースは、面接対策や履歴書の書き方が間違っているなどの原因が考えられます。
客観的な立場からアドバイスを受けられるキャリアチケットやジョブスプリングというサービスがおススメです。
新卒向け就活支援サービスでは、
- 履歴書の添削
- 面接対策
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「なかなか内定がでない」と悩んでいる新卒の方は、積極的に活用するようにしましょう。
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次は、おすすめの就職支援サービス3つを紹介いたします。
おすすめの就職支援サービス3つ
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特に最近では、学生の適性により沿った求人紹介を行う就職支援サービスが活発なっています。
サービスを紹介していきます。
おすすめ1:就職カレッジ
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おすすめ2:ハタラクティブ
ハタラクティブは、若者の採用支援を行っています。
ハタラクティブの特徴としては、マッチングに重きを置いており、若年層の就労支援に力を入れています。
登録したら即日電話をしてくるなど、誠実な対応を心がけている会社です。
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おすすめ3:就職shop
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未経験向け求人が多いので、新卒・第二新卒の方が新しい業種や職種に挑戦しやすいのが特徴です。
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未経験OK求人に特化しているため、職歴に自信がない方におすすめです。
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まとめ
新卒の定義は、学校を卒業してすぐに企業に入社する学生のことを指します。
年齢については企業によって定義が異なり、企業ごとにどこまでを新卒とするのかは変わります。
一般的には大卒で22歳の若者が世間では新卒と呼ばれています。
学歴によっては新卒扱いで入社しても昇格と昇給などの面で高卒・大卒・大学院卒で区別されることが一般的です。
新卒でどうしても内定が出ないと悩んでいる場合は、新卒向けのエージェントを活用するようにしてください。