薬キャリエージェントの口コミ・評判を薬剤師が紹介!おすすめの人とメリットを解説
薬キャリエージェントは、医療情報サイト「m3.com」を運営している会社が母体にあり、数多くある薬剤師専門の転職エージェントの中でも規模が大きい転職支援サービスです。
求人数も豊富で利用者も多い薬キャリエージェントですが、実際に利用してみないとサービス内容がわからないことが多いため利用を躊躇う方も多く、
「転職で薬キャリエージェントを使ってみたいけど、転職エージェントには悪い噂もあるから心配・・・」
「どんな転職サポートを受けられるのかが気になる」
「他の薬剤師転職エージェントとはどう違うの?」
という疑問や不安の声もよく耳にします。
筆者はコロナ禍での厳しい転職市場の中で、薬キャリエージェントを利用して転職を成功させた経験があります。
当時の筆者は他の転職エージェントを利用して転職をしたのですが、自身の勉強不足や悪質な担当者がついたことが原因となり、ブラック薬局に転職するという大失敗をしてしまったのです。
ブラック薬局の劣悪な環境や深刻な人手不足、パワハラが日常茶飯事である職場の人間関係に耐え切れず、短期退職をして経歴がボロボロの状態でしたが、そんな時にお世話になったのが薬キャリエージェントでした。
このボロボロの経歴とコロナ禍での厳しい転職市場下という逆境の中で「正直転職成功なんてもう無理なのではないか・・・?」と絶望しかけていた筆者でしたが、薬キャリエージェントの優秀な担当者さんがついてくれたこともあり、前向きに転職活動に挑むことができました。
なかなか苦戦した期間もありましたが、転職相談だけでなく面接対策や書類添削も手厚くサポートしてくれたお陰もあり、無事に第一希望の調剤薬局への転職を成功させることができました。
今回は薬キャリエージェントの評判や筆者の利用経験、転職サポートの内容について紹介をしていきますので、利用を検討している方は参考にしてください。
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目次
薬キャリエージェントの口コミから分かる評判
転職エージェントには様々な評判や口コミがありますが、薬キャリエージェントは大手の薬剤師転職エージェントなこともあり、いい評判もあれば悪い評判も耳にします。
大手転職エージェント故に母数が多いため様々な口コミを耳にしますが、筆者の体感としては、良い口コミも悪い口コミも半々といった印象です。
口コミは薬キャリエージェント担当者の当たり外れや相性の良し悪しによるものが多く、利用者によっても印象が異なるようです。
薬キャリエージェントの悪い評判
悪い口コミばかりが目立つわけではないですが、薬キャリエージェントに対して「ブラック企業の求人が多い」、「担当の印象が悪い」、「連絡を放置される」、といった口コミがみられました。
悪い評判1:薬キャリエージェントなどの大手はブラック企業にあたりやすい
薬キャリエージェントを始め大手転職サイトは、高確率でブラック企業の求人を紹介されるとの口コミがありました。
確かに薬キャリエージェントに限らず、大手の薬剤師転職エージェントは利用者や取り扱い求人が非常に多い故に、中にはブラック企業への転職をしてしまう方もいます。
転職エージェントからはある程度の企業の情報が入手できますが、細かな実態についての情報は得られないこともあり、「ホントにこの企業に転職決めて大丈夫かな・・・」と不安を感じることは少なくありません。
薬剤師同士の口コミと転職エージェントからの情報をそれぞれ入手することで、ブラック企業への転職を回避しやすくなるかと思います。
悪い評判2:印象の悪い担当にあたることがある
薬キャリエージェントの担当者は感じが悪くて使いたくないという口コミがありました。
薬キャリエージェントにも、担当者の当たり外れがあります。
筆者利用時は、薬キャリエージェントの担当者が話しやすくて仕事ができるタイプの方でしたので、厳しい転職市場下でも安心して転職活動のサポートを受けることができました。
その一方で、印象の悪い担当者がついてしまい、十分な転職活動のサポートを受けることができなかった方もいます。
どの薬剤師転職エージェントにも共通して、良い転職活動の妨げになる担当者がついてしまう可能性はゼロではありませんので、担当者の変更や他の転職エージェントの併用をする等の対策をとることを推奨します。
悪い評判3:連絡がなく放置されることがある
筆者の知り合いに薬キャリエージェントを利用したことがある薬剤師が何人かいるのですが、「数ヵ月も連絡がなく放置されたから、あそこはもう使わないかな」と言っていた人がいます。
希望条件や地域によってはなかなか求人が見つからないケースがありますが、その場合は担当者から「良い求人があったら連絡しますね!」と言われたきり、その後の連絡がないという事態になってしまうようです。
筆者も他社の薬剤師転職エージェント利用時に「そのエリアの求人は取り扱いが少ないので、新しい求人が出ましたら連絡しますね」というやり取りを最後に連絡がこなくなった経験があります。
転職エージェント側も求人が見つからなければ連絡しようがないのだと思いますが、せめて転職活動の状況把握やヒアリング、転職市場の状況について等でもいいので定期的な連絡が欲しいものです。
悪い評判4:紹介された求人の質に不安があった
筆者利用時の感想なのですが、紹介してもらった求人の質に不安を感じる部分が少なからずありました。
取り扱っている求人数が豊富で求人の紹介も他社より迅速だったのですが、中には希望している勤務条件に当てはまらなかったり、長く働くには不向きな求人を紹介されたりして困惑した覚えがあります。
質の良い求人もいくつか紹介してもらえたのですが、折角初回のヒアリングで丁寧に聞き取ってもらったこともあった分、求人紹介でがっかりした印象が否めなかったです。
薬キャリエージェントの良い評判
良い口コミとしては、求人数の多さや丁寧なヒアリングといった内容を耳にします。
薬キャリエージェントは求職者との面談を殆ど行わない薬剤師転職エージェントなので、ヒアリングも軽く聞く程度なのかと思われがちですが、筆者の印象だと他の大手薬剤師転職エージェントよりもじっくり話を聞いてくれるので安心感があります。
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良い評判1:求人が多く、バランスが良い
薬キャリエージェントの求人数の多さが魅力だという口コミが多くみられました。
薬キャリエージェントの最大の魅力はトップクラスの取り扱い求人数です。
迷ったら幅広いエリアの求人を取り扱っている大手転職エージェントの薬キャリエージェントやマイナビ薬剤師を、とりあえず利用してみる薬剤師の方が多い印象があります。
転職を成功させるためには、より多くの求人数を取り扱う薬剤師転職エージェントを利用するのがコツです。
良い評判2:ヒアリングが丁寧
薬キャリエージェントのヒアリングは、他転職エージェントと比べても時間をかけて丁寧に行ってくれるという口コミがあります。
筆者が実際に利用した時も、薬キャリエージェントの初回ヒアリングは他の大手薬剤師エージェントよりもしっかり話を聞いてくれました。
転職に至る経緯や希望条件だけでなく、「薬剤師として仕事をする上で何を大切にしているのか」、「薬剤師の仕事の中で印象深かった経験は何か」等といったマインドに関わることも聞き取ってくれます。
良い評判3:連絡やリモートでのやり取りが迅速
筆者利用時は、他の転職エージェントよりも担当者とのやり取りがスムーズかつ迅速でやりやすかったのが印象的でした。
他の転職エージェントはメールを何度もやりとりしたり、電話が頻回にかかってきたりでかなりストレスを感じていました。
薬キャリエージェントは担当者とLINEでやり取りができたので、連絡もとりやすくて担当者の返事も速かったです。
最近は様々なサービスがLINE経由でスムーズに受けることができる便利な時代となっていますが、薬キャリエージェントは今の時代に合ったスムーズかつストレスを感じにくいやりとりに対応しているのが良い点だと思います。
薬キャリエージェントを利用するメリット
薬キャリエージェントは大手薬剤師転職エージェントなため、求人数がトップクラスであることが一番の利点です。
また、他の転職エージェントよりも迅速な対応や求人紹介が魅力的で、転職活動を急いでいる方にはおすすめです。
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求人数がトップクラス
薬キャリエージェントの求人数は公開している求人だけでも約35,000件(2023年6月20日時点)と、薬剤師転職エージェントの中ではトップクラスです。
他の薬剤師転職エージェントよりも企業や病院の求人も豊富に取り扱っているので、調剤薬局以外での転職を検討している方にも求人が探しやすいかと思います。
派遣も扱っているので、幅広い業種を探しやすい
薬キャリエージェントは派遣求人も豊富に扱っているため、正社員やパートに限らず幅広い働き方を探すことができます。
福利厚生もしっかりしており、有給や産休育休などについてはコンサルタントが薬局やドラッグストアに事前に確認し、必要があれば交渉まで担当してくれます。
また、加入条件(週20時間以上の勤務、2ヶ月を超える契約期間)を満たせば健康保険に加入できます。
薬キャリエージェントが加入している組合は「関東ITソフトウェア健康保険組合」で、保険料が低いのに保証が手厚いのが特徴であり、他の薬剤師派遣会社が加入している健康保険組合と比較しても毎月の保険料の負担が安く済むのが魅力的です。
病気や怪我、出産などに際しての給付が手厚い上に、他の健康保険組合ではあまりない出産育児付加金があり、出産育児給付金に加えて1児につき9万円が支給されるのも嬉しいポイントです。
更に、ホテルやスポーツクラブなどの保養施設も安く利用でき、ディズニーリゾートも料金で通常より安く利用することができます。
迅速な対応と、最短即日で求人紹介
薬キャリエージェントは豊富な求人数と迅速さが特徴的な薬剤師転職エージェントです。
希望条件や時期にもよりますが、最短だと即日で最大10件(派遣は最大5件)もの求人を紹介してもらえます。
筆者も他の薬剤師転職エージェントと薬キャリエージェントを併用して転職活動をしていましたが、求人紹介は薬キャリエージェントが一番早かったです。
薬キャリエージェントの利用は完全無料
薬キャリエージェントの利用は無料で、費用がかかることは一切ありません。
薬キャリエージェントなどの無料の職業紹介会社は、求職者が転職した際に募集元の企業や薬局、病院から紹介手数料を貰う仕組みとなっているため、利用者側には一切費用がかからないのです。
薬キャリエージェントを利用するデメリット
求人数も全体的に豊富で利用者も多い薬キャリエージェントですが、弱点やデメリットがあります。
特定の求人数の弱みや大手薬剤師転職エージェント特有のデメリットがあるため、しっかりとデメリットを把握した上で転職活動に役立てることが重要です。
ドラッグストアの求人が少ない
薬キャリエージェントの総求人数はトップクラスなのですが、ドラッグストアの求人は少な目です。
他の大手薬剤師転職エージェントであるマイナビ薬剤師と比較すると、OTC販売の求人はマイナビ薬剤師が約6,500件であるのに対して薬キャリエージェントは約500件程度(2023年1月16日時点)です。
調剤併設のドラッグストアの求人であれば業種問わずもう少し増えますが、それでもマイナビ薬剤師より少ないです。
ドラッグストアへの転職を視野に入れている方は、マイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師の併用を検討してみるのがおすすめです。
優秀な担当もいれば悪質な担当もいる
薬キャリエージェントに限った話ではないのですが、転職エージェントの担当者は全員が優秀で求職者の利益を最優先してくれる人という訳ではありません。
どの転職エージェントにも悪質な担当者がいる可能性があるのです。
筆者は他の転職エージェント利用時に、悪質な担当者がついてしまったために転職を失敗してしまった経験があります。
- 転職を無理に進めてきたり、面接の予定を無理やり入れたりする
- 求職者の希望や気持ちを無視した職業紹介をしてくる
- 連絡が致命的に遅い、やり取りに不安がある
特に上記のような行いをしてくる場合には、転職成功の妨げになる悪質な担当者である可能性が高いです。
そのような担当者がついてしまった場合は、担当者を変更してもらうか他社の転職エージェントを利用する等の回避策をとることが大切です。
大手だと利益優先の求人紹介に偏りがち
こちらも薬キャリエージェントに限った話ではありませんが、薬剤師転職エージェントは求職者に対して紹介手数料が高い企業や病院、薬局の求人を優先的に紹介してきます。
無料の職業紹介会社の仕組みを考えると、報酬(紹介手数料)が高いものを優先して紹介するのは自然なことかもしれませんが、求職者から見れば本当に自分に合った求人を紹介してもらえないというのは転職成功の妨げになります。
転職エージェント側も求職者に紹介した企業を短期退職されると、紹介手数料の返金(勤務した期間に応じて)や紹介実績や定着率の低下等の不利益がありますので、あまりにミスマッチな企業を紹介する事態は少ないかと思いますが、利益優先の職業紹介があることは頭に入れておかなければいけません。
筆者が過去に勤めていた企業の採用担当者も「大手の職業紹介会社はノルマ結構厳しいみたいだからね。担当の当たり外れも激しいよ。ちょっとこの人とうちの会社とは合わないんじゃないかな?っていう紹介もあったよ」と嘆いていたことがありました。
ミスマッチな職業紹介は求職者だけでなく、企業側にも不利益をもたらすため、本当に求職者に合った求人を紹介してもらうように動く必要があります。
薬剤師転職エージェントを複数利用することによって、利益優先の求人紹介をされにくくすることができますので、転職活動の際には薬剤師転職エージェントは最低でも3社併用するようにしましょう。
担当との直接会っての面談は殆どできない
他社の薬剤師転職エージェントは求職者と担当者が直接会って面談する形をとっているところが多いですが、薬キャリエージェントは殆ど面談できません。
東京オフィスに限って面談が可能のようですが、こちらが特に希望しない限りは電話やメール、LINEでのやり取りのみになるようです。
直接担当者に会ってしっかり話をしたい方には不向きですが、電話やメール、LINEでも十分丁寧な対応やヒアリングをしてくれますので、会うことに拘らない方には薬キャリエージェントの利用がおすすめです。
薬キャリエージェントがおすすめな人は早く多くの求人を紹介してほしい人
薬キャリエージェントの利用がおすすめな人は、以下に多く当てはまる人です。
- LINEが使える、リモートの環境が整っている
- ストレスなく担当者とのやりとりをしたい
- すぐに求人を紹介して欲しい
- より多くの求人を見たい
- 調剤薬局や病院、企業の求人を探している
- 派遣求人を探している
反対に、以下に当てはまる方は他の薬剤師転職エージェントの利用を検討した方がよいかもしれません。
- 担当者と直接会って面談がしたい
- 面接に担当者が同行して欲しい
- ドラッグストアの求人を探している
薬キャリエージェントの利用しやすさ
薬剤師の転職活動は、多忙な業務の傍らで行うことが殆どです。
そのため、忙しい合間の時間や夜遅くの帰宅後でも対応してくれる転職エージェントを利用することがスムーズな転職活動に繋がります。
薬キャリエージェントは、仕事終わりの時間など幅広い時間に対応してくれますので、忙しい薬剤師業務と並行しながらの転職活動もスムーズに行うことができます。
対応時間は平日と土曜で異なる
基本的に平日は9:30~20:00、土曜日は9:30~19:00が対応時間となります。
登録や初回の相談はこの時間の間に行われます。
担当者がついた後は求職者のスケジュール配慮した時間に連絡を取り合えることが多いです。
担当者にもよりますが、LINEやメールのやりとりだと平日や土曜は夜21時以降も対応してくれることもあります。
筆者利用時は面接のスケジュールや仕事の都合により、必要に応じて担当者と電話で話をすることができました。
担当者が休みの日だと連絡が日を跨ぐことがありますが、そういった例外を除けばメールやLINEの返事も速く、スムーズに連絡が取りやすかったです。
リモートによる手厚い面接対策あり
薬キャリエージェントは面談や面接同行なしの薬剤師転職エージェントですが、その分リモートでの面接対策を手厚く行ってくれます。
筆者利用時はZoomによるリモートでの面接対策をしてもらいましたが、本番を意識したような緊張感のある面接対策でした。
リモートでの面接対策が終わった後には、面接練習での質疑応答の内容ついてのフィードバックをメールで送ってくれました。
このフィードバックは内容がしっかりとしていて、「面接の練習ではこの質問に◯◯と回答されましたが、□□といった内容も織り交ぜてお話しされるとより説得力を与えることができます」といったアドバイスも記載されているため、本番に備えてよりよい質問回答を準備することができました。
面接慣れしていない筆者にとっては、このフィードバックが非常に役立ち、本番でも採用担当者からの質問に対して説得力のある回答をすることができました。
書類添削や逆オファーレターの添削もあり
薬キャリエージェントは面接対策だけでなく、履歴書の添削も行ってくれます。
筆者利用時は履歴書だけでなく、面接後に企業へのお礼として送る逆オファーレターの内容も添削してもらいました。
「面接は自分の中でうまくいったと思うけれど、自分の経歴がボロボロだから内定もらえるか心配なんです」と薬キャリエージェントの担当者に相談したところ、「それなら面接のお礼も兼ねて逆オファーレターを送ってみてはいかがでしょうか?」と提案してもらったのです。
企業側に手紙を書くという機会がなかった筆者にとっては、なかなかに難しい作業でしたが薬キャリエージェントの担当者のサポートもあって、良い逆オファーレターを作成することができました。
このオファーレターのお陰もあり、企業側に熱意が伝わったのか無事に内定を獲得することができたのだと思います。
薬キャリエージェントの利用の流れ
「薬キャリエージェントを登録すると、どんな流れで転職活動が進むのか気になる」という方も多いかと思います。
薬キャリエージェントを利用した転職活動の流れについて説明していきますので、参考にしてください。
STEP1:転職サポートの申込
まず初めに薬キャリエージェントのサイトから登録をします。
登録の際には氏名や連絡先、住んでいる地域といった情報の他、転職時期、業種等の希望条件を入力します。
入力が完了するとすぐに登録した電話番号当てに薬キャリエージェントのコンサルタントから連絡が来ます。
この電話は対応時間の間だと登録直後にかかってきてくることが多いですので、タイミングによってはビックリするかもしれません。
かかってきた電話に出られなかった場合も大丈夫です。
登録したメールアドレス宛に「電話できそうなご都合の良い日時ありますか?」という内容のメールが送られてきますので、後で時間があるときにコンサルタントと電話することができます。
薬キャリと薬キャリエージェントの違いに注意!
薬キャリエージェントの母体であるエムスリーは、薬剤師転職サイトの「薬キャリ」も運営しています。
「薬キャリ」はエムスリーと提携している薬剤師転職エージェントの扱う求人を一括で見れるサイトで、転職エージェントである「薬キャリエージェント」とは別物なので注意が必要です。
「薬キャリ」はマイナビ薬剤師やファルマスタッフ、リクナビ薬剤師といった様々な薬剤師転職エージェントと提携しているため、薬キャリエージェント以外が扱う求人も一括で閲覧できます。
この転職サイト自体は求人を探すのにも便利なのですが、転職エージェントのサービスを利用したい方にとってはややこしいものになります。
なぜなら、薬キャリを経由して転職相談をしようとすると、おすすめの薬剤師転職エージェントを3つ勝手に選ばれてそれぞれの転職エージェントのサービスに登録されてしまうからです。
そのため、薬キャリエージェントがその中に選ばれないこともあり、何だかよくわからないまま利用するつもりがなかった他の薬剤師転職エージェントに登録してしまう、という事態が起こってしまいます。
筆者も実はそのうちの1人で、薬キャリエージェントに相談しようとしたら間違えて薬キャリ経由でマイナビ薬剤師に登録されてしまったことがありました。
薬キャリエージェントを利用したい方は、直接薬キャリエージェントのサイトから登録をするほうが間違えなくて確実です。
ログインURL
他の大手薬剤師転職エージェントであるマイナビ薬剤師やファルマスタッフと同じように、薬キャリエージェントにはマイページといった機能はありません。
マイページ機能はないですが、お気に入りの求人などはお気に入り登録することができます。
STEP2:キャリアカウンセリング
初回の電話で転職時期やエリアの確認、転職への温度感などをヒアリングしてくれます。
他の大手薬剤師転職エージェントとは違った特徴としては、「仕事でどんなことが印象に残ったか?」「普段仕事をする上でどんなことを意識しているか」といった、仕事に対する姿勢やマインドに関わる質問を丁寧にヒアリングしてくれる点があります。
初回のヒアリングは自分に合った求人を見つけるためにも重要な前段階となりますので、自分の働きたい条件や仕事に求めるものについて素直にお話することが大切です。
もし求人の情報収集のためだけに登録した方でもその旨をしっかりと伝えれば、その後しつこく連絡してくることもありません。
STEP3:求人の紹介
ヒアリングの内容から、薬キャリエージェントの担当者が希望条件に沿った求人をいくつか紹介してくれます。
速いと最短即日で求人を紹介してくれます。
紹介された求人については、基本的な企業の情報だけでなく、実際の月の残業時間や有休消化率、職場の雰囲気、人柄などについても詳細に教えてくれます。
STEP4:求人応募
紹介してもらった求人の中で気になった求人を見つけたら、担当者を経由して応募し、書類選考が通れば面接の予定を調整してもらいます。
中にはSTEP3での求人紹介の時点で、既に担当者が書類選考へ応募してくれている企業もあります。
その場合はより早く面接の予定を組むことができます。
因みにですが書類選考の時点では、プロフィールは匿名となっており、経歴や運転免許などの有無についての情報のみが企業側に伝わっています。
STEP5:書類添削・面接対策、面接本番
面接の予定が決まったら、薬キャリエージェントの担当者が履歴書等の書類添削や面接対策をしてくれます。
書類添削は履歴書を写真若しくはデータ化したものを送れば、担当者が内容をしっかりと確認してくれます。
面接対策ですが、筆者利用時はリモートで行いました。
本番を意識したような緊張感のある面接対策ですので、事前に受けておくと気持ちの面でも準備がしやすくなるかと思います。
面接対策では担当者が志望動機やその企業で想定される質問について「あなたならどう回答されますか?」と聞いてきます。
筆者は当時練習の段階でも非常に緊張しており、なかなか上手に回答することができませんでした。
そんな筆者でしたが、薬キャリエージェントの担当者が「ここは◯◯と答えると伝わりやすいですね」や、
「以前の職場であった経験をエピソードとしてお話してみましょう」といった的確なアドバイスをしてくれましたので、本番で想定される質問への回答を頭の中で上手く整理することができました。
後でこの面接対策で答えた内容のフィードバックについてメールで送ってくれますので、リモートでメモしきれなかった部分や聞き逃してしまった部分があっても大丈夫です。
面接対策もしっかり行ったら、いよいよ面接本番です。
他の薬剤師転職エージェントとは異なり、薬キャリエージェントの担当者は残念ながら面接同行はしませんので1人で面接会場まで行くことになります。
少し心細い部分がありますが、事前にしっかり準備をしているため大きな心配もないかと思います。
前職でハラスメントや劣悪な環境が原因で退職したり、やむを得ない事情があって退職したりした場合は、その辺りの事情について薬キャリエージェントの担当者が事前に企業側に伝えてくれていることもあります。
筆者は上司からのハラスメントや職場の劣悪な環境に耐え切れずに前の職場を早期退職したという事情がありましたが、当時の薬キャリエージェントの担当者が前もって企業側に事情を伝えてくれていました。
そのお陰で企業側も「大変な職場にいたんだって?災難だったね」と話してくれて、傷がついてしまった筆者の経歴に理解を示してもらいやすくなりました。
面接終了後は他の転職エージェントと同様に、面接の感想や、複数受けた企業があれば希望の順位について質問されます。
面接がうまくいかなかった場合は、面接のお礼も兼ねた逆オファーレターの提案もあるかもしれません。
逆オファーレターは担当者が添削してくれた後に企業側に送ってくれます。
STEP6:内定後の年収交渉・入社日調整
内定を無事に獲得できた場合は、自分の代わりに薬キャリエージェントの担当者が年収交渉や入社日の調整を行ってくれます。
また、このタイミングで企業側に確認しておきたい事項があれば、担当者が企業側に確認をとってくれます。
他に面接を受けている企業があった場合は、その辺りの事情も考慮して内定の返事の期限についても交渉してくれます。
年収や勤務条件に相違がなければ、内定承諾の返事をします。
内定承諾や辞退の返事も薬キャリエージェントの担当者経由で済むので、利用している側にとっては負担が軽いと思います。
コラム:薬キャリエージェントの退会方法
薬キャリエージェントを退会するには、以下の方法があります。
- 薬キャリエージェントの担当者を経由して電話やメールで退会の旨を伝える
- 退会用のアドレス(taikai@m3.com)宛にメールをする
個人情報の削除依頼は専用ページからできますので、今後もう利用する予定がない方は退会と一緒に済ませておくのがよいかと思います。
薬キャリエージェントを退会するとm3ポイント(医療従事者向けサイトm3.comで貯めることができるポイント)も消滅してしまうので、m3ポイントを貯めている方は注意が必要です。
複数の転職エージェントの利用が転職成功のコツ
薬キャリエージェントの評判や転職支援サービスの内容について触れてきましたが、薬剤師の転職を成功させるコツは、複数の薬剤師転職エージェントを利用することです。
1社のみの利用だと求人が見つかりにくかったり、自分にあった求人を紹介されにくくなったりするため、最低でも3社以上の薬剤師転職エージェントを利用するようにしましょう。
複数の転職エージェントを利用することで良い求人が見つかりやすくなる
複数の薬剤師転職エージェントを利用すると以下のメリットがあり、希望の求人が見つかりやすくなります。
- 薬剤師転職エージェントごとに取り扱い求人に地域差や強み弱みがあり、併用することで弱みや地域差をカバーできる
- 独占求人を取り扱っている薬剤師転職エージェントもあるため、幅広く求人をチェックできる
- 悪質な転職エージェントの担当者がついてしまった場合、他の転職エージェントの利用に切り替えることで回避ができる
求職者に合った求人を紹介してもらいやすくなる
転職エージェントは、紹介料手数料が多くもらえる求人を優先して紹介しがちです。
1社のみの利用だと転職エージェント側の利益優先の求人紹介に偏ってしまい、本当に自分に合った求人を紹介してもらいにくくなってしまいます。
複数の転職エージェントを併用することによって、「求職者に本当に合った求人を紹介しなければ他社にとられて紹介手数料が貰えなくなってしまう」状態にして、求職者優位の状況をつくることができるのです。
転職成功の確率を上げるためにも、必ず転職エージェントは複数併用するようにしましょう。
併用をおすすめしたい薬剤師転職エージェント
薬キャリエージェントの利用時には、他の薬剤師向け転職エージェントとの併用をおすすめします。
転職エージェントはそれぞれ保有する求人が異なっているため、自分と合う求人が薬キャリエージェントにはない可能性もあるためです。
また、万が一担当者が合わない等のトラブル時に転職活動がストップする危険性も回避することができます。
この後紹介する転職エージェントは筆者が実際利用した結果おすすめの転職エージェントとなりますので、安心して併用してください。
マイナビ薬剤師
病院や企業、大手チェーンの調剤薬局への転職を考えている方にはマイナビ薬剤師の併用がおすすめです。
マイナビ薬剤師の保有求人数はトップクラスで、取り扱いの求人は調剤薬局だけでなく企業や病院も他社より多いです。
マイナビ薬剤師の拠点は全国に15ヵ所あるため、都道府県を跨いだ転職を考えている方も安心して行えます。
厚生労働省認可の職業紹介優良事業者のマーク(厳しい審査をクリアした職業紹介事業者のみが認可される)もあるので、安心して転職活動のサポートを受けることができます。
派遣は取り扱っていないので、派遣薬剤師を検討している方はファルマスタッフやアポプラス薬剤師等の併用をおすすめします。
主な連絡方法はメールや電話で、近隣のマイナビ薬剤師オフィスでの面談も可能です。
履歴書の添削や面接対策のサポートもしっかりしてくれますし、場合によっては夜20時以降でも対応してくれることもありますので、仕事終わりが遅い薬剤師でも利用しやすいです。
面接の同行については新型コロナウイルス感染防止のため、現在は殆ど行っていない状況です。
面接対策は薬キャリエージェントよりも比較的あっさりとした内容ですが、想定される質問などを教えてもらうことができました。
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ファルマスタッフ
大手だけでなく、中小規模の調剤薬局への転職を考えている方には、ファルマスタッフの併用をおすすめします。
求人数がトップクラスで、厚生労働省認可の職業紹介優良事業者のマークも持っている点はマイナビ薬剤師と同じですが、ファルマスタッフは調剤薬局の求人に強みがあります。
派遣事業も行っていますので、派遣薬剤師を検討している方にもおすすめです。
拠点も全国で12ヵ所あり、都道府県を跨いだ転職にも対応しているので他の転職エージェントとの地域差をカバーしやすいです。
マイナビ薬剤師とは違い、コロナ禍でも面談もできる限り直接会う形式をとってくれたり、面接の同行も企業側からお断りされない限りはしてくれたりします。
連絡の方法はメール、電話が中心になります。
ファルマスタッフも20時以降でも電話対応してくれる場合がありますので、忙しい薬剤師の方には利用しやすい薬剤師転職エージェントかと思います。
面接の同行や履歴書作成のサポートもしっかり行ってくれます。
筆者利用時は、面接対策を面接会場の近くで直前に行う形でサポートしてもらいました。
事前にしっかり面接での質問回答を準備したい方は担当者にしっかり相談したほうがいいかもしれません。
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リクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師は、求人数はマイナビ薬剤師やファルマスタッフよりも少なめですが、ドラッグストアの求人に強みがあります。
薬キャリエージェント単独だとドラッグストアの求人に弱みがありますので、大手チェーンの調剤薬局やドラッグストアを検討している方はリクナビ薬剤師の併用をおすすめします。
都心部の求人は比較的多く、関東エリアへの転職を予定されている方にもおすすめです。
派遣は取り扱っていないため、調剤薬局とドラッグストアで正社員やパートでの転職をしたい方向けとなります。
支部は4ヵ所あるのですが、面談ができるのは東京支部のみになります。
登録者専用の転職活動支援アプリ「myCarrY」を通して担当者とのやり取りや、面接の日程調整や退職手続きなどの事務手続きを済ませることができます。
>リクナビ薬剤師はこちら
アポプラス薬剤師
調剤薬局への転職を成功させたい方にはアポプラス薬剤師の併用もおすすめします。
拠点は全国に10ヵ所もあり、求人数も最大手のマイナビやファルマスタッフに次いで多く、幅広いエリアに対応しやすいので地域差をカバーしやすい薬剤師転職エージェントです。
派遣も取り扱っていますので、派遣を検討されている方にもおすすめです。
アポプラス薬剤師は、他の大手薬剤師転職エージェントよりも転職サポートが手厚くて丁寧な点が魅力です。
電話やメールのやり取りは勿論ですが、直接求職者と会って面談することを重要視しており、面接同行もできる限り行ってくれます。
書類添削や面接対策もしっかりと行ってくれます。
アポプラス薬剤師には研修の支援制度があるため、ブランクがある薬剤師の方や調剤薬局への転職が初めてという方にも安心して仕事ができるサポートがあります。
実技の研修もあるようです。
アポプラス薬剤師の無料登録で実技研修の受講料が半額になりますが、更にアポプラス薬剤師経由で転職が決まった場合は実技研修が無料になる嬉しい特典があります。
まとめ
薬キャリエージェントは求人数がトップクラスの大手薬剤師転職エージェントです。
大手薬剤師転職エージェントが持つ求人数の強みや、充実した面接対策等のサポートがあるため、年々厳しくなっていく薬剤師転職市場下の中でもスムーズに転職活動を進めやすくなります。
薬剤師転職を成功させるコツは、自分に合った求人を見つけることです。
各薬剤師転職エージェントには強みや弱み、地域差や業種差があるため、薬キャリエージェントだけでなく他の薬剤師転職エージェントも併用すると自分に合った求人を見つけやすくなります。
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