【アルバイトから正社員になる方法】求人の探し方やデメリットを人事が全解説
正社員への就職を考えたとき「アルバイトから正社員になれる求人はどうやって探すの?」と気になりませんか。
筆者は複数の企業で人事を10年ほど経験し、正社員登用試験の試験づくりや採点、面接を担当してきました。
その経験からお伝えするとアルバイトから正社員になるのは比較的有利と言えます。
なぜなら日頃の勤務態度や評判があるため書類選考や面接が苦手な方でも評価されやすいためです。
企業によっては書類選考も免除されます。
一方でアルバイトから正社員になったときに注意点もあります。
一部の方は仕事の重責に耐えきれずうつ病になってしまう方が実際にいます。
他にも総合職となると異動や転勤の可能性などのデメリットもあります。
この記事ではアルバイトから正社員登用される求人の探し方やメリット・デメリットを紹介していきます。
アルバイトから正社員を検討している方は
「こんなはずじゃなかった」
と後悔しないためにも必ず一読しておきましょう。
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目次
正社員登用制度とは?
正社員登用制度とは、会社が非正規雇用の従業員を正社員に登用し雇用形態を変更する制度のことを指します。
たとえば、会社が指定する筆記試験や実技試験、面接試験などの正社員登用試験に合格すると正社員となります。
アルバイトから正社員になるの場合、一般的な採用試験に比べると書類選考がないことや、普段の仕事の成果をすでに会社が確認しています。
そのため、登用試験を受ける段階でほぼ内定が確約しており、正社員になりやすい制度です。
賞与や手当などを受けることが出来たり、勤続年数が上がるごとに出世するという大きなメリットがあります。
また、正社員になると基本的には65歳定年まで解雇することがほぼ不可能となるため、生活が安定します。
アルバイトの正社員登用制度とは?まとめ
- 正社員登用制度とは、会社が非正規雇用の従業員を正社員に登用し雇用形態を変更する制度のこと。
- 一般的な採用試験に比べると書類選考がないケースや普段の仕事ぶりが評価されているため正社員になりやすい。
アルバイトから正社員になれる可能性は?
結論アルバイトから正社員になれる可能性はあります。
一般的には、数年勤めたところで上司から正社員になることを持ち掛けられるか、またアルバイトとして勤める先に正社員登用制度がある場合は、それを活用することで実現が可能だからです。
前者はかなりレアケースですが、後者の場合は可能性が大きく高まります。
したがって、アルバイトから正社員になれる可能性については、勤める企業に正社員登用制度があり、それを活用することが出来れば高いということがいえるでしょう。
アルバイトから正社員になるメリットとデメリット
「アルバイトから正社員になるメリットとデメリットってなに」と気になりませんか。
アルバイトから正社員になるメリットは収入の保証と安定です。
反対にデメリットは、正社員の仕事独特のプレッシャーです。
詳しく解説していきます。
メリットは5個
アルバイトから正社員になるにあたっては、メリットが5つあります。
基本的に雇用の保証があるため、毎月一定額の給与保障があります。
具体的には、以下の5つメリットがあります。
- メリット1:職場環境を理解した上での社員登用が可能
- メリット2:書類選考が免除されるケースが多い
- メリット3:面接が苦手でも日頃の仕事も含めて評価してもらえる
- メリット4:より大きな裁量を任される
- メリット5:正社員のため収入・キャリア・社会的信用を確保できる
それぞれについて解説します。
メリット1:職場環境を理解した上での社員登用が可能
すでにアルバイトとして勤務期間があるので、どんな職場か分かっています。
いきなり他の会社に就職して「やっぱりこの職場合わなかった」
と言って辞めるハメになるリスクが低いです。
また、すでに知っている職場で正社員になれるので環境になれるまでの期間が必要ありません。
正社員になってもいつものメンバーと仕事できるから、安心感があります。
メリット2:書類選考が免除されるケースが多い
求人誌などを見て正社員求人に応募する場合、書類選考が必ず着いて回ります。
アルバイトからの正社員登用はすでに履歴書を提出して採用された後なので、再提出する必要性がありません。
書類選考なしで正社員になれるメリットがあります。
メリット3:面接が苦手でも日頃の仕事も含めて評価してもらえる
面接が苦手であっても、正社員登用試験はあまり問題がありません。
すでに現場の所属長などから一定の評価をされているため、仕事ぶりが評価されているためです。
普段の仕事ぶりを知っているから、少しくらい面接でうまく話せなくても合格できます。
メリット4:より大きな裁量を任される
正社員になるとアルバイトよりも大きな仕事ができます。
アルバイトはどうしても限定的な単純作業の仕事が多くなります。
正社員になれば、裁量権が大きくなるため、幅広い仕事を任せてもらえます。
メリット5:正社員のため収入・キャリア・社会的信用を確保できる
正社員になると大きな社会的な信用を得ることができます。
収入の安定、出世などのキャリアパスも得ることができるため、安心して仕事に打ち込めます。
特に住宅ローンや結婚などでは、非常に役に立つ信用を得ることができます。
次は、デメリットについて解説します。
デメリットは4個
「正社員登用のデメリットってなんだろうか」とデメリットが気になりませんか。
アルバイトから正社員になるデメリットは仕事の責任が大きくなり、プレッシャーがあることです。
具体的には、以下のデメリット4つがあります。
- デメリット1:アルバイトとは違う正社員特有の重責がある
- デメリット2:残業時間が増える
- デメリット3:異動・転勤の可能性がある
- デメリット4:社会保険料のため手取りが減る可能性がある
それぞれについて解説します。
デメリット1:アルバイトとは違う正社員特有の重責がある
アルバイトとは異なり、正社員は責任の範囲が無限に広がります。
アルバイト時代はしなくてよかった仕事も正社員になるとしなくてはいけません。
また、ミスをすると部署全体に迷惑がかかるため、非常にプレッシャーが大きくなります。
デメリット2:残業時間が増える
正社員になると残業時間が増えます。
「アルバイトでも残業をしていた」
という方はいると思いますが、正社員となると仕事が完結するまではなかなか帰れないという事態になります。
その分、正社員の身分は安定性はあるので、思い切り仕事ができるということでもあります。
デメリット3:異動・転勤の可能性がある
正社員には異動や転勤の可能性があります。
同一労働同一賃金の考え方として、「正社員の給与が高い理由は転勤の可能性を含んでいるから高い」
と解釈されているほど、異動や転勤が正社員には重視されていると考えて問題ありません。
転勤は絶対したくないという場合、正社員登用は受けずにアルバイトとして働いていたほうが良いと言えます。
デメリット4:社会保険料のため手取りが減る可能性がある
正社員になると、社会保険料や労働保険料が出てきます。
週に40時間勤務、1か月で160時間以上勤務する場合には、すべての保険に加入する義務があるためです。
おおむね3万円程度は手取りが減ると考えましょう。
【事例紹介】正社員の責任の重さに耐えられず休職した人の事例
筆者は10年ほど人事をしてきました。
その間にアルバイトから正社員に登用された方がうつ病になって休職した人を20人ほど見てきています。
その大半の方がアルバイト時代はバリバリ仕事をこなしていましたし、明るく前向きな方でした。
正社員登用も喜ばれていましたが、正社員になって1年ほどしてから鬱で休職してしまいました。
本人曰く「正社員になると怒られることが増えてパニックになってしまった」ということでした。
正社員になるとどうしても仕事内容が難しくなり、怒られることが増えます。
プレッシャーに耐えきれるかどうかを自問自答してみて下さい。
多くの方は半年ほど休職されてから元気に復帰されました。
少しネガティブな事例でしたが正社員でなければ契約更新なしで解雇になるところでした。
正社員だからこそ休職できたとも言えます。
さらに詳しく知りたい方は「フリーターのメリット4つ」こちらの記事もあわせてご覧ください。
次は、アルバイトから正社員登用される4個の特徴について解説します。
【人事が教える】アルバイトから正社員登用される人の4つの特徴
「アルバイトから正社員登用されるには、どうしたら良いのだろうか」と興味がありませんか。
正社員登用される人の特徴は、ずばり職場の管理職や仲間から高評価を得ることです。
具体的には、以下の4つの特徴があります。
- 特徴1:周囲からの信頼が厚い
- 特徴2:コミュニケーション能力が高い
- 特徴3:向上心がある
- 特徴4:協調性がある
それぞれについて解説します。
特徴1:周囲からの信頼が厚い
正社員登用される人は、仕事に対して誠実です。
周囲からの信頼を仕事で勝ち取っているため、「正社員にしたらもっと能力アップできるな」
と考えて人事に推薦状が書かれやすくなります。
何よりも真面目に仕事をすることが最優先です。
特徴2:コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人も、正社員登用されやすいです。
普段からコミュニケーションが良好だと、それだけで仕事が進めやすく正社員になりやすくなります。
職場のメンバーと積極的に信頼関係を築くようにしましょう。
特徴3:向上心がある
なんとなく惰性で仕事をしていると、正社員登用試験には声がかかりません。
普段から向上心を持ち、どんな仕事も前向きにこなし改善するなどの工夫をする人が正社員登用されます。
逆に流れ作業的に仕事をするようになっている人は、注意するようにしましょう。
特徴4:協調性がある
他が困っていたら積極的にアシストに回るなど、協調性のある人は、正社員になりやすいです。
職場全体が残業していたら手伝うようにするなど、正社員に負けない仕事をするようにしましょう。
努力している人は正社員登用されやすくなります。
アルバイトから正社員を目指す方法とは
アルバイトから正社員を目指す場合、「正社員登用制度あり」の求人に応募するという方法があります。
なぜなら制度自体がない職場では、どれだけ頑張っても正社員になることは難しいからです。
正社員登用制度を利用したいと思う場合は、制度がしっかり活用されているかを知っておく必要があるため、アルバイトの応募時や面接時に条件や登用実績をあらかじめ確認することが大切です。
このように、正社員登用制度が活用されている企業に応募することで、正社員を目指すことが出来るのです。
正社員登用制度がある企業を探している方は、マイナビ転職やエン・ジャパンに求人が多数掲載されているため、ぜひ活用してみてください。
正社員登用の選考がある場合にチェックされるポイント
「正社員登用試験ではどんなところを評価されるのかな」と気になりませんか。
ずばり、休まず真面目に仕事をすることが一番です。
具体手には、以下のつが大切です。
- ポイント1:上司の言うことがしっかりと聞けているか
- ポイント2:欠勤などはないか
- ポイント3:仕事を改善しようと普段から創意工夫しているか
それぞれについて解説します。
ポイント1:上司の言うことがしっかりと聞けているか
会社は組織です。
和を乱す人物を正社員にすることはできません。
具体的には、
- 上司が残業命令を職場全体にしているのに正当な理由なく帰る人
- 会社全体で取り組むべき改善活動などに反発する人
です。
上司のいうことを聞けない人は評価がされにくく、正社員登用試験に参加できないと考えるようにしましょう。
ポイント2:欠勤などはないか
遅刻や欠勤などを何度もしていると、まず正社員登用されません。
勤怠が悪いと正社員登用するための条件を満たせなくなることが多いためです。
正社員登用されるまでの期間は、出来るだけ休まずに出勤するようにしましょう。
ただし、有給休暇に関しては取得しても問題ありません。
ポイント3:仕事を改善しようと普段から創意工夫しているか
仕事を改善しようと普段から創意工夫をすることが大切です。
正社員登用されてからは、正社員として重く責任の広い仕事をすることになるためです。
仕事を改善してより良くすることも正社員の仕事です。
しっかりと普段から創意工夫を持って仕事をするようにしましょう。
最後に正社員登用制度のあるアルバイトの探し方を紹介いたします。
正社員登用制度があるアルバイトの探し方
仕事内容がよく分からず、
- 正社員の求人に応募しづらい人
- 就活が苦手な人
は正社員登用制度があるアルバイトを検討してみましょう。
実はマイナビバイトやフロームエーなどではでかんたんに検索して見つけることができます。
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ただ社員登用があるバイト求人は限られてくるため大手のバイト探しサイトを利用しましょう。
おすすめはマイナビバイトです。
国内最大級のバイト求人サイトであるため大手企業が多く利用しています。
まとめ
正社員登用試験とは、会社が指定する筆記試験や実技試験、面接試験を正社員登用試験のことを指します。
アルバイトから正社員になるメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、以下の5つがあります。
- メリット1:職場環境を理解した上での社員登用が可能
- メリット2:書類選考が免除されるケースが多い
- メリット3:面接が苦手でも日頃の仕事も含めて評価してもらえる
- メリット4:より大きな裁量を任される
- メリット5:正社員のため収入・キャリア・社会的信用を確保できる
デメリットとして4つあります。
- デメリット1:アルバイトとは違う正社員特有の重責がある
- デメリット2:残業時間が増える
- デメリット3:異動・転勤の可能性がある
- デメリット4:社会保険料のため手取りが減る可能性がある
アルバイトから正社員登用されて重圧からうつ病になる人もいます。
正社員登用される人の特徴として、具体的には、以下の4つの特徴があります。
- 特徴1:周囲からの信頼が厚い
- 特徴2:コミュニケーション能力が高い
- 特徴3:向上心がある
- 特徴4:協調性がある
正社員登用されることで職歴にもなります。
また、正社員登用の選考のチェックポイントは、以下の3つです。
- ポイント1:上司の言うことがしっかりと聞けているか
- ポイント2:欠勤などはないか
- ポイント3:仕事を改善しようと普段から創意工夫しているか
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