大学中退のその後の進路は6つ。進路ごとのキャリア形成と選ぶべき進路とは?

大学を中退したいけどその後がどうなるか気になっていませんか?

やりたいことがある方は大学中退した後、やりたいことに打ち込みましょう。

しかし、もし特にやりたいことがなく会社員としてのキャリア構築を考えている場合には1日も早く正社員での就職を目指すことがおすすめです。

筆者は10年ほど採用担当であったため、大学中退者を面接で多く見てきました。

その経験からお伝えすると大学中退したその後に仕事をしていない離職期間が長いほど正社員として採用されにくくなるためです。

この記事では大学を中退した後の進路を紹介し、さらにその影響も解説しています。

そのため、どの進路を選べば良いかが分かるでしょう。

もし大学中退を検討している方は必ず最後まで一読することをおすすめします。

大学中退後の最初のキャリアが人生に与える影響

大学中退後の最初のキャリアがその後の人生に大きな影響を与えることは珍しくありません。

なぜなら、ほとんどの人は10代または20代で大学を中退し、最初に身を置いた環境に適応するためです。

例えば大学を中退した方の履歴書を見ると、ほぼコンビニや飲食店のアルバイトで職歴の大半を過ごしており、安い賃金で特別なスキルが見についていない方が多い状況です。

このような状態で30代を迎える方も珍しくありません。

途中から正社員就職を目指してもスキルや経験がないため正社員の内定が出づらい状況になります。

このような状況を把握した上で判断・行動しましょう。

大学中退後の最初のキャリアがその後の人生に大きな影響を与えるということを念頭に置き、最も自分にとってベストな選択肢を選ぶようにしましょう。

挑戦したいことがある方はやり遂げる

大学を中退して挑戦したいことがある方は、必ずやり遂げるようにしましょう。

なぜなら、挑戦したいことに挑戦できるのは年齢が若いうちだけのためです。

年齢を重ねると体力や気力が落ちることに加えて好奇心なども失っていきます。

家庭を持つと無理しづらくなりますしキャリアのやり直しも難しくなります。

貴重な機会を大切にして挑戦してください。

筆者の友人には大学中退後、役者を目指す人や、プロボクサーとして試合を重ねている友人がいました。

残念なことに両方とも現在は夢を諦めてトラックドライバーの仕事をしていますが、大学を中退してまで夢を追いかけたことを後悔していないと言っています。

大学を中退して挑戦したいことがある方は、やり切ってから次のアクションを考えましょう。

大学を中退した人がその後に選びがちな進路

「大学を中退した人がその後に選びがちな進路ってどこなのだろうか」と気になりませんか。

大学を中退した人が選びがちな進路として、海外に行き放浪するケースや、フリーターをするといったケースをよく聞きます。

不満のあった大学を中退できて羽を伸ばしたいという気持ちがあるのでしょう。

他の事例も含めると大学を中退した人のその後は下記の進路があります。

  • フリーター
  • 正社員になる
  • 派遣社員・契約社員になる
  • 公務員を目指す
  • 海外留学
  • とりあえず遊ぶ・引きこもるなどのニート生活
  • ギャンブルに明け暮れる

それぞれについて解説します。

フリーター

大学を中退した方がとる進路として、フリーターになるという進路があります。

明確な目標や小遣い稼ぎのためにアルバイトでお金を稼ぐ方は多いです。

目標としては海外留学費代や司法試験や公認会計士などの資格取得があります。

ただそのような方はごく一部でとりあえず生活費を確保して、あとは自由気ままに過ごす方が多いように見受けられます。

正社員になる

大学を中退した後の進路として正社員就職を選ぶ方がいます。

特に経済的に大学に通うことが難しかった方が正社員就職を選ぶ傾向にあります。

反対に経済的な問題ではなくやりたいことを探している方はすぐには正社員採用を目指しません。

大学中退であるため大卒の待遇は得られないものの、大学中退直後は空白期間がなく正社員就職しやすい状況にあります。

やりたい仕事など、明確な目標が無い方は職種にこだわらずまず働くことがおすすめです。

様々な仕事を経験することで強みや得意な領域が見つかってきます。

働いているうちに本当にやりたい仕事も見つかってくる方も多くいますので、

「何がやりたいのか?」と悩み立ち止まっている方は、とにかく正社員で働いてみるのもおすすめです。

派遣社員・契約社員になる

大学を中退した人の進路として、とりあえず派遣社員や契約社員になる人がいます。

派遣社員や契約社員は若いだけでかんたんに採用されるため、この進路を選ぶ方が多いです。

ただし、30代に入ると派遣や契約社員として採用されづらかったり年収が上がりづらくなります。

さらに30代から正社員を目指しても内定が出づらいため、長く派遣社員や契約社員で働くことは避けることがおすすめです。

詳しくは「契約社員の職歴は不利?採用担当者が教える本音」こちらの記事をご覧ください。

正社員が全てではありませんが、生涯年収やスキル習得、任される役割の点で有利であることが一般的です。

長期視点でキャリア設計をしておくことがおすすめです。

公務員を目指す

大学を中退して、公務員試験合格に向けての勉強を始めるという方も多くいます。

公務員試験には公務員試験には年齢の上限はありますが学歴条件がなく、大学を中退していても受験できて将来安泰への道と考えるためです。

また、公務員試験は大卒の採用人数が少なく難易度が高い傾向にあるのと逆に、高卒の公務員試験は大卒の公務員試験と比較して難易度が低い傾向です。

そのため公務員試験において大卒が高卒だと偽る逆学歴詐称が問題も起こっています。

参考:読売新聞 高卒だと「逆学歴詐称」市職員を懲戒免職、市長「長年まじめに勤めたのに」…救済措置を検討

もし安定や大企業を求めている方は公務員も検討してみると良いでしょう。

海外留学

大学を中退した後に海外留学に出るという進路を取る方がいます。

若いうちに海外で広い見識を身に付けたり、語学を身につけることが出来るなど実はメリットが多いです。

その後の長い人生の糧となるため海外留学をするのであれば早い方が良いでしょう。

現地で就職して帰ってこないという方もいます。

年齢を重ねると仕事や家庭などで留学に行くチャンスも少なくなります。

海外留学に出るならばより多くの見識や経験を得られるよう検討してみましょう。

とりあえず遊ぶ・引きこもるなどのニート生活

お金と時間を費やしてまで大学で勉強する理由を見いだせないため取り急ぎ大学を中退する方がいます。

中退した後はとりあえず遊ぶ・引きこもるなどのニート生活となる方も多くいます。

しかし、いつまでも続くものではありません。

親もいつまでも働けるわけではありませんし、当然、遊ぶにも引きこもるにもお金がかかります。

周りの友達は学校に通ったり仕事をしたりしているため焦りも出るでしょう。

1、2年ほどニート生活をした後に仕事をする方が多いように感じます。

ただし正社員就職する際に、空白期間があったり特技がないと就職活動に苦労します。

将来を見据えてプログラミングや資格取得など行動を日々行うことがおすすめです。

ギャンブルに明け暮れる

大学を中退した人にありがちな進路が、パチンコやパチスロ、競馬、競輪などの公営ギャンブルにのめりこむなどギャンブルに明け暮れる生活です。

ですがギャンブルの仕組みとして、基本的に胴元が儲かるように出来ているため、時間が経過するほどお金がなくなり貧乏になります。

アルバイトで稼いだお金を全額ギャンブルに投資する方もいます。

筆者は10年ほど採用担当していましたが、期間工採用のときにはギャンブルに明け暮れた方によく会いました。

期間工そのものは短期間で稼げる良い仕事ですが、ギャンブルにのめり込むと依存性があるためギャンブルはほどほどにすることをおすすめします。

大学中退後、正社員で働くことの重要性

大学中退後に正社員で働くことの重要性は一生を左右するほど高いです。

なぜなら、正社員であるか否かで大きく待遇が違うためです。

正社員は

  • 仕事の安定性
  • 給与・賞与
  • 退職金
  • 怪我や病気をしたときの生活

などを会社と国が面倒を見てくれるようになっているためです。

具体的には正社員は働けなくなれば私傷病手当金や労災保険があります。

仮に病気になろうとも会社が倒産する以外のケースでは解雇はできないほど正社員は守られています。

もし仮に正社員の解雇を強行しても裁判となれば会社側が負け、未払い賃金や慰謝料など1,000万円近いお金を受け取れる可能性が高く、さらに復職もできるでしょう。

それほど正社員の地位や待遇は法律で手厚く保障されているということです。

ただし正社員は年齢を重ねるほど採用されにくくなります。

30代となれば即戦力を期待されるため一定のスキルや経験を求められる事が大半です。

ところで「大学中退した人って、企業はどう見ているの」と気になりませんか。

次は、大学中退した方を面接する採用担当者の本音について解説します。

大学中退した方と面接して感じた採用担当者の本音

筆者は採用担当を10年経験し、大学中退者も多く選考してきました。

その経験からお伝えすると、経済的な理由での大学中退以外は「どうして我慢できなかったのかな」と思ってしまうのが本音です。

経済的な理由は学生本人ではどうしようもない部分があるため仕方ないと思えますが、それ以外で中退したということはかなり悪印象です。

特に印象が悪い方は大学にほぼ通わずに除籍になってしまったという方です。

大学に通う以上に毎日仕事場に通うことはしんどいですし、体力と気力が必要になります。

大学さえ通えなかった人材が企業で仕事をできるのかという懸念は消えず、ほぼ採用選考に落ちることになります。

ただし、大学中退の理由が誰が聞いても納得しやすい場合は別です。

志望動機に納得感があり「これからはしっかりと地に足をつけて生きる」という意思が感じられれば内定を取ることは可能です。

つまり、大学の中退理由や就職して長く働くことが分かれば内定が出やすいということです。

そのためにも、あとから紹介する就職支援サービスに相談して志望動機や面接対策はすることがおすすめです。

内定率が格段に上がるでしょう。

大学中退者の就活を成功させる秘訣とは

大学中退者が正社員就職を目指すには、いくつかの秘訣を押さえて就活することが重要です。

闇雲に選考を受けても効率が悪く、内定を取れないまま時間ばかりが過ぎてしまう可能性もあります。

具体的には下記のような秘訣があります。

  • 早く就活を始める
  • 学歴不問の企業を狙う
  • 就職支援サービスを利用する

それぞれについて解説します。

早く就活を始める

大学中退者はなるべく早く正社員採用に向けて行動するようにしましょう。

なぜなら、時間が経過するほど採用されにくくなっていくためです。

大学を中退してから就職するまでに空いている期間を企業の採用担当者は空白期間として扱います。

空白期間が長くなればなるほど、面接で「何をしていたのか」を説明しづらくなり内定の確率が下がっていきます。

出来るだけ早期に就活をすることが就活成功のコツとなります。

学歴不問の企業を狙う

大学中退者が正社員になるためにおすすめの方法は、学歴不問企業を狙うことです。

学歴不問企業は実力主義の賃金制度となっているため、大卒でなくとも採用される可能性が高いです。

また、大企業を狙わず中小企業・ベンチャーを狙うこともおすすめです。

大企業では学歴によって採用されるかどうかシビアな判定が行われることがありますが、中小企業やベンチャー企業は学歴に大きなこだわりがないためです。

戦力となり得ると判断されれば採用されるため、学歴不問企業や中小企業、ベンチャー企業を狙って就活をするようにしましょう。

就職支援サービスを利用する

大学中退者が正社員になるためには就職支援サービスの活用が必須です。

既卒者の内定率は40%程度と言われている中で就職支援サービスを利用することで80%以上と倍の内定率になるためです。

就職支援サービスでは、離職率が高かったりブラック企業を除外して大学中退者でも応募OKの求人を中心に紹介してもらえます。

担当がつくため書類選考や面接に対する対策も個別に受けることが可能なため選考の通過率は飛躍的にアップします。

利用料は採用する企業が支払うため、就活者は無料で利用できます。

退学中退者がスムーズに内定をとるためには就職支援サービスの利用が成功のコツとなります。

大学中退者に強い就職支援サービス

「大学中退者に強い就職支援サービスってどこなのかな」と気になりませんか。

大学中退者支援に強いのは未経験OK求人かつ学歴不問求人を多く扱っている転職エージェントとなります。

大学中退者に強い就職支援サービスは、以下の3つです。

  • 就職カレッジ
  • 就職Shop
  • ハタラクティブ

それぞれについて解説します。

就職カレッジ

就職カレッジは大学中退者の就職支援に強い就職支援サービスです。

就職カレッジが行っている無料の研修を受けると書類選考なしで優良企業20社との連続面接会に参加することが可能となります。

そのため大学を中退すると書類選考で落とされることが多いのですが、就職カレッジであれば面接で人柄重視で採用してもらえる可能性がアップします。

大学中退者の方はぜひ就職カレッジを活用してみてくださいね。

>就職カレッジはこちら

就職Shop

就職Shopは、大学中退者など職歴がない方に就職支援サービスを展開しています。

運営企業はリクナビなどを運営しているリクルート社です。

そのため安心して利用することができるでしょう。

就職Shopでは学歴職歴不問の求人が大多数を占めるため、正社員になりたい大学中退者におすすめです。

正社員になりたい大学中退者は就職Shopの活用を検討しましょう。

>就職shopはこちら

ハタラクティブ

ハタラクティブはキャリアカウンセリングが充実している就職支援サービスです。

大学中退後で職歴がない中でも受けることが可能な求人が用意されているだけではなく、1社1社に合わせた丁寧なカウンセリングを受けることが可能です。

幅広い職種があるのも特徴です。

デザイナーやITエンジニアなどの求人もあるためIT業界に興味がある方は一度相談して求人を紹介してもらいましょう。

>ハタラクティブはこちら

まとめ

今回は、大学中退した方の取るべき進路について解説しました。

大学を中退した方のその後の進路として、以下のような進路があります。

  • フリーター
  • 海外放浪
  • とりあえず遊ぶ・引きこもるなどのニート生活
  • ギャンブルに明け暮れる
  • 派遣社員・契約社員になる
  • 正社員になる

大学中退をしたその後にとるべき進路として、以下のような進路がおすすめです。

  • 挑戦したいことがある方はやり遂げる
  • 就活をして正社員になる
  • 公務員試験の高卒枠を受験して公務員となる

就職支援サービスを活用し、正社員採用を目指しましょう。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。