第二新卒の就活は厳しい?採用の現状とスムーズな転職方法を採用担当が解説
「第二新卒で転職してみたいけれど、内定をとることはできるのかな」
「第二新卒の就活は厳しいって聞いたけれど、本当に難しいのかな」
など第二新卒の転職に不安を感じていませんか?
たしかに採用担当10年以上を経験してきた筆者としては第二新卒の就活は、すぐに辞めるというイメージがあります。
採用担当者は警戒するので第二新卒が大手企業を狙う場合は、厳しいといえます。
ただし、昨今は売り手市場となっているため、第二新卒でも転職をすることは十二分に可能です。
私はこれまで採用担当者として1,000人以上の面接官を勤めてきましたが、これほどまでに第二新卒が転職しやすい状況ははじめてです。
この文章を読めば、採用担当者が第二新卒に対して期待していることを理解でき、内定を獲得することができます。
第二新卒で転職をしたいけれど迷っている方は、読まないと転職できずに嫌な会社にずっといることになってしまいますよ
目次
第二新卒の就活が厳しい理由
「第二新卒の就活って厳しいのかな」と疑問を持っている方は非常に多いです。
結論からいえば第二新卒は中途採用者としては即戦力未満の存在であり、採用の際にどんな仕事を任せられるのか等の判断が付きにくいことがあるためです。
第二新卒の就活が厳しくなる原因としては、以下が挙げられます。
- 職歴が短く即戦力として期待できない
- 第二新卒OKの求人が少ない
- ネガティブ理由で辞めた方は意欲・強みが少ない
それぞれについて解説します。
職歴が短く即戦力として期待できない
第二新卒は職歴3年未満で会社を退職するため、即戦力として採用できないという状態です。
職歴が3年以上あればほとんどの会社が即戦力として採用するのですが、3年未満であるとどれくらい入社後に活躍できるのかという部分で疑問が残ります。
第二新卒OKの求人が少ない
第二新卒OKの求人は少ないです。
正社員として職歴を積んできた方であれば通常は3年以上の職歴を積んできているため、経験者向けの求人には応募しにくく、なかなか求人が見つかりにくいという傾向にあります。
ネガティブ理由で辞めた方は意欲が低く・強みが少ない
退職理由がネガティブなものであれば、意欲や強みが少ないと採用担当者に判断されてしまいます。
例えば、人間関係が嫌になってしまって退職した、責任が重くなってきて精神的に辛くなって辞めてしまったというケースです。
ネガティブな理由で会社を辞めてしまうと、仕事上の強みがないままに退職しているので、なおさら採用されにくくなります。
第二新卒の就活の現状
第二新卒にはフリーターや既卒者と比べて採用コストがかからないという点で需要があります。
社員研修にお金をかける余裕のない中小企業にとっては第二新卒は非常に心強い存在となります。
ここからは、第二新卒の就職の現状について解説します。
第二新卒・フリーター・既卒が注目を浴びている
第二新卒・フリーター・既卒が中小企業の正社員採用対象として注目を浴びています。
人手不足に陥っている中小企業が多く、若者であれば正社員として採用したいという意欲のある企業が増加しているためです。
日経新聞によると中小企業の66.4%が人手不足で悩んでおり、21.4%が外国人の雇用を検討しています。
実際に採用現場にいるとよく分かるのですが、日本人が採用できないから仕方なく外国人を雇用している企業がかなり多くあります。
日本人というだけで選考に有利という状態に近いです。
第二新卒者はフリーター・既卒者と比べ有利な点が多い
第二新卒者はフリーターと比べて有利な点があります。
企業側から見ると最低限の仕事に必要なマナーなどを習得しているため、教育コストがかからないという点です。
具体的には、以下のような点です。
- 新人研修をする必要がない
- 自己分析・企業分析ができている
- 書類・面接対策も自力でできる
それぞれについて解説します。
有利な点1:新人研修をする必要がない
第二新卒者は他の会社に比べて新入社員研修をしなくても良いという、研修教育のコストがかからないという点で有利です。
既卒やフリーターは名刺交換や上座下座の位置の把握など、新人研修をして社会人基礎力を身につけさせる必要性があります。
企業にとっては教育コストのカットができるという点で魅力的です。
有利な点2:自己分析・企業分析ができている
第二新卒は一度、企業で正社員としての就職経験があるため、自己分析や企業分析がしっかりとできています。
仮に最初に就職した会社が合わなかった場合は、合わない業界や企業の傾向も実感しているため、転職活動で有利となります。
自己分析を出来ていれば、自分に合った仕事の選び方が分かりますし、短期離職という同じ失敗を繰り返さない可能性があります。
さらに、面接でも採用担当者も納得する深みのある志望動機を伝えることができるので、採用される確率が高くなります。入社したあとの大変な時期も「なんのために働くのか」を知っているだけで乗り越える力が変わってきます。
有利な点3:書類・面接対策も自力でできる
正社員として就職した経験があり、自力で新卒時に就職した経験があることから、書類選考や面接対策を自力で行うことができます。
そのため、既卒やフリーターに比べて転職活動を自力で進めることができるという利点があります。
第二新卒の就活をスムーズに進めるための方法
第二新卒の就活は第二新卒に特化した就職支援サービスを活用することで、内定率を80%以上とスムーズに転職ができるでしょう。
第二新卒専門の就職支援サービスであれば、第二新卒を採用したいと考えている企業の求人が集まっているため、採用される確率が高くなるためです。
また、自己分析サポートが就職支援会社は充実しているため、どうしても行きたい企業が自分ではわからないという場合、しっかり自己分析をして、自分に合った企業を探すことができます。
以下に第二新卒に強い就職支援サービスを紹介します。
おすすめ1:就職カレッジ
就職カレッジは第二新卒の就職支援を得意としており、特に営業職の求人紹介に特化した求人を豊富に取り揃えています。
無料で受講できる就職講座を1週間受講することで、書類選考なしで最終面接に進むことができます。
2日間で20社の企業と連続面接をして、面接最終日翌日には合否が分かります。
第二新卒でまだまだ社会人基礎力に不安がある方は、ぜひ、活用してみて下さい。
おすすめ2:ハタラクティブ
ハタラクティブは第二新卒の就職支援を得意としている若手向けの就職支援サービスを展開しています。
自己分析サポートを充実させており、第二新卒でもう転職に失敗したくないけれど、どんな企業が自分に合っているか分からないと悩んでいる方には非常に強力なサポートを行ってくれます。
おすすめ3:マイナビAGENT
マイナビAGENTは高いマッチング能力を持っている就職支援サービスです。
未経験者向けの優良求人も多く取り揃えているため、第二新卒で幅広く企業を見てみたい方にもおすすめです。
大手マイナビが運営しているため、優良な求人を非公開で保有している可能性が高いのでチェックしておきましょう。
大手への転職はキャリアアップで狙おう
大手企業への転職は、職歴を3年以上積んでからキャリアアップ転職で狙うようにしましょう。
第二新卒は職歴が3年未満で浅いため、大手企業の採用条件に満たないことがあり得ます。
どうしてもいま所属している会社が合わない場合、まずは合う会社を見つけてしっかりと仕事能力をつけて自信を手に入れてから大手をもう一度狙ってみるのが良いといえます。
まとめ
第二新卒は求人数が少ない一方で、既卒やフリーターよりも教育コストがかからないという点で就職活動は有利となります。
出来るだけ在職中に転職活動を行い、内定を獲得するようにしましょう。
第二新卒はすでに自己分析などが出来ている方も多いため、就職活動も早期に終わる可能性があります。
どうしても就職活動がうまくいかない方は、第二新卒の求人紹介に特化した就職支援サービスに登録してみるようにしましょう。