営業事務やめとけと言われる理由とは?必要なスキルや適性を紹介

本記事では、営業事務がなぜやめとけと言われているかを紹介していきます。

実際に営業事務を6年経験した筆者が営業事務のきつい点やデメリットを紹介していきます。

営業事務に就職や転職を検討している人は自分に向いているか・やめといた方が良いのか判断するためにもぜひ最後までご覧ください。

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営業事務はやめとけと言われる5つの理由

様々な職種の事務のなかでも営業事務はやめとけと言われる理由は、以下の5つがあると考えられます。

  • 高いコミュニケーションスキルを求められることがきつい
  • 常にイレギュラーな対応を求められるのがきつい
  • 専門的な知識の習得がきつい
  • 顧客とのやりとりがきつい
  • 営業担当からの頼まれごとが多くてきつい

それぞれについて紹介と解説をしていきます。

高いコミュニケーションスキルを求められることがきつい

営業事務がやめとけと言われる理由は、営業担当が仕事をしやすいようサポートをするために必要な、高いコミュニケーションスキルを求められるからです。

営業担当ごとに異なる要望に空気を読みながら対応しつつ、日々の事務作業もこなさなければなりません。

入社直後にそれを把握するのは非常に難しく、慣れるまでに時間がかかりストレスを感じます。

実際、筆者は金融系の営業事務をしていた際、入社直後であっても高いコミュニケーションスキルを求められ、慣れるまでかなり苦労をした経験があります。

そのため、求められるコミュニケーションスキルに応えることは決して容易ではないことから、営業事務はやめとけと言われます。

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常にイレギュラーな対応を求められるのがきつい

イレギュラーな案件が頻繁に発生しがちなところも、営業事務がやめとけと言われる要因のひとつです。

常に優先順位を判断し、迅速に対応しなければならないのは負担に感じるでしょう。

例えば休憩中や終業直前であっても、外出先から営業担当が電話で緊急の依頼をしてきた場合、可能な限り対応しなければいけないのはストレスです。

このようにスケジュールに沿って淡々と作業することが難しいため、営業事務はやめとけと言われるのです。

専門的な知識の習得がきつい

営業事務をするうえで必要な営業同等の知識の習得がきついとも言われます。

時には業務時間外の勉強が発生するところもきついポイントです。

筆者も実際に、証券外務員や生命保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー等の資格取得のために、終業後に勉強し資格取得に行くこともありました。

こういった知識の習得のきつさから、営業事務はやめとけと言われるのです。

ただ資格を取得するとスキルが身につき、昇給や転職に有利になるメリットもあります。

企業によっては資格取得の支援や補助もあるため、就職するなら資格取得支援制度のある会社を選ぶと良いでしょう。

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顧客とのやりとりがきつい

顧客とのやりとりできついのは、営業事務に営業担当レベルの対応を求めてくる場合です。

自身の一言や、メールのミス一つで大きなクレームにつながることもあり、常に慎重かつ正確な応対が求められます

この責任の重さも、営業事務がやめとけと言われる所以です。

営業担当からの頼まれごとが多くてきつい

プレゼン資料の作成から顧客サポートまで、多岐にわたる業務を営業担当から頼まれるところもきついポイントです。

実際に筆者も取引先への同行や、取引先との食事や手土産等のフォローといったイレギュラーな業務も度々経験してきました。

黙々と事務業務をこなしていたい人にとって、営業担当から常に多くの業務を頼まれる営業事務の仕事はストレスが高く、やめとけと言われます。

向いていない人の特徴

営業事務に向いていない人の特徴として次の4つが挙げられます。

  • 積極的にコミュニケーションをとれない人
  • チームで動くことが嫌いな人
  • イレギュラーな業務が苦手な人
  • 知識習得のための勉強が嫌いな人

これらの特徴について解説していきます。

積極的にコミュニケーションをとれない人

積極的にコミュニケーションを取れない人は、営業担当はじめ様々な部署とのやりとりが多い営業事務の業務に支障をきたすため、向いていません。

積極的なコミュニケーションを怠ると、スケジュールや納期調整がうまくいかなくなり、それが重大なミスに繋がることもあります。

よって、積極的にコミュニケーションをとれない人は向いていないといえます。

チームで動くことが嫌いな人

営業事務は、営業担当はじめ同部署他部署の人と密に関わりあって業務をこなすため、チームで動くことが嫌いない人には向いていません

例えば打ち合わせの際、顧客目線の営業担当の意見と、書類上の細かいルールを守りたい営業事務の意見が衝突することもあります。

そういった場合でも、あくまで営業担当とひとつのチームとして、たとえ納得がいかなくてもお互い歩み寄ることも必要になります。

売上を上げたい、営業成績を上げたいというような同じ目標を目指すひとつのチームとして、周囲と協力して動くことが嫌いな人には、営業事務は向きません。

イレギュラーな業務が苦手な人

イレギュラーな業務が苦手な人には、営業事務は向きません。

例えば、顧客から明日までに資料がほしいと営業担当が依頼を受ければ、今取り掛かっている業務を中断して資料作成をしなければならないこともあります。

イレギュラーな業務が苦手、つまりは常に淡々とマイペースに仕事をしたい人には、営業事務は向いていないでしょう。

知識習得のための勉強が嫌いな人

営業同等の知識習得が出来ない人に営業事務は向いていません。

なぜなら、営業担当が何を求めているのかをいち早く理解する必要があるからです。

実際に筆者も営業担当不在時に、顧客から営業担当の代わりに何かと対応を依頼された経験が度々ありました。

よって、業務に必要な知識の習得は重要であるため、その勉強が嫌いな人には営業事務は向きません。

求められるスキル

向かない人の特徴が分かったところで、営業事務に求められるスキルとは一体どんなものがあるのでしょう。

それは以下の5つがあげられます。

  • 高いホスピタリティ精神
  • ハイレベルなビジネスマナー
  • 迅速かつ正確な事務処理能力
  • 臨機応変な対応能力
  • 専門知識習得への意欲

それぞれについて解説していきます。

高いホスピタリティ精神

営業担当をサポートする上で最も必要なのは、高いホスピタリティ精神です。

具体的には、今営業担当が何を求めているのか、先回りして察するいわゆる「空気を読む」スキルが必要となります。

そのためには、積極的にコミュニケーションを取ることは必須です。

例えば営業担当の外出前に、必要な書類を予め準備しておくと喜ばれるといった場合もあります。

このように、営業担当が働きやすいよう自発的に行動を起こす高いホスピタリティ精神が必要です。

ハイレベルなビジネスマナー

顧客にいい印象を与えることは、営業担当の仕事のしやすさや会社のイメージにも繋がるため、営業事務にもハイレベルなビジネスマナーが必要です。

営業事務には、顧客からの電話やメール対応、来客時の案内をはじめ、時にはお茶を出したり、会社の窓口として失礼のない行動が求められます。

迅速かつ正確な事務処理能力

営業事務には、与えられた業務を期日までにこなすのはもちろん、そこには迅速さと正確な事務処理能力が求められます。

なぜなら、ミス一つが企業に大きな損害をもたらすことも大いにあるからです。

筆者がいた部署も重要な資料作成の際は、必ずダブルチェックすることがルールとしてありました。

それほど高い危機管理意識で、迅速かつ正確な業務遂行を求められるのが営業事務といえます。

臨機応変な対応能力

営業事務には顧客からのイレギュラーな要望やクレームに対して、臨機応変に対応出来るスキルが必要です。

例えば営業担当の不在時に、営業事務が顧客からクレーム対応を迫られることもあります。

そういった時に、必要であればマニュアルやルールにはないイレギュラーな対応が出来る臨機応変なスキルも、営業事務に求められているといえます。

専門知識習得への意欲

資料作成や顧客応対をはじめとした業務をするにあたって、営業事務には専門知識を習得する意欲が必要です。

実際に筆者も知識習得までは、専門用語が含まれる顧客からの電話を聞き取ることが出来ず苦労した経験があります。

ですが、日々の業務をこなしていくうちに、少しずつ身につけることが出来るものなので、初めは難しくても諦めずに意欲的に専門知識を習得することが営業事務に求められるスキルです。

業界別営業事務のきつい点

きついと言われる営業事務ですが、それぞれ業界別でもきつい点が異なるので解説していきます。

金融系

金融系の営業事務は、資格習得が必須な企業が多いためきついと言えます。

必要な資格を持っていないとできない業務もあるため、ほかの業界と比べて勉強量は多いです。

また、長く務めた場合更新が必要な資格もあるため、勉強が極度に苦手な方はきついと感じるでしょう。

さらには、扱う金額が高額になればなるほど、顧客の目もシビアになります。

どの業務にも言えることですが、数字や文言の正確な作業が必要となり、ひとつのミスが大きなクレームにつながる責任の重さもきつい業界といえます。

不動産系

金融系と同様、不動産は顧客にとって大きな金額であるため、小さなミスでもクレームにつながりやすいところがきつい点です。

このようなクレーム対応や、正確な作業に注力するストレスがきつい業界といえます。

人材系

人材系の営業事務は、営業担当の代わりに求職者に電話やメールで連絡をしたり、時には面接に同行するところがきついポイントです。

通常の事務作業に加えて、求職者へのフォロー業務も発生しうるため、その点もきつい業界といえます。

きついときの対処法

営業事務がきついと感じた時は、筆者の経験から以下の対処法を実践することをおすすめします。

きっぱり割り切る

きついときは、きっぱりと諦めて割り切ることも大切です。

ミスで落ち込んだりきついことがあったとしても、就業時間内に出来るだけのことをやってしまいさえすれば、営業事務としてできる事はもうありません。

終業後に趣味に時間を費やす、気分転換に友人に会う、あらゆる方法でしっかりリフレッシュして睡眠を取りましょう。

次の日も頑張って働くためにも、きっぱり割り切ることがなにより重要です。

上司や同僚に相談する

つらいと感じたときには、近くの同僚や上司に相談してみるのもありです。

自己完結出来ない業務の多い営業事務にとって、同じ経験をした人のアドバイスは、大きな一助となるはずです。

また、難しい営業担当との上手な付き合い方を教えてくれたり、時には悩みが解決することもあるため、きついときは上司や同僚へ相談してみましょう。

求人選びのポイント

求人選びに失敗しないために、以下のポイントをしっかりチェックしておくことをおすすめします。

  • 平均残業時間
  • 自身に合う業界か
  • 社風
  • 離職率

詳細に解説していきます。

平均残業時間

平均残業時間をしっかり確認し、プライベートとの両立がしっかりとれる企業なのかを確認しておきましょう。

もちろん繁忙期もありますし突発的な残業は発生しますが、筆者が務めていた金融会社の営業事務の平均残業時間は一時間程度でした。

平均残業時間の確認は、営業事務をしている知り合いにヒアリングする、また口コミサイトを活用してみるのもありです。

企業の評判は、ライトハウス転職会議などに多数掲載されているため応募前にチェックしておきましょう。

自身に合う業界か

業界によって業務内容が異なってくるので、自身に合う業界かを確認しておきましょう。

また、専門知識の習得が必要になる場合もあるので、興味のある業界がよりおすすめです。

社風

仕事をするうえで一番重要ともいえる社風。

残業を当たり前としない社風、ワークライフバランスを重視する社風の企業を選ぶようにしましょう。

口コミサイトで実際の声を見てみる、また面接の際に不安なことは聞いてみるのもおすすめです。

もし、面接の際に実際に働いている人に会わせてもらえると、社内の雰囲気を感じやすく非常に安心できる材料となります。

社風も前述同様に企業の評判サイトからチェックできます。

離職率

決して低くはないと言われている営業事務の離職率は、要チェックポイントです。

その理由は、抱える仕事が多いうえ、営業担当と相性が悪い場合にさらなるストレスを感じることがあるためです。

離職率の低い企業はアピールポイントとして記載していることもあるので、確認しておくと良いでしょう。

まとめ

本記事では、営業事務やめとけと言われる理由を経験者である筆者が紹介してきました。

その理由は下記となります。

  • 高いコミュニケーションスキルを求められることがきつい
  • 常にイレギュラーな対応を求められるのがきつい
  • 専門的な知識の習得がきつい
  • 顧客とのやりとりがきつい
  • 営業担当からの頼まれごとが多くてきつい

どのような仕事にも負の面があると思いますが、一般の事務と比べ売上といった会社の目標に間接的に貢献する仕事であり、やりがいを感じやすい仕事です。

興味ある方はぜひチャレンジしてみることをおすすめします。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。