人事がこっそり教えるフリーターと正社員の違い。差がつく9つの待遇とは?
フリーターでも10万円以上の手取りがあるなら
「フリーターと正社員ってどこに違いがあるの」
「フリーターから正社員になるメリットはどこにあるの」
フリーターから正社員になるにあたって、メリットが分からず不安になりませんか。
と思ったことはありませんか?
よく言われることですが、フリーターから正社員になると雇用が保証されます。
それだけではなく、将来受給できる年金が多かったり住宅ローンを組みやすいといったメリットがあります。
ただ、そう言われもピンとこないのではないでしょうか?
筆者は10年間人事担当として現場で雇用についての経験をしてきました。
この記事では、「非正規社員(フリーター)」と「正規社員」の具体的な待遇の違いを紹介していきます。
この文章を読めば、
- 「なせ正社員が有利なのか?」
- 「フリーターから正社員になるメリットは何か?」
を理解でき、さらに正社員として就職するスムーズな方法を理解することができます。
しっかりとフリーターのデメリットを理解しておかないと将来苦労します。
必ず一読して理解しておきましょう。
「フリーターでも正社員になれる?」
「ブラック企業にしかいけないんじゃないの」
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目次
【圧倒的な違い!】フリーターから正社員になる9個のメリット
「フリーターから正社員になったらどんなメリットがあるの」と気になっていませんか。
フリーターから正社員になるにあたっては、メリットが9つあります。
主に雇用が安定することから生じる様々なメリットがあり、具体的には、
- 給料が増える!30歳で製造業なら78万円アップ
- 賞与がもらえる!30歳で製造業なら80万円が支給
- 退職金がもらえる!製造業に38間年努めたら2,000万円が支給
- スキルと経歴が積み上がる経験ができ中年以降の市場価値が高くなる
- 雇用が保証される
- 厚生年金に加入でき年金額が増える
- 休んでも月給は変わらない
- 住宅ローンの審査が通りやすい
- 収入が増え、将来の安定から結婚・出産・教育・マイホームなどが前向きになる
といったメリットがあります。
それぞれについて解説します。
メリット1:給料が増える!30歳で製造業なら78万円アップ
フリーターから正社員になることで、年収が78万円アップします。
厚生労働省の発表した「平成30年賃金構造基本統計調査の概況」で正社員と正社員以外の年収を比較すると、
- 30歳代で正社員が282万円
- フリーターなどの正社員以外の人は204万円
となっており、80万円近い大きな差があることがわかります。
メリット2:賞与がもらえる!30歳で製造業なら80万円が支給
賞与に関しては企業が支給する義務のあるものではないため、支給金額は明確になっていません。
勤続年数にも左右されますが、正社員で30歳で月給20万円の場合、4か月分の80万円程度と推測されます。
また、金額や支給されるかどうかは企業によって分かれるため、入社時に確認することが大切です。
メリット3:退職金がもらえる!製造業に38年間年努めたら2,000万円が支給
退職金制度については企業ごとに大きな違いがあるため、金額は企業によって大きく異なります。
筆者の経験からすると、従業員数2,000名以上の企業であれば勤続38年で約2,000万円程度です。
従業員数が500名を切ると38年勤続で1,000万円程度となります。
会社規模と相関性が大きいので、入社前に確認することが大切です。
メリット4:スキルと経歴が積み上がる経験ができ中年以降の市場価値が高くなる
正社員としての仕事を継続すると、スキルと経験が積みあがるため、中年以降の市場価値が高くなります。
上場企業で役員を経験すると、定年退職後も孫会社の社長として高い給与を受け取ることができる可能性もあります。
逆にスキルと経験の積み重ねがないと、中年になったときに潰しがきかずに悲惨なことになります。
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メリット5:雇用が保証される
正社員になると65歳までの雇用が保証されます。
正社員は労働契約法で解雇規制が厳しく、一度雇用すると簡単には解雇することができません。
一度正社員になってしまえば、定年まで自分から「辞める」と言わない限り給料を貰い続けることができます。
メリット6:厚生年金に加入でき年金額が増える
正社員は国民年金の他、厚生年金に強制的に加入することになります。
フリーターは国民年金のみの加入のため、満額を支払っても月々受け取れる年金は5万円程度しかありません。
厚生年金は会社と正社員が折半で国民年金よりも多く掛け金を支払います。
そのため、国民年金よりも受給額が多くなります。
国民年金の満額がおよそ65,008円程度なのに対して、厚生年金は受給額がおよそ約221,504円となっています。
3倍以上の差がつきます。
メリット7:休んでも月給は変わらない
正社員の場合、休んでも有給休暇を活用すると月給は変わりません。
お盆休みやゴールデンウィーク等の長期連休も所定休日としてあらかじめ労働を免除された休日となっています。
時給で働くフリーターは休むとその分、お給料が減ります。
正社員は所定休日として休日の休みを前提とした給料設定となっているため、月給は減りません。
メリット8:住宅ローンの審査が通りやすい
正社員になると住宅ローンの審査が通りやすいというメリットがあります。
フリーターの場合は雇用が不安定になるという理由から、毎月の返済が滞る可能性が高いとみなされます。
支払い能力が低いという意味で、ローンは審査が通らないでしょう。
一方で、正社員はよほどのことがない限り65歳の定年の日まで解雇されません。
毎月必ず現金収入があるということから、正社員はローンが組みやすいです。
メリット9:収入が増え、将来の安定から結婚・出産・教育・マイホームなどが前向きになる
フリーターから正社員になることで65歳まで毎月給料を受け取ることができます。
安定的に現金収入を得られることから、将来的にわたって生活不安をなくすことができます。
また、結婚・出産・教育・マイホームなどを前向きに検討することができます。
ずっと途切れずに毎月の給料が保証されるところが正社員最大のメリットですね。
フリーターから正社員になるメリットまとめ
- 給料が増える!30歳で製造業なら78万円アップ
- 賞与がもらえる!30歳で製造業なら80万円が支給
- 退職金がもらえる!製造業に38間年努めたら2,000万円が支給
- スキルと経歴が積み上がる経験ができ中年以降の市場価値が高くなる
- 雇用が保証される
- 厚生年金に加入でき年金額が増える
- 休んでも月給は変わらない
- 住宅ローンの審査が通りやすい
- 収入が増え、将来の安定から結婚・出産・教育・マイホームなどが前向きになる
正社員は本当にメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。
次では正社員のデメリットを紹介していきます。
正社員になるデメリットは時間の拘束と精神的プレッシャー
「正社員になるデメリットはなんだろう」と気になっていませんか。
正社員になるデメリットは時間の拘束と精神的プレッシャーです。
具体的には、以下のようなデメリットがあります。
- 確実に勤務時間として拘束され自由がない
- 責任ある仕事が任され精神的なプレッシャーが強くなる
正社員になるデメリットについて解説します。
デメリット1:確実に勤務時間として拘束され自由がない
正社員は労働基準法上の最大上限時間である1日8時間労働かつ週に40時間以上の労働が義務となります。
また残業も職種によっては多いです。
そのため、フリーター時代のように気ままな生活はできないと考えた方が良いです。
デメリット2:責任ある仕事が任され精神的なプレッシャーが強くなる
責任ある仕事が任され精神的なプレッシャーが強くなります。
正社員の仕事は勤続年数を重ねるごとに難易度が上がり、責任が重くなります。
責任がある仕事をするからこそ給料が毎年上がったり、ボーナスが支給されるということです。
ただ、プレッシャーがあるといってもほとんどの人は正社員としての仕事を全うしています。
プレッシャーに関して過度に構える必要はありません。
正社員になるデメリットまとめ
- デメリット1:確実に勤務時間として拘束され自由がない
- デメリット2:責任ある仕事が任され精神的なプレッシャーが強くなる
ところで、メリット・デメリットを見ても正社員になるか悩んでいる方はどうすべきでしょうか?
目的がないのであれば今すぐ正社員に就職するべき
フリーターに対して目的がないのであれば、今すぐ正社員に就職するべきです。
正社員になることで、退職金、年金、生涯年収が大きく違ってきます。
退職金などは勤続年数に応じて掛け金が変わってきますので、わずかな遅れが大きな差につながります。
また入社後、自分より年下の社員と比べてスキル・経験・立場の差を感じることもあるでしょう。
差を感じれば感じるほど焦燥感が出て辛く、しんどい状態になります。
迷っているのであれば一度、正社員をして合わなければフリーターに戻ればよいだけです。
正社員の経験は貴重です。
ところで現実的にはフリーターから正社員になれる年齢は何歳頃まででしょうか?
応募企業次第ですが正社員になれる年齢について解説していきます。
35歳まではフリーターから正社員になれる可能性は高い!
35歳まではフリーターから正社員になれる可能性は高いでしょう。
人手不足の状況で企業は採用したがっており、30歳まで新卒採用している大企業もあります。
例えば下の募集要項は富士通です。「募集対象」を見ると希望する方は新卒枠で申し込めることがわかります。
さらに80%以上の就職率を誇る就職支援サービス」を利用すれば、内定を獲得できる可能性が高くなります。
「就職支援サービス」とは正社員採用を前提とした未経験OK求人を中心に取り扱う就活のプロです。
最高34歳まで利用できます。
もちろん若い人ほど就職には有利になってきますので、1日も早い就職活動が良い結果を導いてくれます。
具体的におすすめのサービスは「おすすめの就職支援サービス3つ」で紹介いたします。
【事例紹介】31才でフリーターから正社員になった方
31歳でフリーターから正社員になった方の事例について紹介します。
それまではフリーターとして生活されていた方でした。
結婚を考えて調理師のアルバイト生活から安定したメーカーの正社員になりたいと志望されました。
人柄が真面目であり、フリーターとはいえ国家資格の取得なども熱心に行っていた方でした。
その努力が買われ、30代フリーターからでも正社員として採用となりました。
35歳以上は派遣や期間工から始めよう
もし35歳以上で正社員にチャレンジしても採用されず苦労している方は派遣や期間工から始めましょう。
派遣社員は即日雇用されるなど、非常に採用までのハードルが低いです。
また、期間工であれば体力をつけながら400万程度の高い給与を得ることが可能です。
経験を積んだり、フォークリフトの資格を取得することで正社員採用に近づけるでしょう。
ところでフリーターから正社員を目指すのであれば、就活の仕方が大切となります。
「未経験OK」の求人を中心に扱っている就活支援サービスを使うのが近道となってきます。
苦労せず優良企業の正社員になりたいなら就職支援サービスがおすすめ
「苦労せず優良企業の正社員になりたい」と考えている方には、就職支援サービスがおすすめです。
おすすめの理由として、以下の理由があります。
- 定着しない企業や業界などブラック企業を外した優良企業を紹介してもらえる
- 未経験OKの求人が基本!働きたい業界・職種の内定が出やすい
- 就職率も80%以上!書類選考なしの求人もある
それぞれについて解説します。
おすすめ理由1:定着しない企業や業界などブラック企業を外した優良企業を紹介してもらえる
定着しない企業や業界などブラック企業を外した優良企業を紹介してもらえます。
就職支援サービスが実際に企業に求人の取材に行き、どんな企業なのかをチェックしています。
また、残業時間などのデータの提出を求めるなど精査する能力も持っています。
おすすめ理由2:未経験OKの求人が基本!働きたい業界・職種の内定が出やすい
就職支援サービスの求人は、未経験OKの求人が基本です。
基本的に職歴なしで応募できる求人を揃えているので、働きたい業界・職種の求人を見つけやすいです。
経験がないから応募できないといった事態が少ないため、応募しやすいですね。
おすすめ理由3:就職率も80%以上!書類選考なしの求人もある
就職支援サービスでは就職率80%以上となっており、書類選考なしの求人があります。
就職支援サービスでは何名か実績のあるところに、人材を紹介していくため企業の信頼もあるため。
就職しやすいですし、すでに企業と信頼関係が出来ているため、書類選考が免除されています。
以上のように就職支援サービスを利用した就活が正社員内定の近道となってきます。
就職支援サービスがおすすめな理由まとめ
- おすすめ理由1:定着しない企業や業界などブラック企業を外した優良企業を紹介してもらえる
- おすすめ理由2:未経験OKの求人が基本!働きたい業界・職種の内定が出やすい
- おすすめ理由3:就職率も80%以上!書類選考なしの求人もある
このような就職支援サービスは10社以上ありますが、おすすめできる3つを次で紹介していきます。
おすすめの就職支援サービス3つ
「どの就職支援サービスが良いのだろうか」と悩んでいませんか。
筆者がおすすめできる就職支援サービス3つを紹介します。
- 幅広い職種と業種の求人が魅力!ハタラクティブ
- 自己分析やセミナーが充実!就職カレッジ
- IT系や事務系の未経験求人が豊富!ワークポート
それぞれについて解説します。
1位:幅広い職種と業種の求人が魅力!ハタラクティブ
ハタラクティブは未経験者前提の転職エージェントでこれからお仕事を始める方にピッタリのエージェントです。
幅広い職種の求人があり、クリエイティブ職やIT系の求人も多いのが魅力です。
書類選考や面接対策などマンツーマンのカウンセリングが受けられるため、非常におすすめです。
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2位:自己分析やセミナーが充実!就職カレッジ
自己分析やセミナーが充実している就職カレッジを活用してみましょう。
開催されているビジネスマナーや面接・履歴書対策を学ぶことができる就職講座を1週間受けると、優良企業30社と連続面接に進むことができます。
また、就職講座では自己分析を徹底して受けられるので、どんな企業に行きたいのかを見つめなおすことができます。
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3位:IT系や事務系の未経験求人が豊富!ワークポート
未経験職種やIT系企業にチャレンジしたい方は、IT転職に強いワークポートの活用をおすすめします。
ワークポートはもともとIT系企業専門の転職エージェントだったため、ITやWEB業界の求人に非常に強いです。
現在は事務系求人にも力を入れており、未経験OK求人も取り扱っているためおすすめです。
おすすめの就職支援サービス3つまとめ
- 1位:幅広い職種と業種の求人が魅力!ハタラクティブ
- 2位:自己分析やセミナーが充実!就職カレッジ
- 3位:IT系や事務系求人が豊富!未経験OK求人も取り扱うワークポート
コラム:働きたい職種・業界が見つからない方へ
働きたい職種・業界が見つからない方は、まずは働くところからはじめてみましょう。
スティーブ・ジョブズも20代からiPhoneを想像して働いていたわけではありません。
出会いやスキル、キャリアが積み重なってやりたいことが見えてきたといいます。
働きたい仕事が見つからなくてもまずはセミナーに参加し、業界や企業の情報を沢山仕入れましょう。
また、限られた時間の中で考え、判断し働くことで数年後に少しずつやりたいことが見えてくるでしょう。
まずは一歩を踏み出してみることが重要です。
多くの求人で資格は内定に関係ない!必要性がないなら資格取得よりも就活しよう
多くの求人で資格は内定には関係ありません。
資格だけでは実務はできませんし、資格で企業の売上がたつこともないためです。
企業は資格を取得しているかどうかよりも、実務ができるかを重視します。
資格の勉強の時間、空白期間が伸びるのであればいち早く就職活動した方が内定を取りやすくなるでしょう。
まとめ
フリーターと正社員を比較したとき、正社員はメリットが大きいです。
正社員は給与や退職金などが優遇されており、年金などの受給金額もフリーターより多くなります。
また、ローンを組む際にも、給与が毎月定年まで支給される前提の雇用となるため、有利となります。
結婚などのライフイベントなどに対しても前向きに検討できます。
正社員に最短距離でなりたいと考えた場合には、就職支援サービスを活用するようにしましょう。
職歴なしでも就職でき、未経験からでも挑戦できる求人がそろっています。
資格取得の勉強をするよりも、1日でも早く就職をするようにしましょう。