外資系やめとけって本当?その理由と向いていない人の特徴を解説
外資系企業への転職を検討しているとき「外資系企業なんてやめとけ」というアドバイスを耳にしたことはありませんか?
外資系企業について以下のようなイメージがあると、転職を避けてしまう方が多いといえます。
- 常に激務で忙しい
- 結果を出さないと上司に詰められる
- ドライな環境でクビになる可能性がある
実際、筆者は日系企業に10年勤めてから外資系企業へ転職をしましたが、「外資系企業=きつい環境」と一括りに判断するのは危険だと感じました。
なぜなら、外資系企業といえども、米国系と欧州系では文化の違いがあるためです。
本記事では、転職5回目で外資系企業に勤める筆者が、外資系企業のリアルな実態について解説します。
外資系企業を転職先の候補に加えることで、給料アップやワークライフバランスを見直すこともできるため、外資系企業について偏ったイメージをお持ちの方は是非とも最後までご覧ください。
外資系企業のそれぞれの特徴について詳しく紹介していきますので、自分にピッタリな環境の外資系企業を見つけていただければ幸いです。
目次
「外資系やめとけ」と言われる理由6個
外資系企業では国ごとの文化や社風が日系企業とは異なり馴染めない方もいるため「外資系企業はやめとけ」といった意見をお持ちの方もいます。
実際、下調べもしないまま外資系企業に転職し、下記のような後悔をする人が少なくありません。
- 「思っていた環境と違う」
- 「外資系企業のカルチャーについていけない」
- 「日系企業の方が働きやすかった」
ここからは、外資系企業への転職はやめた方がいいと言われる理由を具体的に解説していきます。
理由1:雇用が安定しないから外資系をやめとけと言われている
外資系企業は実力主義、成果主義の環境下で働くため雇用が安定しない点でやめとけと言われます。
勤続年数で年々待遇が良くなるというスタンスでいると、現状維持のままか会社に居づらくなる可能性が高いからです。
資系企業では「UP or OUT」という考え方があり、「昇進し続けるか会社を辞めるか」または「自ら成長できる会社へ転職するか」という意味合いが込められています。
長く勤めることで評価される日系企業と違うため終身雇用や年功序列の就労環境を望む人にとっては、雇用が不安定で居心地が良くないといえるでしょう。
特に下記のような考え方は外資系企業では通用しません。
- 30代だからこのくらいの給料がもらえる
- 40代だからこのくらいの役職に就ける
- 定年したら退職金をもらって嘱託再雇用される
外資系企業では実力と実績を評価されるため、安定した雇用を求める方は、今一度、外資系企業への転職を慎重に検討してみましょう。
このように、雇用が安定しないことが外資系をやめとけと言われる理由の1つめとなります。
理由2:社風に慣れない可能性があるから外資系をやめとけと言われている
日系企業勤めが長い人ほど、外資系企業の独特な文化に馴染めない可能性があるため、やめとけと言われています。
なぜなら、外資系企業の多くは上下関係がフラットな組織であるため、積極的に意見交換を行って業務を進めなければならないからです。
そして、ただ思いつきで意見を言えば良いわけではなく、論理的に事実と意見を分けて考えられる方が重宝されます。
そのため下記のような日本人的な考え方は、外資系企業の職場では、理解が得られないシーンが多く感じることとなります。
- 阿吽の呼吸
- 空気を読む
- 黙っていても評価してくれる
実際、筆者も外資系企業の試用期間中に下記の厳しいお言葉を受けていました。
- 「もっと積極的に発言しよう」
- 「どんどん行動しよう」
- 「アピールしないと評価されない」
日系企業のような年功序列の文化がないため、成果を出す優秀な社員は、若年であろうと昇進し続けます。
自分より若く、後から入社してきた社員であっても、完全成果主義の就労環境であれば、上下関係が複雑に入れ替わることを覚悟しておきましょう。
以上、社風に慣れない可能性があることが外資系をやめとけと言われる理由の2つめとなります。
理由3:教育体制が整っていないから外資系をやめとけと言われている
教育体制が整っていないことも、外資系をやめとけと言われてい理由に挙げられます。
外資系企業は即戦力採用であるため、導入教育後は、実際の現場で働きながら仕事を覚えていくというスタイルが主流です。
入社後に導入教育は行うものの、職場内での教育計画などはなく、現場任せ(担当者レベル)で運用しています。
筆者も外資系企業へ転職して驚いたのですが、新入社員の教育体制がほとんど整備されていませんでした。
そのため、分からないことは自分で調べたり上司に聞かないと、仕事についていけなくなります。
実際、入社直後に簡単な作業の説明は受けたものの、根掘り葉掘りこちらから踏み込んだ質問をしないと、理解を深めることができませんでした。
教育体制が整っていない分、仕事の覚えが悪くても、怒られることもせかされることもありません。
しかし、面接時に期待されていたパフォーマンスを発揮できないと、必要ではない人材という評価を受けてしまうのが外資系企業の恐いところです。
新卒一括採用を行い、メンターとなる上司が手取り足取り教育を行う日系企業とは、一線を画す就労環境なのです。
理由の3つめとして教育体制が整っていないことを挙げました。
理由4:激務になる可能性があるから外資系をやめとけと言われている
外資系をやめとけと言われる理由に、激務になる可能性があることも挙げられます。
業界やポジションにもよりますが、外資系企業は「成果」にとことんこだわるため、個人個人が激務になりがちです。
さらに与えられた業務を定時間内で終わらせる文化があるため、「終わらなければ残業しよう」という日系企業ならではの考え方がありません。
筆者も外資系企業へ転職して驚きましたが、朝礼で共有したスケジュールは必ず守るという文化が根付いています。
残業する場合も、管理職クラスに事情を説明して説得できないと残業ができません。
また、取引先と約束した期日に間に合わない場合は、徹夜や土日も返上して仕事をすることもあります。
しかし、それだけ成果に対してこだわりがある分、柔軟にフレックス出勤ができたり、長期休暇が取れたりと、外資系企業は働き方の柔軟性があります。
そのため外資系企業であれば下記のような日系企業ならではの悩みは解消できます。
- 上司が残業していて帰れない
- 残業が会社への貢献度とされている
- 仕事が休みづらい
ですが、もし毎日〆切に追われるようなプレッシャーがストレスと感じる方は、外資系企業への転職はよく検討することをおすすめします。
以上、激務になる可能性があることが外資系をやめとけと言われる理由の4つめとなります。
理由5:不採算部門は突然の解散リスクがあるから外資系をやめとけと言われている
外資系をやめとけと言われる理由5つめに、不採算部門は突然の解散リスクがあることが挙げられます。
外資系企業に勤めると、採算が取れていない部門や、コスト削減の影響により、突然の解散リスクが常につきまといます。
その際、部門やプロジェクトチームごと解散するため、突如として働き口がなくなるケースがあります。
例え優秀な社員であっても、ポジション別採用が主流の外資系企業では、会社として雇い続ける理由がないと判断されるのです。
筆者が働く外資系企業でも、過去に何度も事業撤退や合併を繰り返しているため、子会社で働いている方々が突然同僚になったり、居場所がなくなって退職を余儀なくされた方もいます。
2008年に起きたリーマンショックのように、日本法人が丸ごと撤退するケースなど、「君は今日からうちの社員ではない」という突然の解雇リスクがあることを心得ておきましょう。
以上、不採算部門は突然の解散リスクがあることが外資系をやめとけと言われる理由の5つめでした。
理由6:英語力を求められるから外資系をやめとけと言われている
外資系をやめとけと言われる理由6つめは、英語力を求められることも挙げられます。
外資系企業である以上、本社からの業務連絡や資料などは、世界共通言語の英語が主流です。
筆者のように日常業務で英語を使用しない職場もありますが、最低限の読み書き程度の英語力は求められます。
ポジションが上がるにつれて英語を使用する機会も上がりますので、キャリアアップを目指す方は英語力の向上も避けられません。
- 「英語に触れる機会が多くてつらい
- 「英語ができなくて昇格できない」
- 「そもそも英語が苦手」
上記のように英語に対して苦手意識があるという方には外資系企業はやめとけと言わざるを得ません。
一般的に外資系企業では、TOEIC換算で700点以上が一つの基準になりますが、それに加えてスピーキング力やコミュニケーション力がないと、後々苦労することになるでしょう。
日本企業であれば、英語力が昇格に影響することはほとんどありませんので、外資系企業へ転職を検討する方は、英語に対する免疫力がポイントになります。
このように、英語力を求められることが外資系をやめとけと言われる理由の6つめとなります。
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日系企業から外資系へ転職した筆者の体験談
筆者は日系の製造業に10年勤めた後、EVメーカーのベンチャー企業を間に挟んで、外資系の製造業に転職しました。
結論、日系企業とベンチャー企業のカルチャーを織り交ぜたような外資系企業の文化は、自分にとってピッタリな環境だと感じています。
例えば、日系企業では部署や役職を超えた行動を煙たがられましたが、外資系企業では積極性があると好評価を受けます。
企業文化によって評価が180度変わるため、知らず知らずのうちにマイナス評価を受けないよう、外資系企業へ転職する前に特徴は押さえておきましょう。
日経企業と外資系企業とベンチャー企業の比較
筆者はこれまで日系企業、外資系企業、ベンチャー企業と、異なるカラーの企業を経験しました。
ここではそれぞれの特徴を比較し、下表にまとめて紹介しています。
外資系企業が自分に合っているか知りたい、日系企業にとどまる方が良いのか迷っている、ベンチャー企業の働き方が知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
比較軸 | 外資系企業 | 日系企業 | ベンチャー企業 |
---|---|---|---|
仕事の進め方 | スピード重視 | 正確性重視 | スピード重視 |
業務範囲 | 深く狭い | 浅く広い | 浅く広い |
意思決定 | 裁量が広い | 上司に決定権がある | 裁量が広い |
仕事の成果 | 成果主義 | プロセス重視 | 成果主義 |
働き方 | 合理的 | 組織的 | 合理的 |
責任の所在 | 個人単位 | 組織単位 | 個人単位 |
サービス残業 | なし | 暗黙のルールであり | 多い |
ワークライフバランス | 休みやすい | 休みにくい | 休みにくい |
内容は勤め先のカルチャーや職場によって変わりますが、転職する際にはぜひ上記の表を基準にしてみてください。
ちなみに、筆者が日系企業を辞めた理由は以下の通りです。
- 年功序列でほぼ能力を無視した評価制度
- プロパー社員優遇の職場環境
- ボーナスに大きく左右される年収
- 年々削減される手当や福利厚生
- 予期せぬ転勤や単身赴任
日系企業では、業務上の判断はすべて上司の承認が必要になるため、問題が起きたときなどは対応に時間が掛かります。
チームワークを重視して仕事を行うことから、なかなか突発的な休暇や長期休暇が取得しづらいというデメリットもありますが、外資系企業と違い仕事の成果がいまいちでも、突然解雇になったり、降格させられるリスクはほぼありません。
筆者の経験上、日系企業の働き方に違和感がある方は、外資系企業のカルチャーが合う可能性を秘めています。
次に、外資系企業の中でも、日系企業出身者におすすめしたい欧州系企業を紹介します。
外資系の中でも欧州系企業がおすすめ!その理由とは
外資系企業の中でも、欧州系企業の文化は、日本人にとって馴染みやすい環境のためおすすめといえます。
筆者はスウェーデン企業に勤めていますが下記の特徴があり働きやすい環境が整っています。
- 利益や納期よりも社員の働きやすさを最優先にしている
- 家族やパートナーとのプライベート時間を大事にしている
- パワハラやセクハラといったハラスメント対策を徹底している
同じ外資系企業といえども米国系企業の完全トップダウン型とは企業文化が異なるため、はじめて外資系企業に挑戦する方にもおすすめです。
日系企業の働き方に近い外資系企業を探している方、激務で完全実力主義の環境は避けたい方はぜひ欧州系企業をチェックしてみてください。
欧州系企業の特徴をについて詳しく解説します。
欧州系がおすすめな理由1:個人目標が明確
欧州系がおすすめな理由は、個人目標が明確なことが挙げられます。
欧州系企業では、上司との1on1ミーティングを通じて、共通認識のもと1年間の目標を明確に設定します。
その際、会社のビジョンや前年の課題を踏まえつつ、自分自身で実現可能な目標に落とし込むのです。
そのため、米国系企業のように無理難題を目標に設定したり、日系企業のように評価に直結しない不明確な目標を設定することもありません。
また、残業の多さが会社への貢献度とはならないため、効率よく働いている人が評価される健全さが、社員個々人の意識向上にもつながっています。
目標に対して成果が出ていれば、長期休暇を取ろうが早上がりしようが、何の問題もありません。
筆者が日系企業で働いていたときは、形だけの面談で頑張ろうが手を抜こうが標準査定でしたので、欧州系企業の個人目標と評価の関連性には驚かされました。
このように、欧州系は個人目標が明確になっていることがおすすめと言える理由となっています。
欧州系がおすすめな理由2:プライベートが最優先
欧州系企業の価値観として、仕事よりもプライベート時間や自分の人生を大切にする文化があります。
「休暇を楽しむために仕方なく仕事をする」といわれるほどで、休暇を取得する前提で雇用や社会が成り立っています。
そのため、無駄な残業や、上司が会社に残っているから帰りづらいという雰囲気は一切ありません。
しっかりとプライベート時間を確保するために、生産性を極限まで高めて計画的に仕事を終えるのです。
筆者の勤め先でも、下記のようなことが日常的に行われています。
- 「子供が熱を出したから早上がりする」
- 「幼稚園に送迎してから出社する」
- 「旅行のために長期休暇を取る」
お互い持ちつ持たれつですので、休みづらさや帰りづらさを気にしなくて良いカルチャーが欧州系企業の魅力の一つです。
仕事のためなら、徹夜も休日出勤も積極的に行う日本、アメリカ、中国の文化とは一線を画しています。
欧州系がおすすめな理由3:穏やかな社風
欧州系企業は外資でありながら、日系企業のような穏やかな社風が魅力です。
成果にこだわる環境下でありながら、社員の働きやすさを第一に考えているため、外資系企業でありながら離職率の低さが魅力です。
筆者が勤めるスウェーデン企業も、下記のような社員とその家族を第一に考えているカルチャーが根付いています。
- 利益より社員の働きやすさ
- 仕事よりもプライベート
- コンプライアンスを遵守した職場環境
あまりガツガツした職場環境が苦手だという方は、米国系企業よりも、欧州系企業を中心に求人を探しましょう。
欧州系がおすすめな理由4:フラットな環境
外資系企業の中でも欧州系は、下記のような立場や境遇に関係なく、活躍の場が提供されています。
- 国籍
- 性別
- 年齢
- 雇用形態
筆者の勤め先も、組織図を見ないと分からないくらい上下関係や部署間の垣根が見えません。
フラットな職場環境で風通しが良く、地位や役職に関係なく意見交換ができることや、「誰が言ったか」で判断せず、良い意見はすぐに行動する実行力もあります。
そのため、派遣社員、パート勤務の方でも活発に議論を交わし、社員と肩を並べて活躍できるのが欧州系企業の特徴といえるでしょう。
もし下記のような方は欧州系企業をおすすめします。
- 「日本企業特有の縦割り組織が苦手」
- 「女性が活躍できる職場で働きたい」
- 「風通しの良い職場で働きたい」
ここからは、外資系企業に就職するのは避けた方が良い人の特徴を紹介します。
外資系をやめておいた方が良い人の特徴
海外に本社を置く外資系企業は、そもそも日本企業とは文化も社風も違うため、馴染めない方も当然います。
実際に筆者が外資系企業に転職したことで、周りからうらやましがられたりしますが、やめた方が良いとアドバイスすることもあります。
例えば下記のような理由だけで外資系企業に就職すると、非常に後悔する可能性があるからです。
- 「給料が良いから」
- 「上下関係が嫌いだから」
- 「年功序列の日本企業に嫌気がさした」
以下に、外資系企業への就職をやめた方が良い方の特徴を紹介しますので、自分が当てはまるか確認しておきましょう。
英語が嫌いな人
外資系企業では、英語を世界共通言語として使用しますので、英語にアレルギーがある方はやめておきましょう。
日本に拠点があったとしても、職場のいたるところで英語の資料や貼り紙を目にすることになります。
筆者の職場でも、下記のように現場で使用する資料ですら英語で書かれています。
- 社内の各種フォーマット
- 作業指示書
- 災害報告書
- 社内掲示板
担当によっては日本語のみで済みますが、職位が上がれば上がるほど、本社や他拠点の社員とメールや電話で英語を使用する機会が増えます。
そのため、外資系企業でキャリアアップを目指す方は、確実に英語力が必要になることを肝に銘じておきましょう。
TOEIC700点以下の方で、英語学習に意欲的でない方は、外資系企業はやめておきましょう。
プロセスを評価して欲しい人
仕事の成果だけでなく、結果に至るまでのプロセスを評価して欲しいという方も、外資系企業はやめておきましょう。
例えば下記のように評価をして欲しい人は外資系企業では残念ながら評価されません。
- 「これだけ頑張ったのに」
- 「残業もして会社に貢献した」
- 「結果は伴わなかったが努力はした」
比較的穏やかな欧州系企業であれば、プロセスについても感謝の声はありますが、あくまで査定の評価は別だということは覚えておきましょう。
プロセスを評価しない職場環境はドライで嫌だと思う方は、外資系企業はやめておきましょう。
教育制度が充実している環境で働きたい人
就職先の候補として、教育制度が充実している会社を選びたい方は、外資系企業はやめておきましょう。
特に転職の場合は、スキルに見合った人材を即戦力として採用するため、分からないことがあれば自ら学びにいく姿勢が求められます。
外資系企業では、仕事は「自分で勉強して学ぶもの」というカルチャーが根付いていることから、教育体制が整っていない企業がほとんどです。
筆者が外資系企業に転職したときも、上司から下記のようなアドバイスを受けるほどで、日系企業とは仕事に対するスタンスの違いを見せつけられました。
- 「もっと積極的に行動しよう」
- 「受け身でいても仕事は覚えられないよ」
- 「貪欲に学んでいこう」
日系企業では、指示されたことを確実にこなすことを重視されますので、主体性が求められる環境が苦手な方はやめておきましょう。
幅広い仕事を経験したい人
外資系企業は職種に特化した働き方をするため、幅広い業務を経験したい方には向いていません。
仕事の役割が明確に分担されていることから、幅広い業務をこなすゼネラリストよりも、担当業務のスペシャリストを目指すことが重要視されるのです。
日系企業の総合職採用であれば、「現場→事務職」「経理→人事」といった職種を超えた異動が頻繁に行われます。
筆者も日系企業時代には、現場の作業員からオフィスワークまで、一貫性のない働き方をしてきました。
良い意味でも悪い意味でも、日系企業は幅広く仕事を経験できるため、自分に合った仕事を探しやすいメリットがあります。
20代のうちにさまざまな経験を積みたいという方は、職種特化型の外資系企業はやめておきましょう。
ここからは、外資系企業への転職を成功させるための方法をご紹介します。
外資系企業への転職は転職エージェントで内部情報を仕入れてから
外資系企業の文化をよく理解してから転職するためには、転職エージェントから内部情報を仕入れながら進めましょう。
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まとめ
外資系企業で個人の能力を最大限に発揮できれば、大幅な給料アップやキャリアアップが目指せます。
やることをやれば、定時退社や長期休暇も可能な環境ですので、ワークバランスを重視したい方にもおすすめできます。
しかし、今回ご紹介した外資系企業の特徴を抑えておかないと、下記のように転職が失敗に終わる可能性が高くなります。
- 「外資系企業は自分の性格に合っていない」
- 「成果主義の環境がきつい」
- 「常に上を目指さないといけない」
ベンチャー企業を経験した筆者でも、とことん結果にこだわる外資系企業では気が抜けない状況が続いています。
外資系企業はやめとけと言われた方も、本記事を参考に前向きに検討してみてください。