派遣会社の正社員とは?一般企業の正社員との違いやデメリットを解説
派遣会社の正社員とは、その名の通り派遣会社に所属する正社員のことを指し、様々な派遣先へ派遣される雇用形態です。
正員型派遣や、無期雇用派遣と呼ばれることもあります。
派遣会社の正社員となるため、一般の派遣とは違って雇用の期限が定められていないことが最大の特徴となります。
収入は時給制ではなく月収制となり、福利厚生も充実することも魅力のひとつです。
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この記事では、派遣会社の正社員の待遇やキャリア、どんな人におすすめかを解説していきます。
派遣会社の正社員のメリットデメリットについても触れていますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
派遣会社の正社員とは?
派遣会社の正社員は、そのままの意味で派遣会社に所属する正社員のことを指し、「常用型派遣」「正社員型派遣」と表現されることもあります。
身分は派遣会社の正社員のままメーカーなどの派遣先で仕事をすることになります。
派遣契約がなくなっても派遣会社の正社員であるため原則、月給が支払われます。
そのため通常の派遣社員とは異なり派遣会社の正社員は仕事が安定して受けられるというメリットがあります。
派遣会社の正社員のメリット
派遣会社の正社員のメリットとしては、雇用が安定しており、ボーナスの支給などがあることです。
また、教育制度や社外のコネクションを作ることができるなど、様々なメリットがあります。
具体的に派遣会社の正社員になるメリットは下記です。
- 正社員なので雇用が安定している
- ボーナスが支給される
- 教育制度がある(先輩後輩、育成カリキュラム)
- 社外のコネクションができる
- キャリア設計も可能
順に派遣会社の正社員のメリットを紹介していきますので理解して選択の参考にしてみてください。
正社員なので雇用が安定している
正社員なので雇用が安定しています。
一般派遣は3年を目途に雇用が終了します。
派遣会社の正社員では、65歳まで会社が存続する限りは雇用の保証を受けることができます。
安定して就労することができます。
ボーナスが支給される
一般派遣が時給で働き、福利厚生などがないのに対して、ボーナスが支給されることがあります。
会社の規模によっては支給されない可能性があります。
ですが、正社員雇用のメリットであるボーナスの支給が受けられる可能性があるのは魅力です。
教育制度がある(先輩からの指導、育成カリキュラム)
一般派遣とは異なり、派遣会社の正社員には教育制度があります。
先輩から指導を受けたり、育成カリキュラムを受けることができます。
スキルアップの役に立つことも多いので、非常に魅力的ですね。
社外のコネクションができる
社外のコネクションが出来る機会を得ることができます。
派遣先で様々な会社の社員と交流をし、コネクションを作ることで仕事の幅が広がることもあります。
様々な会社の社員と交流して、視野を拡げることが出来るのは魅力的です。
キャリア設計も可能
派遣会社の正社員はキャリア設計を行うことも可能です。
雇用形態が正社員としての雇用であることによって社内で勤続と共に地位が向上する可能性があるためです。
通常の派遣であれば派遣先の雇用期間が終わればそこでキャリアが断絶します。
反対に、派遣会社の正社員派遣はキャリアが派遣先の都合で断絶しません。
派遣会社の正社員のデメリット
派遣会社の正社員のデメリットとして、年齢が高くなるほどスキルを求められることになる点にあります。
また、仕事の自由度なども、一般派遣と比較すると下がります。
また、派遣会社の正社員になるデメリットは下記です。
- 中堅以上は派遣先が減少!専門的スキル・経験が必要
- 仕事の自由度が派遣社員よりも下がる
- 時給換算すると派遣社員よりも給料が低いこともあり得る
- 派遣先で正社員登用の打診に応じられない
順に派遣会社の正社員のデメリットを4つ紹介していきますので理解して選択の参考にしてみてください。
中堅以上は派遣先が減少!専門的スキル・経験が必要
中堅以上は派遣先が減少し、専門的スキルや経験が必要となってきます。
技術系などでは特に顕著で、専門的なスキルや経験を持った人材は重宝されます。
ですが一方、年齢相応の技術を身に着けていない方は派遣先が少なくなっていきます。
専門的なスキルを身に着けることが大切です。
仕事の自由度が派遣社員よりも下がる
仕事の自由度が派遣社員よりも下がることがあります。
一般派遣とは異なり、派遣会社の正社員として会社の看板に傷をつけないように勤務する必要があるためです。
勤務先も派遣元の命令を受けて派遣されることになるため、選べる選択肢は一般派遣よりも少なくなります。
時給換算すると派遣社員よりも給料が低いこともあり得る
派遣会社の正社員の場合、時給換算をすると一般派遣の派遣社員よりも給料が低いこともあり得ます。
一般派遣は雇用の保証がない代わりに時給を高めに設定されているためです。
派遣会社の正社員では技術系など特殊な技能を持っていない限り、高い給与は得られないと考えた方が良いでしょう。
派遣先で正社員登用の打診に応じられない
派遣先で正社員登用の打診を受けても応じられないことになります。
派遣元の正社員であることを企業も理解しています。
仮に大企業の派遣先から正社員登用できる水準の実力を持っていると判断されたとします。
その場合でも、なかなか正社員登用の声はかかりません。
仮に声がかかっても、派遣元の了承を得る必要があります。
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派遣会社の正社員と一般派遣の違い
「派遣会社の正社員の年収・キャリアや待遇はどうなっているのだろうか」と気になっていませんか。
派遣会社の正社員のポイントとして、雇用の保証や賞与があります。
下記の図表に派遣会社の正社員と一般的な派遣の待遇についてまとめました。
待遇 | 派遣会社の正社員 | 一般的な派遣 |
---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 派遣会社 |
雇用期間 | 65歳まで | 3年間 |
勤務時間 | 派遣先に準じる | 派遣先に準じる |
休日 | 派遣先に準じる | 派遣先に準じる |
有給 | あり | あり |
給料 | 月給 | 時給 |
ボーナス(賞与) | あり | なし |
交通費 | あり | なし(派遣先によってはあり) |
健康保険 | あり | なし(派遣先によってはあり) |
厚生年金保険 | あり | なし(派遣先によってはあり) |
雇用保険 | あり | なし(派遣先によってはあり) |
退職金 | あり | なし |
福利厚生 | あり | なし |
キャリア | 勤続年数に応じてキャリアアップ | キャリアは断絶する可能性が高い |
派遣会社の正社員と一般派遣の大きな違いは雇用期間に定めがなく収入が安定していることです。
一般派遣はよほどのことがない限りは3年を目途に雇用期間が終わります。
反対に派遣会社の正社員は、会社が倒産しない限りは65歳までの雇用が保証されています。
正社員待遇の派遣会社の正社員は賞与が支給されるため、一般派遣よりも年収が高くなる可能性があります。
このように、派遣会社の正社員は一般派遣と比べ、雇用期間に定めがなく収入が安定している傾向があります。
派遣会社の正社員と一般企業の正社員との比較
派遣会社の正社員の検討を進めると、「派遣会社と一般企業の正社員の違いってどんなところなのだろうか」と気になっていませんか。
派遣会社の正社員と一般企業の正社員の違いは勤務地です。
他は大きく変わるところがありません。
以下の表にて解説します。
待遇 | 派遣会社の正社員 | 一般企業の正社員 |
---|---|---|
雇用主 | 派遣会社 | 企業 |
勤務地 | 派遣先 | 企業の拠点すべて |
雇用期間 | 65歳まで | 65歳まで |
勤務時間 | 派遣先により変わる | 企業の終業時間に合わせる |
休日 | 派遣先により変わる | 企業の指定する休日 |
有給 | あり | あり |
給料 | 派遣元の水準 | 所属する企業の水準 |
ボーナス(賞与) | あり | あり |
交通費 | あり | あり |
健康保険 | あり | あり |
厚生年金保険 | あり | あり |
雇用保険 | あり | あり |
退職金 | あり | あり |
福利厚生 | あり | あり |
キャリア | 長期勤続により形成可能 | 長期勤続により形成可能 |
もちろん派遣会社の正社員の方が「派遣業務」である以上、クライアント都合で業務内容やプロジェクトがよく変わるかも知れません。
様々な企業やプロジェクトに関わっていきたい方に派遣会社の正社員が合っていると言えます。
派遣会社の正社員が向いている人
派遣会社の正社員のメリット・デメリットを紹介してきましたが、派遣会社の正社員がおすすめ人は技術系の人です。
技術系であれば派遣先に派遣されやすいですし、月給も高くなるためです。
技術系以外で派遣会社の正社員になるのは筆者としてはおすすめできません。
もし気になるのであれば、40代以上の派遣会社の正社員がどのようなキャリアを描いているか確認しましょう。
自分でそのキャリアを歩めそうであれば問題ないでしょう。
20代後半〜30代半ば、40代でも、技術や経験がある方は経験を活かした転職も可能です。
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派遣会社の正社員が向いてない人
スキルにあまり自信のない人は派遣会社の正社員はあまりおすすめできません。
派遣会社の正社員と一般企業の正社員とを比較すると勤務地以外は一見、変わらないように見えます。
しかし実際のところ、派遣会社の正社員は派遣先に要請され続けるスキルが必要になります。
どこでも通用するスキルに自信がある場合には、派遣会社の正社員を選んでも問題ありません。
ですがスキルにあまり自信のない方は一般企業の正社員がおすすめです。
もし一般企業の正社員を目指すのであれば、求人数が圧倒的に多いマイナビAGENTのような転職エージェントに相談してみましょう。
自分の能力に合った企業やスキルにマッチする企業を専任のアドバイザーに相談、紹介してもらうことができます。
派遣会社の正社員についてよくある質問
派遣会社の正社員についてよくある質問をまとめました。
筆者の採用担当者10年の経験をもとに詳しく解説していきますのでぜひ疑問を解消していってください。
派遣会社の正社員って何?
派遣会社の正社員は、その名の通り派遣会社の正社員となり、そこからメーカーなどの派遣先で仕事をすることになります。
身分は派遣会社の正社員のままです。
派遣契約がなくなっても派遣会社の正社員であるため原則、月給が支払われます。
そのため通常の派遣社員とは異なり派遣会社の正社員は仕事が安定して受けられるというメリットがあります。
派遣会社の正社員と一般派遣の大きな違いは?
派遣会社の正社員と一般派遣の大きな違いは雇用期間と年収です。
一般派遣はよほどのことがない限りは3年を目途に雇用期間が終わります。
反対に派遣会社の正社員は、会社が倒産しない限りは65歳までの雇用が保証されています。
年収に関しても正社員待遇の派遣会社の正社員は賞与が支給されます。
そのため、一般派遣よりも年収が高くなる可能性があります。
一般企業の正社員と派遣会社の正社員のどちらがおすすめですか?
スキルに自信のない人は一般企業の正社員を「すぐ」に目指すようにしましょう。
一般企業の正社員と派遣会社の正社員を比較すると勤務地以外は一見、変わらないように見えます。
しかし実際のところ、派遣会社の正社員は派遣先に要請され続けるスキルが必要になります。
年齢を重ねるほど厳しさは増すでしょう。
やはり同じ仕事ができるのであれば若い人が好まれます。
どこでも通用するスキルに自信がある場合には派遣会社の正社員を選んでも問題ありません。
ですが勤務し続ける難易度だけを考えると、圧倒的に一般企業の正社員の方が楽となるケースが多いでしょう。
「自分のスキルに自信がない」
「今まで派遣のお仕事をしていたけれど、今の私の年齢やキャリアだとどれくらいの企業が目指せるの?」
「自分の能力にあった企業はどんなところがあるの?」
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派遣か一般企業の正社員かどちらかで悩んでいると、狭い範囲で考えてしまいますが、選択肢は多数あります。
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まとめ
派遣会社の正社員は一般的に派遣会社に所属する正社員のことを指し、「常用型派遣」と呼ばれることもあります。
派遣会社の正社員の大きなメリットは65歳までの雇用の保証です。
デメリットとしては自由に働くことが一般派遣に比べて難しいところです。
一般的な企業の正社員と派遣会社の正社員を比較すると、勤務地以外大きな差はありません。
しかし、実際のところ、派遣会社の正社員は派遣先に要請されるスキルを磨く必要があるため、一般的な企業の正社員の方が仕事そのものをしていくのは楽です。
スキルに確固たる自信がない方は、一般的な企業の正社員を目指すようにしましょう。