約3割が期間工を即日退職!人事が教える上手な退職の仕方とバックレのデメリット
※記載内容は2023年11月時点の情報です。
期間工の入社初日で既に辞めたいと考えていませんか?
「初日の安全教育の段階ですでに辞めたい・・」
「やっぱり、期間工は私には無理だったんだ・・」
「えっ?こんなにしんどいの・・」
ほとんどの人が通る道で、初日または初月で挫折する人はたくさんいます。
更新前に辞めたら、損害賠償や転職に影響するのではないかと、正直辞めることすら怖くなってしまう人も多いです。
それでも「自分には期間工を続ける気力が持てない」と悩んでいませんか?
でも大丈夫です!
私はこれまで、期間工の採用を人事として行ってきました。
そのなかで、意外に多くの人が即日退職している実態を体験してきたのです。
今回はこの体験を活かし、即日退職しても期間工従業員・企業・紹介元にとって最小限の痛手で終える方法を教えます。
辞めることだけでなく、辞めた後もどうするべきかアドバイスしますので、安心して退職する準備をしてください!
目次
即日退職は可能!期間工では多い即日退職
期間工で即日退職は可能です。
むしろ期間工で即日退職する方は珍しくありません。
入社初日で、合わないと思って辞めてしまう人もいれば、初日の安全教育を受けている最中に、もう合わないといって辞めてしまう人もいます。
係長に言いにくい場合は班長に相談がおすすめ
現場の係長に言いにくい場合は、班長または職長に相談することをおすすめいたします。
理由としては、係長は現場にいないことも多いため、退職の相談をしにくいためです。
反対に班長や職長ならば、常に現場にいるので相談しやすいです。
意外と多い期間工の即日退職
即日退職する人は、過去経験から言うと約30%になります。
時間が経過するにしたがって、だんだん離職率が下がっていきます。
会社に入った瞬間に合わないなと思ったら方の場合、すぐに辞めてしまう傾向にあります。
感覚値としては、入社して1週間程度で退職する人は30%程度存在しています。
一ヶ月を超えると、ほとんどの期間工が定着をします。
経験談から以下の傾向がありました。
退職までの期間 | 割合 |
---|---|
1週間 | 30% |
2週間 | 20% |
1ヶ月 | 10% |
3ヶ月 | 5% |
バックレるのは辞めよう!3個のデメリット
バックレで退職をする方は毎年一定数出現するのですが、デメリットがあるので、出来るだけ避けるようにしておいてください。
デメリット1:健康保険の手続きができなくなり医療費が全額負担となる
まず一個目のデメリットとして、健康保険などの喪失手続きが出来ません。
健康保険証がないと病院にいったときに10割負担となり、高額の医療費がかかります。
デメリット2:懲戒解雇は人事業界では前科一犯!転職時に苦労する
二つ目のデメリットとして、悪質だと懲戒解雇される可能性があります。
懲戒解雇歴があると、次の会社に雇ってもらうことが難しくなります。
よく人事関係者は、懲戒解雇は前科一犯という呼び方をします。
犯罪並みに重い扱いを受ける可能性がありますので、バックレはしないようにしてください。
具体的には、履歴書の賞罰欄に「懲戒解雇」と記載しないと、履歴書に虚偽を記載したことになります。
経歴詐称になりますので、面接に通過することが非常に難しくなります。
デメリット3:失業保険の支払いが7日から3ヶ月に伸びる
3つ目のデメリットとして、失業保険の待機期間が、3ヶ月になります。
期間満了で退職していれば、待期期間7日で受け取れるはずの失業保険を受け取れなくなります。
金銭面でのデメリットがあまりにも大きいので、バックレ退職は避けるようにしましょう。
ちなみに、即日退職した場合、もしも前職で1年以上雇用保険の加入履歴があり、その期間中の失業保険を受け取っていない方は、失業保険を受け取ることができます。
期間工の人事が教える退職までの流れ
基本的に辞めたいと思った人を引き留めることはしません。
辞めたいといえば、退職願だけ提出してそのまま家に帰れます。
なので、重く捉えすぎないようにしましょう。
期間工の退職手続きとしては、以下のような流れになります。
- 退職願を係長に提出
- 係長から、人事の社員へ退職願が届く(届け出から1日〜2日)
- 人事の社員が、退職の手続きのため、年金手帳や雇用保険の被保険者証を本人に返却(届け出から1日〜2日)
- 本人から、社員証と、食券などの残り、健康保険証を返却してもらう(届け出から1日〜2日)
- 家に帰ってもらう(届け出から1日〜2日)
辞めたいといえば、引き止めることはできませんので、1日から2日で会社を辞めることもできます。
どうしても会社にいるのが辛いという方は、即日でも退職をすることができます。
住む場所がない!求人紹介会社に相談してすぐ入居可能な求人を紹介してもらう
会社を辞めてしまって、住む場所などに困るというケースもあります。
住む場所をすぐ確保するために、期間工.jpで社宅付きの新しい仕事場を探してもらうなどの行動をしましょう。
求人紹介会社に「何を言われるかわからない・・」と不安にならないでください。
求人紹介会社の社員も突発退職には慣れているので、新しい仕事を紹介してもらえます。
即日面接OKの期間工.jpはこちら
辞める理由はどうする?そのまま使える退職理由2個
期間工を辞める理由として、一番有効なのは、
- 病気になってしまった
- 家族が急に病気に罹り、実家に帰ることになった
というものが有効です。
理由としては、病気(特に精神病)や家族の病気などは、だれも予測できないものですし責めようがありません。
即日退職したら二度と採用されない?出戻りの実態
即日退職したら、採用されることは滅多にありません。
もしも出戻りをしたいと考えた場合、かなり不利になります。
面接では責められることになりますし、おすすめはしません。
同じメーカー系列の採用に影響は出る?
同じメーカー系列の場合、採用に影響が出る可能性があります。
また同じメーカー系列の場合、採用する人事同士が情報を共有していますので、出来れば避けるようにしましょう。
ただし履歴書に関しては退職が決まったら、即座にシュレッダーをかけるため、あくまでも人事の記憶ベースでの共有になります。
即日退職の方は人事の記憶にすら残っていない可能性がありますので、そこまで気にする必要はないかも知れませんね。
次の転職先にバレる?次の転職への影響とは
次の退職先に影響が出る可能性は、ほとんどありません。
即日退職した場合、履歴書にいっそのこと、即日退職の事実を記載しないようにすれば問題ないためです。
即日退職であれば、雇用保険や健康保険などの加入の手続きもまだ実行されていないので、保険加入履歴がないため、自分から履歴書に不利になるようなことを記載しなければ問題ないです。
転職の面接の際、採用に不利になるようなことを、自ら記載する必要はありません。
雇用保険に加入するのは、入社して一ヶ月が経過したあとで、健康保険については入社即日に手続きをとり、会社の組合に1週間程度で登録されます。
その他気をつけておきたい即日退職のデメリット
即日退職をすると、まず派遣会社を経由している場合、人事には怒られなくても派遣会社の社員の心証を悪くする恐れがあります。
一度なら許してくれるとは思いますが、2度も3度も即日退職を繰り返してしまうと、派遣会社から求人を紹介されなくなる可能性が高いです。
できれば最初の契約期間の半年間は、耐えるようにしたほうが無難です。
期間工を辞める!期間工から転職する人の3個の選択肢
約6年間、期間工の人事をして2,000名程度の期間工を見てきましたが、期間工を辞めて転職する人はおおむね3パターンあります。
- 自分で会社を起こす人
- もっと肉体的に負荷の低い仕事への転職
- とび職など、スキルの身の付く業界へ転職する
期間工の仕事は良くも悪くも期間限定の仕事なので、自分で起業したり、同じ工場労働でも肉体的な負荷がもっと低い仕事へ転職していかれます。
また建築系のとび職など、スキルの身に着く建築業界へ行って1人親方を目指す方もいます。
とび職系の求人は、ハローワークや自分で業界などにツテを持って探して就職していきます。
最も多いパターンとしては、期間工よりも肉体的な負荷の低い求人を、転職サイトなどで見つけて転職していきます。
工場の求人に特化して転職サイトを活用する人が多い印象があります。
おすすめの転職サイト:ベスト3
期間工から転職するにあたっては、おススメの転職サイトが3つあります。
1位:期間工.jp
自動車業界の期間工あっせんに非常に強みを持っています。
完成車メーカーで「肉体的にしんどすぎた」という方は、ここで肉体的に楽な部品メーカーの求人を探すのも良いです。
期間工.jpは人事関係者からも紹介実績が豊富なため、信頼を得ているといえますね。
⇒期間工.jp 公式サイトへ
2位:ジョブハウス
ジョブハウスは工場の求人に特化した転職サイトです。
大手メーカー等の様々な求人が出ています。
いま注目すべき期間工メーカーを比較して応募できるため、使い勝手が良くおすすめです。
⇒ジョブハウスの期間工一覧はこちら
3位:工場求人ナビ
工場求人ナビも、期間工の転職には非常にマッチした転職サイトです。
時給などでも仕事を探すことが可能ですし、面接したその日に入寮できる求人などもあります。
もしも即日退職してしまって、住居を探している場合は、工場求人ナビで仕事を探すのも非常に良い手段であるといえます。
⇒工場求人ナビ 公式サイトへ
まとめ
期間工が即日退職をするにあたっては、ちゃんと係長と人事に話をすれば、怒られることも引き止められることもまずありません。
ただしバックレ退職をしてしまうと、再就職の際に不利になるばかりか、健康保険証の喪失や雇用保険の手続きが遅れてしまうこともありえます。
特にバックレてそのままにしておくと、懲戒解雇履歴がついてしまう可能性もありますので、再就職の際に不利になります。
「辞めたい」の一言さえ言えれば、その後に何か問題になることはありませんし、精神疾患や家族の病気などを理由にしておけば退職もスムーズになります。
会社を辞めて住む場所に困ってしまう場合には、期間工.jpのような寮付きの派遣会社を利用することで急場をしのぐようにしましょう。
即日退職といってもバックレさえしなければ、特に問題なく再就職などもできますので、しっかりと退職の意思表示をして会社と和解してから会社を辞めるようにしてください。
即日退職で怒るような人事はあまりいませんので、必ず退職の意志だけは伝えるようにしてください。
良い職場に出会えることをお祈り申し上げます。