【目視検査のバイトはきつい?】経験者がかんたん・高時給の仕事内容を詳細に解説

※記載内容は2023年11月時点の情報です。

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目視検査は製造された製品が出荷される前に不備の有無がないかを検査をするという重要な仕事です。

とはいえ別段難しいことはない簡単作業となっており、筋力や体力を必要ともしないため女性にも人気のある仕事となっています。

給料も簡単な作業の割りに高めな相場となっているのも魅力です。

とはいえ、求人サイトなどを見ただけではいまいち目視検査という仕事がどういったものなのかわからないのではないでしょうか。

そこで今回は、過去に家電や食品などの複数の製造工場で合計で7年ほど検査の工程に携わってきた私の経験を元に、目視検査について詳しくお話していこうかと思います。

目視検査に興味がある方はぜひ、今後の参考にしていただければと思います。

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目視検査とは?仕事の内容をわかりやすく解説

目視検査とはその名のとおり、自分の目で見て検査を行います。

人間の五感による「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」を用いた「官能検査」と呼ばれる検査方法の1つであり、目視検査はその中で最も一般的とされている検査方法です。

どの企業、職種でもこうした目視検査にはマニュアルがあるのが常であり、それに従って検査していきます。

もしこの目視検査に不備があれば、不良品が出回ることになってしまいます。

家電製品であれば故障の原因となり、食品類などでは食中毒などを起こすおそれもあり非常に危険です。

企業としても大きな痛手となり、たった一つのミスが命取りとなることも珍しくありません。

そのため、こうした検査工程は製品のクオリティや顧客の信頼を守るための最重要項目とされています。

責任感と覚悟を持って仕事に臨みましょう。

では次は、そうした目視検査の仕事内容や種類についてお話していきます。

目視検査の仕事

ひとえに目視検査といっても扱う製品ごとで様々です。

例えば自動車製造工場では、製品の製造に使う部品などは重さや幅、厚み、などが規格どおりであるかどうかを確認します。

食品類などの場合は異物の混入、造形、色味などの確認となります。

それぞれいずれかの項目で不備が認められ、商品としての基準に満たないと判断されれば省き、不良品が流れるのを防ぎます

ちなみにこうした目視検査は自分の目だけでなく、ルーペや顕微鏡、パソコンなどを使用することもあります。

責任が重く、難しく感じる目視検査ですがどんな人ができるか次で紹介いたします。

目視検査はかんたんで誰でもできるの?

目視検査は資格が必要なく、マニュアルに沿って作業するだけなので誰でも簡単に始めることができます。

不良品かどうかをチェックするだけの単純作業であり、機器を扱う場合は操作方法を覚える必要こそあるものの、そこまで難しいものではないでしょう。

私は「パソコンを使用しての自動検査+人による目視検査」を担当していましたが、パソコンの設定は専用の作業員が行うので検査員はただパソコンの電源を入れるだけでした。

後の操作は検査開始、停止ボタンを押すだけなので覚えることも少なくてとても楽でした。

仕事も一度覚えてしまえば、以降は同じ作業を延々と繰り返すだけとなりますので新たに何かを覚えるということもありませんでした。

検査に関しても、企業や職種、扱う製品ごとで判定に差はあるものの、私が勤めていた企業は世界でもトップクラスである超有名企業でしたが、担当していた製品の検査基準はとても簡単なものでした。

扱う品こそ数千~数万でしたが全てマニュアルがあり、絶対NGとされる例のみが表示されていました。

その例に該当するような製品が検出された際は除外し、それ以外の曖昧とされるものに関しては「検査員の判断に委ねる」という内容。

そのため、少しでも怪しいと判断したら除外していました。

除外し過ぎで注意を受けるということもないので、曖昧な物を流してNGを食らうよりはどんどん破棄する方が無難です。

ちなみに、絶対NG品はパソコンでの自動検査で必ず引っかかるのでそれを破棄するだけです。

万が一パソコンで引っかからずに流れてしまったとしても「パソコンの不具合=企業側の不備」ということで作業員のミスにはならないケースがほとんどなので安心してください。

仕事も本当に簡単であり、いってしまえば目視検査よりも「制限時間内に○○個の間違いを探せ」などといった間違い探しゲームのほうがよっぽど難しいです。

複数の同じような絵から微妙な違いを見つけるよりも、「マニュアル=答え」を見ながら同じ物を除外するだけですからね。

しかもOK品と比べて明らかにNGとわかる差なのですから圧倒的に簡単です。

目視検査の注意点ときついポイント

目視検査の注意点としてはやはり検査漏れです。

「検査ミス=大損害」に直結する可能性が大なので、簡単ではあるものの企業の運命がかかるほどの責任重大な仕事です。

「マニュアルに従えばいい」と伝えましたが判断に困るようなケースの場合は上司などに迷わず相談しましょう。

また仕事に就く前の注意点として、視力があまりにも悪いと採用されない場合があります。

私がいた企業では明確な基準こそありませんでしたが、裸眼で0.5以下は要相談となることもあると社員の方にききました。

企業や職種によっては裸眼視力も採用基準としている場合もありますので事前にチェックしておきましょう。

目視検査のきついポイント

目視検査の仕事自体は軽作業なのでとても楽です。

しかし1日中集中して物を凝視するため、とにかく目が疲れます

ケアを怠ると目のかすみや痙攣などの症状に悩まされます。

さらには、こうした眼精疲労は吐き気や頭痛なども引き起こし、症状が悪化すれば日常生活にも支障が出る場合もありますので休日などにはしっかりと体を休めましょう。

ちなみに、これらの症状は左右で視力に違いがある場合に多いようです。

細かな差であれば問題はないでしょうが、左右の視力差が1.0以上と大きな違いがある場合は事前にメガネやコンタクトなどで調整しておくのをおすすめします。

他にも、顕微鏡やルーペなどのアイテムを使用しての目視検査の場合には、レンズ越しで物を見続けることで人によっては車酔いに似た状態に陥ることがあります。

私は経験がありませんが、他部署では顕微鏡を用いた目視検査をしていましたが毎回新人が入ってくるたびに1人~2人程度は気分を悪くする人がいました。

とはいえそこまで重症となることはなく、そうした症状も仕事に慣れることで次第に治まるのでそこまで心配することはないでしょう。

むしろ、職場によっては立ち仕事を強いられることがありますがそちらのほうがはるかにきついです。

1日中立ちっぱなしで物を見続けるのは中々に地獄です。

1日が終わる頃には足がパンパンになっており、しゃがんだり立ったりをするたびに苦労するでしょう。

しかしこちらに関しても仕事に体が慣れてしまいさえすれば症状は治まるでしょう。

見落としなく精度良く作業するコツは製品を把握する

目視検査の目的は不備がないかの確認です。

そのため、自然と作業員は「不備を探す」事に集中します。

しかし、必ず不備があるとわかっている商品ならばまだしも、不備があるかどうかもわからないままに1から10まで集中しっぱなしで作業していてはただただ疲れるだけです。

そこで、私の経験から目視検査をする際のコツとしてご紹介したいのが、検査する製品を把握することです。

不備を探そうとするよりも先に「正しい状態」をまずは知ることから始めます

扱う製品の色、形、大きさなど、「正解」を強く頭にイメージさせます。

そうした正しい情報をインプットした状態で作業に臨むことで、不備がある製品があった場合は強い違和感を覚え、自然と目に留まるようになります。

錬度が高くなればまるで自動検査かのように、探そうとする意識の外で既に不良品を認識していることもあります。

また、検査の際の注視していく順番を決めることも重要です。

毎度ランダムで上下左右を確認していくようなやり方ではなく、最初は上部、その後は下部~左~右の順番で確認していく・・といった規則性による検査をすることで、検査漏れを防ぐことができます。

後は速さに囚われないことです。

1日でたくさんの製品の検査をすることになるのがほとんどなので自然と「数をこなさなければ」という考えになりがちです。

その結果、速さ優先となってしまい目視の精度が甘くなり、不備を見逃してしまう可能性が高くなってしまいます。

もちろん作業が早ければそれにこしたことはありませんが1度のミスが命取りになりかねせん

仕事に慣れないうちはとにかく丁寧な作業を心がけましょう。

経験を積んでいけばおのずと作業速度も上がっていきます。

目視検査の環境・服装・検査方法

目視検査は企業ごと、扱う製品ごとで作業環境、服装、検査方法が異なります。

そこで今回は私の経験を元に例を挙げ、それぞれについてお話していきます。

作業環境は明るく・清潔で空調完備!

目視検査の作業場は企業、扱う製品で違いはありますが基本的には清潔であり、空調も整った快適な環境での作業となります。

食品や精密機器のパーツなどの部品の検査の場合、細かな塵などの付着を防ぐためにクリーンルームでの作業となることもあります。

私が作業していた大手企業では、家電製品の基盤に電気を流すための磁気テープを扱っており、塵の付着などがNGなので、しっかりと管理されたクリーンルームで作業していました。

1~2時間ごとに室内に塵やほこりが舞っていないかをパーティクルカウンターで計測するほど徹底していました。

立ち仕事でこそありましたが空調も効いており、1年を通して同じ温度に保たれていたのでとても快適でした。

室内も明るく、気持ちを落ち着けるためのクラシック(当時の流行の曲なども流れていた)などが常時流れていたのでリラックスして仕事ができました。

ちなみに、こうした検査の仕事は座り作業も多いですが「明るく清潔であり空調が効いている」という点はほぼどの企業でも同じではないかと思います。

軽作業、快適な環境ということで女性作業員が多い印象であり、私のいた部署でも男女比が2:8と女性の多い職場でした。

作業時の服装はクリーンスーツが基本

目視検査の作業には基本的には企業側から支給される作業服(クリーンスーツ)を着用します。

こちらも企業、扱う製品で大きく差はあり、上着だけの作業服だけのところもあれば、頭から足までの全身スーツを着込み、更にマスク、手袋を着用する職場もあります

私のいた企業では後者であり、靴も大きめのクリーンルーム専用長靴を履いての作業となりました。

その上、作業場に入る前には手袋を着用した上での入念な手洗い、その後に数十秒エアーシャワーを浴びるという徹底振りでとにかく塵ほこりが許されない職場でした。

ちなみに、全身スーツ着用+1年中室温が同じということなので冬場に寒いからと服を着込んでいくと汗だくになります

人により暑さ寒さには違いがありますが、私は真冬でも薄手の生地のインナーやボトムスで丁度いいくらいでしたので今後全身クリーンスーツの着用が必要な環境での目視検査を考えている方は注意してください。

目視検査の検査方法は3種類

目視検査にはいくつかの種類があります。

主な検査方法としては以下のようなものがあります。

  • 全数検査
  • 抜き取り検査
  • 機器での自動全数検査後に目視検査

それぞれについて詳しくお話していきます。

全数検査

全数検査とは文字通り、全ての製品を検査していきます。

全ての製品をくまなく検査するため時間と人件費がかかるため、低価格の量産品などには適用されることは少ないです。

自動車や航空機、医療機器など、不備が認められた場合に深刻な状況になりうる可能性のある製品の製造に必要なパーツなどの検査などに適用されています。

抜き取り検査

抜き取り検査は、ある程度の数の製品をまとめ、その中からきめられた数を取り出し検査する方法です。

例えば、画鋲であれば500個をひとまとめにし、その中から10個を目視検査します。

こうして検査した10個全てに不備がなければ500個全てを流します。

逆に検査した物に不良品が紛れていた場合は500個全てが廃棄となってしまいます。

検査時間の大幅短縮が可能となるのが抜き取り検査のメリットです。

主に、ネジのような小さく細かな量産品に対し適用されている検査方法です。

機器での自動検査後に目視検査

高価品を大量に生産する必要がある際に適用されることがある方法です。

製品をパソコンなどで自動検査し、作業員はカメラに映し出された映像を見てチェックします。

不備が検出された場合はその製品を除外します。

判定が微妙な製品が検出された場合には人の目による検査で最終判断を下します

機器の利用は検査の高速化だけでなく、機器と人の目による2重の検査のため精度も期待できます。

目視検査のアルバイト時給相場は950円〜1,400円

目視検査のアルバイトの時給の相場は950円~1,400円ほどとなっています。

よく見る求人内容だと1,100円前後が多い印象ですね。

しかし近年では1,100円以上の求人もかなり増えてきたので、簡単、快適、高収入と3拍子揃ったおいしい仕事といえるのではないでしょうか。

時間帯も夜勤、早朝などもあり、深夜手当てなど収入に大きくプラスとなるので、働く日数や時間にもよりますがバイトでも月収20万円を稼ぐことが十分可能です。

目視検査に向いている人

目視検査は日を通して同じ製品を延々と見続けます。

同じ作業を黙々と繰り返すだけなので、一度仕事に慣れてしまうと簡単な作業の分とにかく飽きてしまいます。

このため、同じ作業を続けることができる集中型の人は向いています

逆にいえば飽き性の人には苦行でしかないでしょう。

作業中は誰と接するわけでもなく、1日中ただただ商品とにらめっこをしてるだけですからね。

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そのためどういった求人に応募したらいいのか迷ってしまいます。

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目視検査バイトの面接で聞かれたこと

目視検査のバイトの面接は、はっきりいってしまうと簡単に合格できるでしょう。

というのも、目視検査自体が資格や経験、学歴を必要としない単純作業のため誰でも簡単に務まる仕事なので、面接自体もかなり緩い印象です。

私が面接を受けた際もまともな質問といえば、

  • 視力
  • 勤務可能曜日
  • 勤務可能時間帯
  • 週何日働けるか

というくらいでした。

その後はほぼ雑談のみであっという間に終わりました。

時間にしても15分程度ではなかったでしょうか。

態度や受け答えにさえ注意していれば問題はないでしょう。

しかし唯一つの注意点として、視力には注意してください。

物を凝視する仕事のため視力が極端に悪いと不採用とされる可能性が高いようです。

私の場合は視力を聞かれた後、モザイクの中に言葉や数字が書かれた用紙を渡された後「何が見えるか」と聞かれました。

おそらくそこで解答を間違えば不採用となっていたかもしれません。

絶対とはいえませんが重要なポイントであるといえるかと思いますので、視力に難がある人は注意しておきましょう。

まとめ

目視検査は未経験者でも簡単に務まる働きやすい仕事です。

しかし、とにかく求人の多い職種のため企業ごとで環境や内容に差がある仕事でもあるので、安易に選んでしまうと危険です。

早期離職を回避するためにもしっかりと吟味した上で求人に応募し、このような仕事の場合職場見学を実施している求人も多いので、ぜひ参加した上で決断するようにしましょう。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。