ニートから脱出する方法！抜け出せない原因も紹介

ニートを脱出するには、小さくてもいいので社会と関わりとを持つ行動を起こすことが重要です。

「資格を取得してみる」、「在宅でできる仕事から始めてみる」、「短期期間限定の仕事から始めてみる」などニートを脱出する方法はいくつかあります。

この記事では、10年の大手・中小・ベンチャーの採用担当をしてきた筆者が、その経験をもとにニートを脱出するきっかけやその方法を紹介します。

正社員に就職できるのかの疑問についても解説していますので、ニート脱出を目指す人はぜひ参考にしてみてください。

もし、就職はなかなかイメージできないという方にはニートから社会復帰する記事も参考にすると良いでしょう。

ニートを脱出することは可能か？

そろそろニートを脱出しなければと思いながら、なかなか一歩が踏み出せない方も多いと思います。

しかし、方法をしっかり選べばニートからの脱却は可能です。

また、行動を起こす年齢は早ければ早いほど、ニート脱出がしやすくなります。

企業選びをはじめ、履歴書の作成や面接対策をしっかりすれば、自分に合う仕事を見つけることができ、社会的信用が得られたり安定した収入を得ることができるでしょう。

なお、職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は、こちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてください。

ニートからの脱出が難しいと感じる理由

ニートからの脱出が難しいと感じる理由には、主に体調面と精神面の不安が挙げられます。

体調面としては、うつやADHD、体力的な不安が挙げられます。

精神面については、下記のように自信のなさや自己肯定感の低さがニート脱出に影響しています。

このような体調面と精神面の不安が相互に作用し、行動力の源泉となる意欲や自信や勇気をすり減らしていくのです。

このようにニートから抜け出せない原因は体調面と精神面の不安や自信のなさが中心です。

不安や自信のなさについては自分に対する主観的な捉え方、つまり解釈の問題とも言えます。

客観的には気にしなくても良いことを深く悪い方向に解釈している方も多いため、後述するような就職支援サービスの利用やサポートを受け、物事の捉え方をニュートラルにすることでニートから脱却するきっかけになる可能性があります。

ニートから脱出するための方法

ニートを脱出するには、社会と関わりとを持つ行動を小さくても起こしその結果に満足することが重要です。

最初から普通の社会人同様にフルタイムでバリバリと働く姿を求めず、小さな変化を起こすことに意識を集中しましょう。

ここではニートから脱出する方法を12個紹介していきます。

それぞれについて解説します。

就職支援サービスに相談する

ニートのような社会人経験がない方に向けた就職支援サービスを利用することで、スムーズにニートから脱出ができます。

企業は若手の採用に苦戦しており、優良な中小企業であっても、中小企業というだけでなかなか応募が集まらないため強い採用ニーズがあります。

取り扱っている求人は、未経験歓迎の求人が中心であるため職歴やスキルに自信が無い方にもおすすめです。

就職支援サービスでは、自己分析や適職診断など行ってもらえるため、仕事の方向性が見つかっていない方にも良いきっかけとなります。

自己分析がしっかりでき、自分のやりたいこと、強みが明確になればあなたにとってベストな仕事が見えてきます。

さらに、自信をもって採用試験に挑めますので、採用担当からの評価も間違いなく上がります。

在宅OKの求人を選び社会との設定を持ったり、研修を通して名刺交換といった社会人に求められるマナーやスタンスを学べるサービスもあります。

代表的な就職支援サービスには下記があります。

就職支援サービスは複数利用することで、多くの選択肢から客観的に選びやすくなるため複数利用することがおすすめです。

在宅で可能な仕事から始めてみる

勤務先に行くことや選考が不安という方は、在宅でできる仕事から始めてみましょう。

自宅にいながら自分のペースでできるため、安心して仕事を始めることができます。

在宅で可能な仕事はデータ入力やシール貼り、記事作成など様々です。

マイナビジョブ20’sは豊富な求人の中から在宅・テレワーク可能な仕事を紹介してもらうことができます。

また登録や相談もWEBでできるため、気になる方は一度利用してみましょう。

＞マイナビジョブ20’sの無料相談はこちら

アルバイトやパートから始めてみる

ニートから脱出したいけど働くのが不安という方はアルバイトやパートから始めてみましょう。

1日3時間程度や週に2回程度と勤務時間や頻度を低く始めることで精神的にも体力的にも負担少なく始められます。

飲食店の食器洗いなどであれば、空白期間なども気にせず採用をしてもらえやすいでしょう。

働く実績を作ることができれば自信や勇気が付き、ニートを脱却しやすくなります。

短期の仕事から始める

ニート脱出をしたくても、働き続けられるか不安な方もいるでしょう。

その場合は短期の仕事を検討してみましょう。

正月や夏休み、ゴールデンウィークやイベント開催期間中など、さまざまな短期のお仕事があります。

「きつくても1週間我慢して働く」といった形でやり遂げることによって、達成感や自信につながっていきます。

資格を取得してアピールポイントを増やす

仕事ができるか不安な方は資格取得を検討してみましょう。

資格を取得する過程で一定の知識とスキルが身に付くため、就職後に仕事が普通にできるかといった不安が減り自信につながります。

また取得した資格や資格を取得する経緯によって、書類選考や面接時にアピールする内容が増えます。

取得する資格は国家資格のITパスポート（iパス）など比較的、知名度が高く取得しやすいものがおすすめです。

期間工にチャレンジする

期間工にチャレンジしてみるのも選択肢のひとつです。

「期間工なんてできるか不安」という方もいるかもしれませんが、トヨタやホンダの直接雇用ですので各種手当ても充実している点で安心できます。

正社員との違いは、期間工は雇用される期間が決まっているということです。

3年間で雇用期間が終了する代わりに、大企業（トヨタ・ホンダなど）で契約社員として直接雇用となるため、福利厚生は非常に高くなります。

給料も中小企業にいくよりも待遇は100万円程度、高くなります。

無料の寮が用意されているところも多くあり、社会保険なども完備されているため、派遣社員に安易に就職するよりもはるかに良いです。

さらに社会人としてのマナーなコミュニケーション力も付くため、ニートから社会復帰するには良い職場と言えるでしょう。

期間工の求人探しは大手期間工求人サイトの「期間工.jp」がおすすめです。

採用のプロが求人選びから面接対策まで手厚く相談に乗ってくれます。

＞期間工.jpの無料相談はこちら

工場のライン作業から始めてみる

40代や期間工をするほど体力に自信のない方は、工場のライン作業の仕事から始めてみましょう。

自動車メーカーのライン作業ではなく、家電製品メーカーなどのでのライン作業を狙うことをおすすめします。

自動車に比べるとお給料は安いですが、はんだ付けなどの作業も家電製品メーカーにはあるため、仕事を座ったまま出来ることも多いです。

ライン作業の仕事探しは工場求人ナビがおすすめです。

家電製品メーカーの求人も多く掲載されているため選びやすいでしょう。

＞工場求人ナビはこちら

サポステに相談してみる

「サポステ」とは厚生労働省が行っているサービスで、働くことに悩みのある15歳から49歳までの方が利用できる就職支援サービスです。

コミュニケーション講座やビジネスマナー講座などの各種講座を受けることができるため、ニート脱却後の就職時に必要なスキルの習得や、自分に向いている仕事のアドバイスを受けることができます。

各都道府県に設置されているので、参加可能な地域を探してみて下さい。

参考：地域若者サポートステーション ｜厚生労働省

ジョブカフェに相談してみる

「ジョブカフェ」とは厚生労働省が地方自治体と一緒になってキャリアカウンセリングなどを行ってくれるところです。

46都道府県に設置されており、比較的、開放的な雰囲気で訪れることができます。

就職に関するところだと思って重く捉えるのではなく、気軽に立ち寄ってみて下さい。

他の就職支援サービスより手軽に活用できます。

参考：ジョブカフェにおける支援 ｜厚生労働省

「東京しごとセンター」に相談してみる

「東京しごとセンター」は東京都の雇用を改善するために、東京都が設置した就職相談機関です。

都内で仕事を探す場合であれば、都民以外の方も利用できます。

29歳以下のヤングコーナーはもちろん、ミドルコーナーは30歳から54歳まで、また55歳以上のシニアコーナーもあるため、年齢が不安という方でも仕事を紹介してもらえます。

他にも50代向けの転職サイトを紹介している記事がありますので合わせてご覧ください。

ハローワークを利用してみる

ニートの方は、ハローワークもフル活用してみましょう。

無理に使う必要はありませんが、1社でも多くの企業の求人を受けるために、ハローワークを活用してみて下さい。

ただし、ブラック企業もあるため、あまりにも条件の悪い求人には応募しないように注意だけはしてくださいね。

ハローワークではカラ求人もあるので、こちらも応募するときは注意が必要です。

転職エージェントに相談をする

転職エージェントにもキャリア相談をすることをおすすめします。

未経験可の求人を紹介してもらえますし、内定を得るための難易度を年齢に応じて教えてもらえます。

かんたんな自己分析のサポートや適職診断も行ってもらえるため、相談することによって求人の方向性が見えてくるでしょう。

複数の転職エージェントを利用することが望ましいですが、大手で求人が豊富なリクルートエージェントだけは最低限利用することをおすすめします。

ニート脱出を決めたきっかけ

「実際にニートを脱出した人は、どんなことがきっかけでニートを抜け出せたのだろうか」と気になりませんか。

ニートを脱出できた人の特徴として、強烈な環境の変化を経験しています。

親の定年退職や病気がきっかけで働くようになるということが最も多いです。

筆者が10年間の採用担当者経験の中で、面接でよく聞いたニート脱出のきっかけを紹介します。

親の病気・退職

親の病気・退職をきっかけに就職を考えるニートの方が最も多いです。

特に多いのは親御さんが定年により再雇用を希望せず退職し、ニートのままでは家計に影響が出ると感じて働くパターンです。

家にいると両親がお金のことを心配していて、いたたまれなくなったという方がニート脱出に成功しています。

結婚したい相手ができた

好きな人が出来て、結婚したい相手が出来たけれど、ニートでは結婚できないから、ニートを脱出したいという方もいます。

正社員になれば毎月一定額の給与が必ず保証されて生活が安定するため、結婚しやすくなります。

安定を求めるきっかけとして結婚を機に正社員として仕事をしたいという方は非常に多いです。

同年代とのギャップの焦燥感

「同年代がどんどん出世していき、同窓会の誘いにも参加できない」

という焦燥感をきっかけに就職を真剣に考えたというニートの方は多いです。

周囲が結婚していったり、責任のある立場で頑張っているという事実に焦りを覚えるということですね。

周囲の頑張りを見て、自分も負けたくないという奮起する気持ちがあれば、それがきっかけになることが多いです。

将来への不安

「このまま一生、正社員として働くことなく、何の能力もなく生きていけるのか」

という将来の不安が働くきっかけになります。

一生代わり映えのない毎日を送ることに不安を覚えたら、それは変わるきっかけです。

将来への不安は正社員として働くことで、周囲から信頼され、能力が身につくことで、ゆっくりと払しょくされていきます。

大切なことはとにかく前を向くことです。

ニート脱出の成功事例紹介

「実際にニートだったのに再就職できた人っているの」と疑問を持っている方は少なくないと思います。

採用をしてきた立場からすれば、これまでニートであったとしても前向きさがあれば採用してきた事実があります。

では実際にニートから正社員就職を決めている30代、20代の方のニート脱出事例を紹介します。

30代でニート脱出できた事例

31歳で、それまでニートだった方を採用したことがあります。

大学を卒業した後はこれといった職に就かず、親御さんも大手の証券会社で役員をされていた方でした。

お金的には困らない状況が大学卒業後に長く続いていましたが、ついにお父さんが定年退職を迎えました。

そこで親から「このままでは将来が不安だ」と言われ、奮起をして面接に来られました。

採用に至った評価ポイントは、ニート期間中の反省が的確であったこと、これからの未来に目が向いており前向きだった点です。

ニート期間中、お金に困っていなかったから働かなったけれど、お金があるなしではなく、働いているのが普通であり、社会に対して何も貢献できていなかったと反省されていました。

これからは営業職としてお父様のように積極的に得意先に顔を出すなどして、頑張っていきたいと伝えてくれたことで内定となりました。

30代職歴なしの方の就活は戦略が命です。

このような前向きさが正社員就職を掴み取りますよ！

20代ニートの事例

25歳でこれまで仕事を一切したことがないニートの方を採用しました。

公務員試験を頑張って受けたが、希望の自治体が25歳で募集を打ち切ったため、応募してきてくれました。

公務員試験への未練がないこと、これから民間企業で厳しい仕事をする覚悟が感じられる自己PRで採用となりました。

国民の税金で食べていくのではなく厳しい民間企業で切磋琢磨して、利益を上げられる人材になりたいと言われていました。

ニートから脱却できる人の傾向

ニートを脱却できる人は、行動力のある前向きな人が多い傾向にあります。

ニートを脱却できる人の4つのポイントとして、以下のポイントがあります。

それぞれについて解説します。

すぐに行動できる力がある

ニートを脱出できる人にはすぐに行動できる力があることが必要です。

すぐに就職サイトに登録したり、面接に行ける行動力のある人だけが内定を獲得できます。

特に人手不足のいまは採用ハードルが不景気時より低いので、いま動いた人だけが内定を勝ち取れます。

働く前に苦手意識を持たない

「営業職は嫌だ」「工場は嫌だ」などといってやる前に仕事の面白さを知ろうとせずに避ける人が多いです。

営業職は商品をお客さんに買ってもらって利益を出す大切な部門です。

また、工場は生産を担う大切な部門であり、2つとも底辺の人がする仕事ではありません。

立派にプライドを持ち、生産職に従事している人もたくさん見ています。

どんな仕事でも自分が誇りを持てれば立派な職業です。

やる前からやりたくない仕事を作って、挑戦しないということは避けて下さい。

挫折しない継続力がある

30代以上の正社員内定はスムーズにいかないことが普通なため、挫折しない継続力が必要になります。

職歴のある即戦力でも、30歳を超えてくると苦労して、内定まで時間がかかり、半年程度はかかることがザラです。

一回二回面接で落ちても、「次は内定を取ってやる、私を落とすなんて見る目のない会社だな」と気にかけず強気に面接に挑んでみて下さい。

30代以上の方は、30代ニートが正社員採用される成功法のすべても併せてご覧ください。

ニートの空白期間を過度に不安に思わない

ニートの空白期間に何も残せず、アピールポイントがないと悔いる必要はありません。

空白期間に対して良かった点と悪かった点を振り返り、今後の仕事や生活の中でどう活かしているかを理解していることの方が重要です。

採用での評価では、空白期間の成功話だけを評価してるわけではありません。

空白期間を体感しどのような経験と価値観を得たかを知りたい側面もあります。

ニート期間を悔やむ必要はなく、得られた価値観を伝えられるようにしてみましょう。

まとめ

ニートを脱出するためには、きっかけとして、結婚したいといったきっかけや、親御さんの定年退職などがきっかけとなっていることが多いです。

ニートを脱出するためには、行動力を高めることが大切です。

とにかく1日でも早く面接を受ける機会を増やすようにしましょう。

就職支援会社を活用することで、自己PRの作成方法や自己分析を丁寧にすることができるようになります。

筆者のおすすめは就職支援サービスを利用して効率よく正社員を目指すことです。

活用できるサービスに頼って、1日も早いニート脱出をしましょう。

よくある質問と回答

ニートから脱出するために何から始めれば良いですか？

ニートから抜け出すために「就職支援サービスの利用」「ライン作業からはじめる」「アルバイトから始める」「在宅で仕事をしてみる」「短期の仕事をやりきってみる」「資格を取得する」「公的な支援サービスを利用する」といった方法があります。

ニートから脱出した人の特徴は？

採用担当として関わってきましたが、ニートから脱出した人の特徴は「行動する」「極度な仕事の選り好みを控える」「就活を継続する」「空白期間に空白期間を過度に悔いない」といった傾向があります。

ニートから正社員に就職できますか？

ニートから正社員になることは可能ですが、業界や職種によって就職のしやすさは大きく変わってきます。

スキルのない若者向けの就職支援サービスを利用することで、内定を得やすくなりますので活用することがおすすめです。