人間関係リセット症候群とは?特徴的な行動と対処方法を紹介
人間関係リセット症候群とは、どのような行動をとることを指すのか気になりませんか。
忙しく人間関係が複雑化した現代では、誰もが一度は「この鬱陶しい人間関係を全てリセットして、新しい人生を生きたい」と考えたことがあるはずです。
人間関係リセット症候群とはまさに上記のようなリセット願望を指しています。
この記事を読めば、人間関係リセット症候群について知ることができます。
人間関係リセット症候群について気になっている方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
目次
人間関係リセット症候群とは
人間関係リセット症候群とは、文字通り人間関係をリセットして全て消したいという考えと行動のことを指します。
心理状態を表した単語であって病名ではありませんのでご注意ください。
具体的には後述しますが、例えば、ある日突然に下記のような行動をする方です。
- SNSのアカウントを全て削除してしまう
- 電話番号を変える
人間関係リセット症候群に陥る原因は定かではありませんが、過度な完璧主義等の考え方に問題があると言われています。
性格的な要因にせよ、環境的な要因にせよ、人間関係のリセットは相手からの信頼を失い長期的に見た時に損失です。
人間関係リセット症候群に陥らないようなリフレッシュ行動を積極的に行うことが大切です。
人間関係リセット症候群の人が取る行動5選
人間関係リセット症候群に陥ると、連絡手段やコミュニケーション手段を突然に切り離してしまう特性があります。
近年では電話やメールSNS各種で連絡を取り合っていますが、連絡が取れなかったり返信がなければ比較的簡単に疎遠となってしまいます。
何度も転職する
人間関係リセット症候群の方は何度も転職をします。
日中の大半を職場で過ごすため、職場を変えることで人間関係の大半をリセットできるためです。
ジョブホッパーの方は仕事に飽きるなどして何度も転職しますが人間関係リセット症候群の方は人間関係の嫌気から転職をする傾向にあります。
人と関わらない仕事は、ドライバーや警備員、工場のライン作業などがあります。
しかしどんな職場でも多少の人間関係は必ず発生するため転職は根本的な解決策となりません。
何度も人間関係を理由として転職をすると繰り返される短期離職によって職歴が傷つき、いずれどこにも転職できなくなる可能性もあります。
SNSを全て消す
人間関係リセット症候群に陥ると、SNSを全て消すという行動に出る人がいます。
SNSなどから発信される煩わしい情報や、鬱陶しいと感じる人を一瞬で断捨離することができるためです。
例えば、自分の気分の良いときはFacebookで他人の自慢話を見ていても平気ですが、自分が失敗続きのときに他人が楽しそうにしている写真をアップしているとストレスを感じます。
また、人間関係がそのままSNSなどでオンライン上につながっているため、24時間誰かに監視されているように感じてSNS全削除をしてしまう人もいるようです。
突然引っ越しをする
人間関係リセット症候群に陥った人は、突然引っ越しをするなどの行為をします。
自分を知っている人が全くいないところへ引っ越すことで人間関係をリセットできるためです。
実家や職場の近くに住んでいる方などは特に引っ越す傾向にあるようです。
ただし引っ越し費用もかかるため、何度も行えることではありません。
寮付きの仕事もありますが、仕事も住所もない方は採用企業側も最初は信頼をしていない場合もあり、人間関係の構築により一層苦労を強いられるケースがあります。
音信不通となる
人間関係リセット症候群になると、音信不通になってしまう人がいます。
電話やラインなどを全て拒絶し、連絡が途絶えます。
そのため、自然と周囲からは人が離れていきます。
音信不通になると相手は心配し、その後、徐々に連絡がなくなっていくでしょう。
ですが、もし出会ってしまったときに気まずいでしょうし出会う可能性を考えると出歩くのも億劫になってしまい負の連鎖となります。
量が少なくなったとしても返信することがおすすめです。
メールアドレスや電話番号を変える
人間関係リセット症候群になった人は、メールアドレスや電話番号を突然変えるという行動に出ます。
そして、電話番号やメールアドレスを変えたまま、連絡をしないため、音信不通となります。
久しぶりに電話してみるとつながらず、周囲の人に心配をかけます。
また新しい番号を知らされなかった人は「嫌われたのかな」と不安になります。
人間関係リセット症候群になる人の傾向
人間関係リセット症候群になる人は様々なパターンの方がいますが、大きな特徴をまとめると下記の5つが傾向となります。
- 完璧主義者である
- 悪いことばかりを予想する
- 逃げ癖がある
- 人を頼らない
- 人付き合いがめんどくさい
それぞれについて解説します。
完璧主義者である
人間関係リセット症候群に陥る人は、完璧主義者が多いです。
なぜなら、人間関係を1からやり直せば完璧な理想通りの仕事環境や人生が手に入ると思いこんでいるためです。
失敗や、失敗した自分を知られたくないという思いから逃げるようにして人間関係をリセットする方がいます。
悪いことばかりを予想する
悪いことばかり予想する人も人間関係リセット症候群になりやすい人です。
いつも最悪のことばかりを想定するため、将来を悲観してしまい逃げるかのようにして環境を変えてしまうのです。
例えば、職場でミスをしたとします。
周囲はミスに対して気にしていませんが、人間関係リセット症候群になりやすい人は
「ミスをしてみんなに迷惑をかけた。自分は迷惑ばかりだし、今後も力になれそうもない。他の会社へ転職してやり直そう」と思ってしまいます。
ミスは誰でもしますし、悪いことは全て現実になることはほぼありません。
人間関係リセット症候群の方が悲観しているほど、周囲の方は冷たくもないでしょう。
肩の力を抜いて、楽観的に考えましょう。
逃げ癖がある
人間関係リセット症候群になりやすい人は、逃げ癖がある人です。
些細なことで周囲の環境が嫌になり、逃げだす癖があるため人間関係リセット症候群に陥るのです。
逃げ癖がある方は「なぜ逃げたいのか?」を今一度深く考えてみましょう。
自分の能力やステータス以上の見栄を張っていたり、心から信頼し合える仲間でしょうか?
偽っていると疲れるものです。
逃げ出したくなる理由を自分なりに振り返り、日頃の行動を見直してみましょう。
等身大の自分でいれば嫌なことが起こっても逃げる必要性まではないでしょう。
人を頼らない
人間関係リセット症候群になりやすい人ほど、人を頼りません。
なぜなら、自分の考えが正しく、周囲に相談しても無駄と思いこんでいるためです。
そのため、人生の大きな決断の時に誰にも相談せず転職や引っ越しなどの決断後に報告だけするような方が該当するでしょう。
職場の先輩や家族、友達に相談してみましょう。
どんな人も、一人で生き抜いた方はいません。
過去の偉人も誰かに助けられて成し遂げた方ばかりです。
周囲の人とコミュニケーションを気軽に取り、気軽に頼みごとをしましょう。
人付き合いが面倒くさい
人間関係リセット症候群になりやすい人は、人付き合いを根本的に面倒だと思っています。
自分の時間を楽しんでいる時にチャットや電話の連絡が来ることを極端に嫌がります。
さらに、自分のことを悪く言われている気がしているのではないでしょうか。
人間関係は確かに面倒くさいですが一人では生きていけません。
困った時に助けてもらうことも大事です。
また困っている人を助けることで自分の生きがいも見えてくるでしょう。
過度に人に関わる必要性はありませんが、人間関係が存在することで得られるメリットに注目してください。
次は、人間関係リセット症候群への対処法について解説します。
人間関係リセット症候群の対処法
実は意外とシンプルなことで人間関係リセット症候群は治ります。
具体的には、以下のことをしましょう。
- 現実は想像するほど悪いことばかりでないということに気づく
- 悩みを3人以上に相談する
- 気持ちを切り替えるための区切りを作る
- 完璧主義を捨てる
- 運動をする
- よく眠り、よく食べる
それぞれについて解説します。
現実は想像するほど悪いことばかりでないということに気づく
人間関係リセット症候群を防ぐためには、ポジティブシンキングが大切です。
なぜなら、人生で現実的に想像するほど悪いことが起こることは稀なためです。
例えば職場の人間関係に悩んでいたとしても、他の人は実は仕事なんてどうでも良くて悩んでいないかも知れません。
サラリーマン時代、筆者は同僚と2人で上司の愚痴をこぼしていましたが、筆者は同僚ほど上司のことを嫌いではありませんでした。
同僚は真剣に悩んでいたようですが、筆者はそこまで上司が嫌いではなかったのです。
このように人間関係の悩みは人によって深さが異なります。
周囲の方はあなたが気にしているほど問題としていないケースが大半なのです。
悩みを3人以上に相談する
悩みを1人で抱えず積極的に相談しましょう。
意外と相談すると、悩みの解決策が出てくることがあるためです。
自分ひとりで抱えるよりも他人を頼りましょう。
最低でも3人は相談するようにしてみてください。
愚痴や悩みを聞いてもらうだけでかなりストレスが減りますし、もしかしたら仲間が増えるかもしれません。
気持ちを切り替えるための区切りを作る
人間関係をリセットしたくなる前に、気持ちを切り替えるための区切りを作りましょう。
区切りがないと永遠と際限なくストレスを持ち越すことになるためです。
- 一晩寝たら気にしない
- 居酒屋で嫌いな上司の悪口や愚痴を言ったら忘れてしまう
- 嫌なことがあったらパチンコに行く
上記のような行為を行ったら一旦悩みから離れるルールを作りましょう。
筆者は裁判を人生で4回経験(原告も被告も両方です)していますが、ストレスを抱えないように工夫しながら長い裁判生活を乗り越えてきました。
仕事のストレスと裁判のストレスが同時に来るためメンタル的にも厳しい状況が続きましたが、特定の行動をしたら一旦忘れるなど切り替えを上手く活用してきましたよ。
完璧主義を捨てる
人間関係リセット症候群になりそうな人は、完璧主義を捨てましょう。
完璧な人はいないため、完璧を演じようとすればするほど苦しくなります。
仕事においてもミスをしても気にする必要性はありません。
次回失敗しなければ良いだけです。
失敗の原因と対策を報告し、そのように取り組みましょう。
失敗したあとではそれ以上のことはできません。
人間関係をリセットする必要性はないといえるでしょう。
運動をする
人間関係リセット症候群の人は、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
モヤモヤすることを一日中考えているのではありませんか?
その場合はぜひ運動をしてください。
朝の10分でも良いので散歩から始めてみましょう。
最寄り駅の1つ前から歩く、遠回りをする、などでも問題ありません。
運動をすることで、不思議と悩みが軽減していくばかりか意欲的になります。
10分のウォーキングで良いので毎日の習慣化にしていきましょう。
よく眠り、よく食べる
人間関係リセット症候群になりそうになったら、よく眠り、良く食べることを徹底してください。
人間関係リセット症候群にならないためには、ストレスを溜めないことが最も重要なためです。
例えば、良く眠っており、食事もしっかりととれていれば些細なことに腹を立ててしまうといったことや、不満を持つことが少なくなります。
普段から良く眠り良く食べることを実践し、精神的に充実した状態を作りましょう。
まとめ
今回は、人間関係リセット症候群について解説しました。
人間関係リセット症候群とは、人間関係をすべていきなりリセットする行動を取ってしまう状態のことを指します。
人間関係リセット症候群に陥ると、以下のような行動に出ることがあります。
- 何度も転職する
- SNSを全て消す
- 突然引っ越しをする
- 音信不通となる
- メールアドレスや電話番号を変える
人間関係リセット症候群を治すためには、以下の考え方を持つことが大切です。
- 現実は想像するほど悪いことばかりでないということに気づく
- 悩みを3人以上に相談する
- 気持ちを切り替えるための区切りを作る
- 完璧主義を捨てる
- 運動をする
- よく眠り、よく食べる
人間関係リセット症候群に陥らないように、完璧主義を捨て前向きな考え方をするようにしましょう。