製造業の志望動機の書き方とは?大卒・高卒別の注意点や例文も公開
製造業の志望動機をどう書けば分からず悩んでいませんか?
製造業の志望動機を書くコツは、職種と業種のイメージを掴み、志望動機を作成することです。
私はこれまで約10年間、人事として上場企業で製造業の志望動機を見てきました。
この文章を読めば、簡単で楽に、職種のイメージを掴み、製造業の志望動機を作ることができます。
「履歴書や志望動機に自信がない」と言う方も多いのではないでしょうか。
自分一人で仕上げると、どうしても「これでいいのかな」と自信がなくなりがちになるかと思います。
そこでおすすめの方法は転職エージェントに相談して無料で志望動機を添削してもらうことです。
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目次
製造業の志望動機の書き方を4STEPで解説
「いざ製造業の志望動機を書こうとしているけれど、なかなか文章が出てこない」と悩んでしまう学生は非常に多いです。
製造業に限らずですが、志望動機は結論から書きだすことで説得力を増します。
以下のステップを踏むと非常に書きやすくなります。
- STEP1 結論から書く
- STEP2 業界選びの軸を書く(なぜ製造業がいいのか)
- STEP3 製造業の中でも、なぜその会社がいいのかを書く
- STEP4 入社してからの活躍を交えながら、志望する理由を書く
それぞれについて解説します。
STEP1:結論から書く
志望動機は結論から書くようにしましょう。
結論を後にするより結論を先に書いた方が、何を伝えたいのか理解しやすいからです。
なぜ興味を持ったのか、そして自分自身の能力が活かせるとなぜ考えたのかから書きだすと具体性が出ます。
STEP2:業界選びの軸を書く(なぜ製造業がいいのか)
業界選びの軸で、なぜ製造業が良いのかを考えましょう。
要注意ポイントですが、金融をもしも並行して就活で受けている場合、絶対に製造業の会社では伏せるようにしてください。
印象が最悪です。
金融のように虚業でお金を儲けるのに抵抗がない人間が、製造業に入ってほしくないと考えている経営者は多いです。
「虚業ではなく実体のある商品で世の中に貢献したいと考えた」といった趣旨の内容は良い志望動機ですね。
STEP3:製造業の中でも、なぜその会社がいいのかを書く
製造業の中でも、なぜその会社が良いのかを伝えるようにしましょう。
単純に製品が好きだからという理由だけではなく、独自の目線を加えると良いです。
具体的には、「車の製造の中でもいま最もニーズのあるタイプは軽自動車であり、その軽自動車販売のパイオニアで知見と経験を習得し貢献したい。」という風に、自分なりの考察を加えるようにしましょう。
STEP4:入社してからの活躍を交えながら、志望する理由を書く
最後に、入社してからの活躍のイメージを面接官に与えられるように志望する理由を書きます。
自分自身の特性から出る志望動機に仕上げると良いです。
「コツコツした作業を行える忍耐力をもって御社の発展に貢献する」など具体性を持たせるとさらに良いですね。
次は、いよいよ製造業における志望動機の例文を紹介します。
実例を紹介しますので、ぜひ、参考にしてみて下さいね。
製造業の志望動機で評価されやすい例文3つ
「製造業の志望動機の書き方は分かったけれど、例文があったほうが読みやすいな」と思っている方も多いです。
そこで、評価されやすい製造業の志望動機の実例を紹介していきます。
高卒でコツコツと取り組むことが強みの方
「私は高校の授業でNC旋盤などの授業を通して、製造業への興味を持ちました。製造業の中でも御社は高い技術力を持って世界に高品質な製品を供給しており、興味を持ちました。授業では何度もコツコツと作業を繰り返しながら技術を身に着けたのですが、地道に仕事をできる性格も御社で活かせると考えております。」
大卒で興味心が旺盛な方
「私はプラモデルなどを製作するのが好きで、実態のあるモノを作るのが好きです。モノを作ることで、社会貢献したいと考えています。興味心が旺盛であり、この性格を活かして、御社の製品で新しい製品の企画をしたいと考えております。」
高卒で手先が器用でやりたいことがある方
「私は高校の授業の美術の時間に、手先が器用だと言われています。製造業に興味を持ったきっかけは、会社の工場見学に伺った際に、手先を非常によく使う仕事が多く自分の特性を活かせると感じたためです。御社の主力製品は非常に使い勝手が良く、これからも社会的にニーズの高い製品だと感じました。特性を活かして入社後に手先の器用さを活かし、生産に貢献したいと考えています。」
製造業の志望動機は高卒と大卒で職種が変わるため要注意
「製造業では大卒と高卒で初任給がかなり違うけれど、なぜだろう」と疑問を持つ学生は多いです。
高卒と大卒で求められている役割や職種は異なり、それぞれの仕事に特徴があります。
大卒は事務職と技術職
製造業では大卒は事務職と技術職に配属されることが多いです。
事務職は総務・人事・経理・営業といった仕事をします。
技術職は、開発・生産技術・製造技術といった、製品の開発や設計図を一から作る仕事をします。
大卒の技術職と高卒の技術職の決定的な違いとして、高卒の技術職は製造現場の仕事の一部を担うのに対して、大卒は製品そのものを作る仕事や生産方式の決定などを行うという点です。
高卒は現場で手を動かす技能職
高卒は現場で実際にライン作業を行ったり、設備の故障対応などにあたります。
ライン作業などは特に体力勝負の仕事が多くなりますね。
但し、ある程度出世するとほとんどの製造業では管理職になり、机に座って生産計画を立てるなど専門的な仕事に従事することになります。
大卒は社長や役員といったいわゆる経営者層になるのに対して、高卒は工場長(製造部長)が最高職位となることが一般的です。
新卒組と転職組の違いは即戦力かどうか
製造業において新卒組と転職組で決定的に違うのは、即戦力になれるかどうかです。
新卒の段階では職歴がないのが当たり前なので、適性のみをみて採用するかどうかを判断します。
反対に、中途採用者には即戦力になれるかどうかを職歴から判断します。
メーカーはプロパー(新卒)とキャリア採用組を比較すると、プロパーを大切にします。
出世スピードが早いのは圧倒的にプロパーです。
コラム:製造業は現場の方が強い!高卒なら大手メーカーを狙え!
高卒であっても、例えば三菱重工業やトヨタ自動車に就職すれば大卒で有名企業に入れなかった人材よりも実は年収が高くなります。
しかも大卒よりも採用ハードルが圧倒的に低いです。
高卒の場合は、学校の先生からの推薦で入社することができ、面接で高卒者を不採用にすると学校の校長先生の顔を潰すことにつながるため、滅多に落とされることはありません。
工業高校卒などは特に大手の製造業は採用したいと狙っていますし、需要も高いので、高卒で就職したいと考えている場合には、ぜひ、大企業の製造業を狙うようにしてください。
下手に偏差値の低い大学を出て中小企業や無名企業に就職するよりも圧倒的に工業高校卒で大企業に就職するほうが恵まれた生活を送れます。
次は、職種に合わせた志望動機の作成方法について解説します。
製造業ならではの志望動機を作成するようにしましょう。
製造業の志望動機でチェックされるポイントを職種別に紹介
「製造業の職種は分かったけれど、実際に面接官はどういったところを見ているのだろうか」と不安になる学生は多いです。
そこで、職種と学歴別にチェックポイントを徹底解説します。
現場などの技術職でチェックされる志望動機のポイント
主に高卒向けとなりますが、現場などの技術職でチェックされる志望動機のポイントとして、製造業での自分自身の役割を理解しているものが評価されます。
具体的には、コツコツと作業できる性格面を強調することが良い評価につながります。
製造現場での仕事は非常に地味なものが多いので、地道に目の前の仕事をこなせるような性格面のアピールが必要です。
事務職や開発などの技術職がチェックされる志望動機のポイント
主に大卒など事務職や開発の技術職が志望動機でチェックされるポイントは、自主性があるかどうかと縁の下の力持ちになれるかどうかです。
基本的にメーカーではモノづくりをする現場が主役であり、大卒以上の社員が主役になることは少ないです。
事務職は基本的に、製造現場の事情を配慮しながら生産計画を邪魔しないように、行事や販売計画を立てるなど、現場に対してどれだけ気を利かせられるかが重要です。
製造業で共通してチェックされる志望動機のポイント
高卒・大卒問わず製造業で共通してチェックされる志望動機のポイントとして、チームワークをもって仕事に取り組める姿勢を持ってるかどうかがチェックされます。
製造業の仕事は会社全体で一丸となってやっと成り立つものであるためです。
誰かが1人だけ自分勝手に仕事をしていたら、製造業は成り立ちません。
具体的には、単独行動が好きな人や、口の上手すぎる人は好まれません。
口を動かすよりも手を動かすタイプの方が好まれます。
面接の場で特に1人で面接官を無視してマシンガントークをするような学生は特に嫌われます。
番外編:転職の志望動機でチェックされるポイントは協調性があるかどうか
製造業への転職で志望動機を考える上で、最も重視されるのは協調性があるかどうかです。
また、前職での経験業種が、金融系出身者は製造業の書類選考では真っ先に落とされます。
実体のあるモノで誠実に商売をするという製造業に来るならば、最初から金融は選ばないだろうという考え方があるためです。
製造業で面接時にチェックされるポイントまとめ
- 大卒は製造業の志望動機でチェックされるポイントは、自主性があるかどうかと縁の下の力持ちになれるかどうかです。
- 高卒がチェックされる志望動機のポイントとして、製造業での自分自身の役割を理解しているものが評価されます。
具体的には、コツコツと作業できる性格面を強調することが良い評価につながります。 - 高卒・大卒に共通してチェックされる志望動機のポイントとして、チームワークをもって仕事に取り組める姿勢を持ってるかどうかがチェックされます。
次は、製造業の志望動機で最もNGな志望動機について解説します。
うっかり話してしまった内容で面接に落ちるともったいないので絶対に呼んでいってくださいね。
製造業の志望動機でNGな例を紹介
「製造業でNGな志望動機ってなんだろうか」と悩んでいる方も多いですね。
製造業でNGなのは、受け身に見える志望動機です。
また、他にも、
- どの企業でも使えてしまう志望動機
- 受け身で自分から学ぶ姿勢のない志望動機
- 待遇を前面に押し出した志望動機
はNGとなりやすい例です。
それぞれについて解説します。
どの企業でも使えてしまう志望動機
製造業を経営している会社は自分たちの作った製品に誇りをもっています。
どの会社でも使えてしまうような志望動機ではなく、その会社の製品について言及する、愛を伝えるなどして、その会社でないとできないビジネスだから志望するという風にしてください。
受け身で自分から学ぶ姿勢のない志望動機
受け身の姿勢に取られる志望動機は絶対に製造業では避けるようにしてください。
具体的には社員研修制度や教育プログラムなどをあてにするような志望動機です。
成長などは自分自身で求めて、成し遂げるものであって会社に与えられるものではありません。
待遇を前面に押し出した志望動機
製造業の待遇は、金融や商社などに比べると低い傾向にあります。
待遇を求めるのであれば金融業界や、商社などを狙って方が良いので、待遇が良いから志望するというような志望動機は避けるようにしてください。
誰もが知る大手の製造業でも給料は結構、安いものです。
コラム:製造業は仕事は見て覚えろの世界でもある。受け身はNG
製造業の世界では受け身の姿勢が一番嫌われます。
「仕事は先輩から盗め」が基本であり、実は製造現場だけではなく、事務職でも同様の体制になっていることが多いです。
聞くのではなく、仕事は自分で調べて、まずはやってみてください。
人から聞いたものはすぐに忘れてしまいますが、自分で調べてやり遂げた仕事は忘れません。
次は、志望動機の書き方について解説します。
具体的な書き方を紹介していますので、積極的に覚えて言ってくださいね。
「履歴書や志望動機に自信がない」と言う方も多いのではないでしょうか。
自分一人で仕上げると、どうしても「これでいいのかな」と自信がなくなりがちになるかと思います。
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また、さらに良い待遇の求人を紹介してもらえる可能性もあるため相談して損することは一切ありません。
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製造業の志望動機で他と差をつけるためには自己分析と業界分析が重要
「他の就活生や転職希望者よりも有利になるためには、どうしたらよいのだろうか」と考えている人も多いです。
対策としては、自己分析と業界分析をしっかり行うことが大切です。
この二つがしっかりできていれば、納得感のある志望動機が書ける上に、面接などでも深い受け答えがしやすくなります。
順に紹介していきますので、対策して他の転職者に負けないようにしましょう。
自己分析ができていれば志望動機への説明力が高くなる
自己分析をしっかりと行い、なぜ製造業に就職したいのか、自分の活かせる特性は何かを整理すると説明力が高くなります。
企業にとって論理的で納得度が高く、魅力的な志望動機を作成するために自己分析をしっかり行うようにしましょう。
業界分析ができていれば入社後の成長スピードが早そうに感じる
業界分析ができていれば入社後の成長スピードが早そうに感じるため、有利になります。
業界ごとに抱えている問題点を抽出するようにしましょう。
自動車なら電気自動車に対応していないメーカーは取り残されていく可能性がありますし、印刷であればそのままの体制ではペーパーレス化に対応できません。
問題点を追求しつつ、しっかりと対策を自分なりに語れるとより良い志望動機になります。
四季報の業界地図には様々な業界のトッププレイヤーや今後の予想が書かれています。
内定をゲットするためにも、将来働き続ける業界・職場を知るためにも一度目を通しましょう。
まとめ
製造業の志望動機は、なぜ製造業を選んだのか、なぜその会社が良いのかをしっかりと答えられるものにする必要があります。
金融などと並行して製造業を受ける場合には、他の受けている会社を聞かれた際に金融関係の会社も志望しているとは答えないようにしましょう。
受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に動いて仕事を盗む姿勢が製造業では大切です。
しっかりと志望動機を作成し、製造業への内定を勝ち取りましょう。
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