仕事を休む理由納得の16選！当日や事前に使える例と注意点も解説

仕事を休む理由が見つからなくて苦労していませんか？

どうしても理由を見つけて仕事を休みたいと思うことは誰しもあるものです。

筆者は10年ほど人事部で働いてきたため、毎日のように社員から欠席の連絡を受け、様々な休む理由を聞いてきました。

仕事を当日休む場合、理由として最も説得力があるのは「病気」です。

しかし、何度も病気を理由に会社を休んでいると「あいつしょっちゅう風邪をひくな」と思われてしまうこともあり得ます。

病弱というイメージがついてしまうと、経営層から頼りないという印象を持たれてしまい、出世に響くという欠点があります。

一方で理由によっては「本当かな？」と疑うことも何度もありました。

この記事では、筆者が受けてきた仕事を休む理由の中でも納得度の高い理由を紹介していきます。

注意点もありますのでぜひご一読ください。

当日に仕事を休む理由で納得性が高いもの11選

「どんな理由であれば当日に仕事を休む理由は納得してもらえるのだろうか」と気になりませんか。

当日に仕事を休む理由で納得性が高い理由として、突発的な体調不良があります。

突然体調不良を起こすのは仕方ありませんし、納得しやすい理由です。

急に仕事を休む場合は、SNSやメールではなく電話で伝えるようにしましょう。

当日欠勤は緊急性が高いため、電話連絡の方が確実です。

筆者は約10年、人事部で欠勤の連絡を受けてきました。

その中でも納得性の高いおすすめの理由は以下の11個です。

それぞれについて解説します。

頭痛

頭痛は納得されやすい仕事を休む理由のひとつです。

なぜなら、頭痛は誰もが経験したことがある体調不良で、いつ起こるかも全く読めないためです。

筆者が勤務してきた会社でも「頭痛は仕方ないよね」という意見が大多数を占めていました。

ただし、何度も頭痛を理由に欠勤を繰り返すと「ロキソニンでも飲めばどうか？」と言われてしまう可能性があります。

何度も頭痛を繰り返してしまう方は病院で医師に相談するなどして対処するようにしましょう。

伝え方のポイントとして、頭痛が酷く会社に行っても仕事をすることが難しいと先に伝えることです。

朝起きてからずっと頭痛がしているという状況も伝えるようにしましょう。

上記のように、状況を具体的に伝えることで、説得力が増します。

発熱

発熱は確実に仕事を休むことができる納得性が高い欠勤理由です。

発熱している方が会社に来ることは会社にとっても迷惑であるためです。

周囲への影響を考えて休むことが大切です。

1日だけなら問題ないでしょうが複数日休む場合は病院に行って診断と薬をもらうことがおすすめです。

様子を見続けて翌日も休みを取る場合、曖昧な状況になりがちで連絡しづらくなるでしょう。

数日間に渡って休む場合は診断書が必要な企業もありますのでお気をつけください。

発熱を繰り返す方は、体調を整えるために早く眠るなど生活リズムを見直すようにしましょう。

伝え方のポイントは具体的な体温や、しっかりと病院で検査をしてもらうと伝える点です。

病院に行ったら感染症ではなかった旨の報告もするとさらに納得感が増します。

感染症

インフルエンザや、新型感染症などの場合は納得のいく休む理由になります。

インフルエンザや新型感染症には、厚生労働省からも外出を控える指導がなされており、出社してもらっては会社側も困るためです。

参考：インフルエンザQ&A｜厚生労働省

会社によって規定がある場合もありますが、解熱後数日は出社しなくてよいと言われる場合もあります。

基本的には発熱の項目でお伝えした伝え方で休むことを連絡し、検査をして結果が出たら再度連絡をして休む期間を延長してもらうように伝えましょう。

長期間休むことで迷惑をかけた方に、出社後にきちんと挨拶することも大切です。

腹痛

腹痛は新入社員がよく使う仕事を休む理由です。

慣れない社会人生活に緊張してお腹が痛くなってしまうことが多いため、新入社員が使う欠席理由として有効です。

もちろん、何度も繰り返し使うことは難しいです。

腹痛を理由に3回以上休むと「メンタル不調かな」と人事担当者や上司に思われかねません。

4回目以降は違う理由を考えることがおすすめです。

体質的にお腹が弱い方には難しいかもしれませんが、お腹が痛いと何度も休むと

「この人は体が弱い人だな」と悪印象を経営者に与える可能性が高いです。

伝え方のポイントは、腹痛で動けない状態だと伝えることです。

上記のように伝えることで、お腹が痛くて動けないということは仕事にならないということも分かります。

吐き気

吐き気は当日仕事を休む理由として納得されやすい理由です。

なぜなら、急に体調を崩すと吐き気の症状が出ることも多く、胃腸風邪等であれば感染のリスクもあるからです。

ただし、前日が飲み会などで、明らかに飲みすぎだったというケースでは使わない方が良い欠勤理由です。

飲み会の翌日に体調が良くないのは予想できるため良い印象は持たれません。

吐き気を欠勤理由に使う場合、タイミングをよく考えましょう。

伝え方のポイントとして、朝から何度もと伝えるところが重要です。

朝起きてから何度も吐きそうと詳細に状況を伝えることで仮病ではないと理解してもらえる可能性が高いです。

腰痛

腰痛は、デスクワーク・現場仕事どちらにとっても仕事に影響する不調であり、十分仕事を休む理由になります。

長時間立っていることも座っていることも、もっと悪化すると通勤すら難しいほどの苦痛が伴うのが腰痛だからです。

腰痛は十分納得できる仕事を休む理由になるため、遠慮せずに伝えましょう。

ただし、何日か連続して休むことになった場合は診断書が必要となる場合もあるので注意が必要です。

伝え方としては、腰痛が原因で動くことすらままならない状況であることを伝えることが大切です。

日にち薬で治る場合もありますが、病院で検査して原因をはっきりさせることをおすすめします。

体調不良

体調不良は、具体的な理由を推測されたくない時や、原因の特定ができない場合によく使われる理由です。

例えば、人によっては生理休暇で有給取得する際に体調不良と伝えることもあります。

体調不良は当日欠勤の理由として最も多用される、便利なキーワードです。

使いやすい理由なだけに、何度も体調不良を理由に欠勤すると仮病を疑われることもあります。

企業によっては「欠勤時の理由に体調不良は禁止」というルールがあるくらいです。

体調不良時は年に何度も使わないという前提であれば、体調不良の一言で済ませて問題ありませんが、利用にはご注意ください。

体調不良が続くようであれば、「朝から吐き気がしてしまって」等、詳細な理由を伝えるようにしましょう。

生理

女性は生理の日に生理休暇として有給休暇を取る権利を有しているので、生理による体調不良の場合、遠慮せずに仕事を休む理由として使いましょう。

参考： 労働基準法のあらまし（生理休暇）｜厚生労働省

労働基準法第68条でも明記されている権利となっているので、納得できる理由のひとつとなります。

伝え方のポイントは、生理痛で仕事ができないと伝えることです。

生理になっただけでは法律は休暇を認めていないためです。

生理になった結果、就労できないという場合に休暇が認められます。

仕事が出来ないほど生理痛がきついと伝えるようにしましょう。

身内の不幸

身近な人に不幸があり、お通夜やお葬式がある場合は急な欠勤となっても納得できる仕事を休む理由になります。

なぜなら、日本の企業の96％が慶弔休暇制度と取り入れているためです。

慶弔休暇として数日間の特別休暇を取得することができるので、遠慮せずに休みを取ってください。

制度の有無、特別休暇の日数は企業によって異なりますので、一度確認してみましょう。

伝え方のポイントとしては、お通夜とお葬式に参加するため、今日と明日の休暇を取りたいと伝えることです。

慶弔関係は会社規定で何日までは特別休暇と決まっていることも多いため、規定日まで休むのか、それとも規定日を超えて休むのかも伝えるようにするとなお良いです。

財布・身分証明書の紛失

財布または身分証明書の紛失は、仕事を休む理由や遅刻する理由として納得度の高いものとなります。

なぜなら財布の紛失は運転免許証や保険証、マイナンバーカードといった重要度の高い身分証明書の紛失・悪用やクレジットカードの不正利用といった金銭的なトラブルに直結するため、誰もがすぐに解決したいと感じる理由だからです。

1日お休みしたい場合や遅刻したい場合に便利な理由でしょう。

車の事故や故障

通勤時の車の故障や事故にあった場合は、仕事を休む理由として納得のいくものとなります。

事故の場合は、例え軽い事故でも警察対応や保険会社とのやり取りで時間がかかりますので、仕事に行けなくてもやむを得ません。

車の故障の場合は電車で通勤するなどが考えられる場合には反感を買う可能性もありますが、状況をきちんと伝えることで回避することも可能です。

上記の報告の後、出社できないような時間になったのであれば、再度連絡をして休むことを伝えましょう。

以上が納得度の高い欠勤理由でした。

ところで「どんなときに会社から仮病を疑われるの？」と気になりませんか。

次はで紹介していきます。

当日に仕事を休む理由での注意点

「当日に仕事を休む理由として、どんな注意点があるの」と気になりませんか。

欠勤理由を会社に伝えるにあたって、明らかに仮病が疑われる理由は避けましょう。

例えば前もって分かっていたことを当日になって急に言い出すと仮病を疑われやすくなります。

このような当日に仕事を休む理由として疑われやすい事例として、以下の4つがあります。

それぞれについて解説します。

「体調不良」と曖昧な理由が続くのは避ける

「体調不良」と曖昧な理由で何度も当日欠勤をすることは避けましょう。

なぜなら、体調不良という言葉は便利に使うことができるため、具体的に何が不調で休むのか分かりにくいからです。

また、怪しまれるだけならまだ良いですが、自己管理ができていないとして経営陣からの評価も下がる可能性があります。

年に1回くらいであれば問題ありませんが、何度も体調不良を理由に休むのは避けましょう。

「銀行に行く」「免許更新」など事前にわかっているはずの理由は避ける

「銀行に行く」「免許更新」など事前にわかっている理由で当日欠勤するのは避けましょう。

当日になって突然、仕事を休んでまで行く必要があるのかが分からないためです。

重要な用事であれば事前に有給申請を行い、その日に行くだろうと管理職や人事は考えます。

無理やり休む理由を作ろうとすることは避けるようにしましょう。

「銀行に行く」「免許更新」等の事前にわかる用事であれば、前日までに有給申請を行うことがマナーです。

月曜日に休みがちなのは疑われやすい

月曜日に休みがちな社員は、仮病を疑われやすくなります。

なぜなら、一般的に言っても土日明けの月曜日は、最も会社に行くのがきついと感じる日となっているからです。

土日に遊びすぎて、月曜日に会社に行くのが辛くなり休んでしまう人も少なくはありません。

月曜日に仕事を休みすぎると、仮病を疑われやすくなることに注意しましょう。

月曜日の朝は憂鬱ですが、とりあえず会社に行くことだけを考えて出社しましょう。

飲み会の翌日に休むと怪しまれる

飲み会の翌日は、仮病を疑われないために這ってでも会社に行きましょう。

なぜなら、飲み会の翌日に会社を休んでしまうと「飲みすぎたのかな」と周囲の余計な心配を招くためです。

何度か繰り返されると、「あの人は飲み会の翌日に休みがち」とレッテルを貼られることになります。

休むと決めているのであれば事前に有給申請をしておくことをおすすめします。

コラム：仕事のズル休みはバレているのか？

仕事のズル休みはバレているケースが多くあります。

他の社員からの密告があるためです。

特に会社と自宅の距離が近い方は注意しましょう。

腹痛を理由に午前休みを取得したのに、

「午後から出社してきて食堂で大盛りのごはんを食べている姿を見た」

「当日急に休んだのにパチンコ屋で目撃した」

など社員からの密告でズル休みがバレることが主な原因となります。

有給取得は社員の権利である一方、マナーをもって有給取得する必要性があります。

ところで、会社をずる休みしてしまうには原因がありませんか。

次は、会社に行きたくないときにできる対処法について解説します。

何度も仕事を休みたいと考える場合は転職も検討しよう

何度も仕事を休みたいと考えてしまう場合は、転職を検討するようにしましょう。

何度も休んでしまう理由の1つに仕事や職場があなたに合っていいない可能性があるためです。

特にメンタルが追い込まれて会社に行くのがつらい方は、職場環境が変わることによって良くなることもあります。

無理をして精神的に病んでしまう前に、自分に合った企業に転職を考えるようにしてください。

何度も仕事を休みたいと考える場合には、転職を検討しましょう。

次は、仕事を休む手順について解説します。

仕事を休む時の手順

「仕事を休むときってどんな手順が正解なの」と気になりませんか。

欠勤連絡を受けた社員が現場に伝える時間などを考慮して、余裕をもって伝えるようにしましょう。

具体的には、以下のようにして下さい。

それぞれについて解説します。

始業20分前までに連絡

始業20分前までには連絡するようにしましょう。

現場に連絡する時間を考慮すると、始業10分前では遅いからです。

筆者は毎朝人事部にかかってくる欠勤連絡を受けて現場に伝達していましたが、生産現場の係長や営業部など外出が多い部署は、始業10分前にはすでに席を立っていることも多いです。

欠勤連絡を受けてから現場に伝達する時間を考慮し、始業20分前には連絡をしてください。

可能であれば普段、家を出る時間に連絡をしましょう。

遅刻や休みが分かるタイミングが家を出る時間ですし、そのタイミングで連絡することで「通おうとしたが無理だったんだろうな」と推察してもらいやすくなります。

連絡は上司または人事部

連絡先に関しては、上司または人事部に伝えるようにして下さい。

欠勤の連絡は人事権のある人にすることが基本であるためです。

まれに同僚に欠勤連絡をして伝言を頼む方がいますが、それでは本当に本人からの連絡がどうか分かりません。

また、社会人として常識を疑われる可能性もあります。

必ず直属の上司、または人事部に連絡するようにしましょう。

営業のアポなどがある場合は必ず伝える

営業のアポなどがある場合は、欠勤連絡の際に必ず電話で伝えましょう。

会社として訪問するためにアポを取っているのに、営業マンが来ないという事態になれば会社の信頼を失うためです。

絶対に電話で取引先の電話番号やアポを取った会社・担当者の氏名を伝えるようにしてください。

重要書類などは保管場所を伝える

重要書類などは必ず保管場所を伝えましょう。

なぜなら、もし欠勤当日に必要になった場合迷惑をかけることになるからです。

もしも机に鍵がかかっている場合は、総務に連絡するなどして開けてもらうようにしてください。

重要書類が急に必要となることもあるため、必ず保管場所から取り出せる状態にしておきましょう。

信用されるかどうかは日頃の行い次第

仕事を休む理由がなんであれ、信用されるかどうかは日頃のあなたの行い次第です。

なぜなら、普段の勤務態度から信頼関係ができていれば、たまの当日欠勤で疑われることはほとんどないからです。

会社員生活は定年まで長い期間あるため、少しくらい息抜きで休むのは仕方がありません。

しかし何度も当日欠勤を繰り返し、パチンコ屋での目撃証言が出てしまう社員もいます。

体調不良といって休んでいるのに遊びに行っていたということがあると、次に休んだ時に

「本当に体調不良なのか」と疑われても仕方がないでしょう。

人によっては飲み会の次の日は休むというキャラクターを作り上げている人がいます。

このように周囲とのコミュニケーションがなりたてば問題ないという面もあります。

普段からの信頼関係構築を大切にしましょう。

事前に休みを伝える理由で納得性が高いもの５選

前日や当日ではなくこの日に休みがほしい、と思う日もあるかもしれません。

事前に休みたい日がある場合に使える理解されやすく、納得性の高いおすすめ理由は下記の５つです。 

家庭の事情

家庭の事情は他人が干渉しにくい理由になりますので、納得がいく理由を伝えましょう。

例えば以下のような理由が考えられます。

親族や友人知人の冠婚葬祭・法事

冠婚葬祭や法事は、あらかじめ日程が決まっているため、事前に休みを伝えやすいです。

会社によっては招待状などの証明書類を求められることがありますので事前に規程を確認しておきましょう。

定期通院、健康診断

定期検診や健康診断は事前に休む理由になります。

持病の検診や精密検査の際は遠慮せずに事前に休みを伝えましょう。

子どもの学校行事

お子さんのいる方であれば子どもの学校行事も、日程が決められているので休みを伝えやすいです。

行政の手続き、銀行の用事

公的書類の取得や転入・転出届などの行政の手続きは平日しか受け付けていない場合もあり、納得してもらいやすいです。

証明書などは近年オンラインで請求できるものもありますが、休む理由にはなります。

まとめ

今回は、仕事を休む理由について解説しました。

納得性の高い当日に仕事を休む理由として、以下の11個がおすすめです。

突然の体調不良は避けられません。

反対に仮病を疑われやすいのは以下の理由です。

普段から勤務態度を真面目にするなどして、仮病を疑われないようにしましょう。