転職エージェントの費用はなぜ無料?企業が負担している仕組みと裏事情の全て
転職エージェントの利用にあたり
「転職エージェントの費用は無料なの?本当にお金がかからないの?」
「なぜ転職エージェントの費用がかからないの?仕組みを知らないと不安」
と気になりませんか?
結論から言えば、転職エージェントは無料が原則です。
労働基準法の第6条では転職活動をしている求職者からお金を取ることはできないためです。
実際筆者は転職エージェントを完全無料で利用できました。
さらに採用担当を10年経験しているため分かるのですが、転職エージェントの費用は企業が負担しています。
企業が転職エージェント経由でした場合、採用した人物の年収の1/3を転職エージェントに費用として支払います。
その仕組のために裏事情もありますが、この記事では回避する方法も紹介していきます。
賢く転職エージェントを利用したい方は必ず最後までご覧ください。
目次
転職エージェントの費用は無料が原則!
転職エージェントの費用は無料が原則です。
なぜなら日本の労働法では中抜きを禁止されており、求職者からお金を取ることはできないと厳しく定められているためです。
労働基準法第6条において、
何人も、法律に基いて許される場合の外、業として他人の就業に介入して利益を得てはならない。
と定められており、違反すると1年以下の懲役または50万円以下の罰金刑に処せられる可能性があります。
また、就職関連事業は国の許可が必要となっているため違反すると許可が取り消されるなど仕事そものができなくなります。
「無料なのはわかったけど、じゃあどうやって転職エージェントは利益を出しているの」と気になりませんか。
次は、転職エージェントのビジネスモデルについて解説します。
無料で利用できる転職エージェントのビジネスモデルとは?
無料で利用できる転職エージェントのビジネスモデルは、求職者からお金を取るのではなく採用した企業からお金を受け取る仕組みになっています。
- 転職者:無料で利用可能
- 採用企業:成果報酬として採用費を転職エージェントに支払う
つまり転職エージェントの人件費や家賃などの費用は、企業の採用費でまかなっているということです。
転職エージェントは紹介した転職者が何人も採用されれば成績がよくなるため、積極的に転職希望者を支援します。
そのため、無理に転職を進めたり強引に特定の企業を進めたりなどとデメリットもあります。
このような転職エージェントのデメリットは後述の
「知っておきたい転職エージェントのデメリットは3つ」で解説しますので必ずご確認ください。
ところで「企業は転職エージェントに対してどれくらいの報酬を支払っているの」と気になりませんか。
次は、企業が転職エージェントに支払う金額について解説します。
企業が転職エージェントに支払う金額は採用者の年収1/3が基本
企業が転職エージェントに支払う金額は採用者の年収の1/3が基本です。
例えば年収500万円の人材を採用したら企業は転職エージェントに150万円以上と高額を支払うことになります。
そのため、転職エージェントを利用した採用には企業も採用にはシビアにチェックします。
採用費を抑えるために転職エージェントで採用する場合はエンジニアなどの採用しづらい職種や幹部社員候補などのハイキャリア、地頭の良い若手が多い傾向です。
ちなみに企業が1人も採用しなければ費用はかかりません。
一方で次で詳しく解説しますがフリーター・ニート・第二新卒を対象とした既卒向けの転職エージェントは事情が異なります。
フリーター・ニート・第二新卒を対象とした既卒向け転職エージェントの手数料は安い
転職エージェントの手数料は高いといいましたが、フリーター・ニート・第二新卒を対象とした既卒向けの転職エージェントは手数料が安い傾向です。
一般的な転職エージェントが年収の1/3を取るのに対して、フリーター・ニート・第二新卒を対象とした既卒向けの転職エージェントは一律75万円から100万円程度の紹介料と安くなっています。
- 一般的な転職エージェントの費用:採用者の年収の1/3
- 既卒向けの転職エージェント:75万円〜100万円
そのため既卒者の採用においては転職エージェントを利用しやすく活用している企業が多くあります。
もしあなたが第二新卒やフリーター、ニートであれば既卒向けの転職エージェントを積極的に利用しましょう。
おすすめは就職カレッジです。
>就職カレッジはこちら
就職カレッジは書類選考がなく内定が出やすい特徴があります。
登録して求人を検討することがおすすめです。
このように転職エージェントの特徴に合わせてうまく使う方法を次では紹介していきます。
無料で転職状況・転職事例・求人を案内してもらえる転職エージェントは賢く利用しよう
転職エージェントは賢く利用することが転職成功のコツです。
転職エージェントは無料で活用できる上に、転職状況・転職事例・求人を案内してもらえるなどのメリットが多いためです。
特に転職活動においては情報が一番大切です。
情報がないと
- 「どの業界を狙えばいいのか」
- 「どんな企業が自分に向いているのか」
- 「求人はどんな求人が自分は受けることができるのか」
などが分からずに長い時間を転職活動に費やすことにもなりがちです。
無料で使える転職エージェントを使ってしっかりと情報を得るようにしましょう。
ですがもちろんデメリットもあります。
知っておきたい転職エージェントのデメリットは3つ
無料で利用でき転職活動に必須の情報を得ることができる転職エージェントですが、デメリットもあります。
転職エージェントはこれまで解説した通り、企業が支払う紹介料を求めて活動をしているため早く転職する人や転職しやすい人を優先する傾向にあることです。
知っておきたい転職エージェントのデメリットとしては以下の3つがあります。
- デメリット1:転職意欲が低い人は対応が後回し
- デメリット2:転職しづらい人はサポートを断られる
- デメリット3:サービス・担当者によって提案力が全然違う
それぞれについて解説します。
デメリット1:転職意欲が低い人は対応が後回し
転職エージェントは転職意欲が低い人は優先度が下がり後回しになりがちになります。
転職エージェントは企業が支払う紹介料で成り立っているためです。
紹介者を次々と内定させないと儲からないビジネスなので転職意欲が低い人は支援が受けにくくなります。
デメリット2:転職しづらい人はサポートを断られる
職歴がない・職歴が短い・年齢が高すぎるといった転職しづらい人はサポートを断れる可能性があります。
転職エージェントは出来るだけ短い期間に内定者を出して紹介料を得る必要性があるためです。
転職しづらい人をサポートしても内定が出ずに労力を奪われてしまうと考えて最初からサポートをしないという転職エージェントも存在します。
デメリット3:サービス・担当者によって提案力が全然違う
転職エージェントは登録したサービスや担当者によって提案力が全然違います。
転職エージェントの腕前は人によって大きな差がありますし人ですので相性も影響してきます。
採用担当者を筆者は10年ほど経験していますが人によっては全く応募者のフォローをしないということもありますし、反対に面倒見がよくしっかりとフォローする方もいました。
合わないと思ったら担当者変更や別サービスを積極的に活用するなど行動をしていきましょう。
次では転職エージェントのデメリットを避けるための方法を紹介していきます。
転職エージェントを賢く利用するたった1つの方法
転職エージェントを賢く利用するたった1つの方法としては複数の転職エージェントを利用することです。
なぜなら、転職エージェントはサービスや担当者によって激しく質が変化するためです。
また、転職エージェントを複数利用していないと求人を網羅しきれず見逃すこともあります。
つまり
- 求人数を確保しつつ
- 良い転職エージェントに出会う
ためには複数の転職エージェントの利用が不可欠です。
最低でも3つの転職エージェントに登録することがおすすめです。
「複数登録は分かったけど、それじゃあどこの転職エージェントがおすすめなの」と気になりませんか。
次は、おすすめの転職エージェントについて解説します。
おすすめの転職エージェント3つ
複数登録をして求人数の確保と提案力の高いエージェントを見つけるために筆者としては次の3サービスがおすすめです。
- 業界最大手で求人が豊富なリクルートエージェント
- 未経験OKの求人が豊富なワークポート
- 大手や有名企業が豊富なマイナビAGENT
それぞれについて解説します。
業界最大手で求人が豊富なリクルートエージェント
リクルートエージェントは業界最大手の転職エージェントで求人が豊富です。
さらに全国対応しているため都市でも地方でも求人の情報収集に使えます。
担当者も多いため「この人はいまいちだな」と思っても気軽にチェンジすることができます。
転職活動を始める際に最初に登録すべき転職エージェントです。
>リクルートエージェントはこちら
未経験OKの求人が豊富なワークポート
ワークポートは未経験OKの求人が豊富な転職エージェントです。
もともとIT求人に特化した転職エージェントのため現在でもIT業界に強い転職エージェントです。
現在では無料のプログラミングスクールを運営するほど未経験求人に力を入れています。
もちろんIT以外にも営業や管理部門、事務職などの他の職種もあり全国対応しています。
20代から30代前半でキャリアチェンジしたい方に特におすすめな転職エージェントです。
>ワークポートはこちら
大手や有名企業が豊富なマイナビAGENT
マイナビAGENTは大手や知名度の高い企業が豊富な転職エージェントです。
新卒採用時にマイナビを活用していた企業が中途採用でも活用するケースが多く、その中には大手も多く含むためです。
特にメーカーやITの業界に強く紹介先も全求人の中で6割を占めるほどです。
大手・メーカー・ITの求人に興味がある方は登録がおすすめです。
>マイナビAGENTはこちら
まとめ
今回は、転職エージェントの費用について解説しました。
転職エージェントの費用は企業が採用費として支払っており、転職者は完全無料で利用できます。
そのため転職エージェントを利用すれば無料で情報を得たり転職支援を受けることができより良い転職につながります。
そのためには3サービス以上の複数利用がコツでした。
転職エージェントの費用について気になっていた方は安心して転職活動を進めてくださいね。