転職エージェントは使うなって本当?デメリットを知り賢く利用しよう
「転職エージェントを使うなと言われたけど本当?騙されずに転職する良い方法を知りたい」
転職エージェントの悪い口コミから使わない方が良いか悩んでいませんか?
筆者は約10年ほど企業で採用担当者を経験し、転職に関する情報を収集してきました。
その経験からお伝えすると転職エージェントを使わないデメリットが多くあり知っておく必要があると考えています。
たとえば、ハローワークや転職サイトでは情報収集がなかなかできないためです。
企業の採用担当者がハローワークの職員と親密になる機会もありません。
転職サイトも担当者と求人の原稿をやりとりするのみで深い話はありません。
そのため転職エージェントを使わなければ社風や配属予定の上司・同僚の人柄などが分かりません。
さらに、キャリア形成がしやすい良質の求人は転職エージェント経由を中心に採用します。
そのため結論をお伝えすると
- 営業、コールセンター、工場などの大量採用であれば「転職エージェントなし」がおすすめ
- キャリア形成を視野に入れ将来、年収500万円以上を目指す方は転職エージェントの利用がおすすめ
となります。
勤務地・年収だけで手っ取り早く転職したい方もいるでしょう。
逆に将来のキャリア形成を考えた転職をしたい方は「転職エージェントを賢く使う」という風に考えてみましょう。
転職エージェントを「使う・使わない」で転職の仕方や進み具合が非常に大きく変わります。
後から「しまった!」と後悔されないよう必ず一読することをおすすめします。
\【2023年版】当サイト厳選適職を提案してもらえる転職エージェントTOP3/
ランキング | 転職エージェント名 | 公開求人数 | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | 66,047 | 大手企業の求人多数 20代の転職に強い |
|
2位 | 448,684 | 業界トップの求人数 転職サポートも充実 |
|
3位 | 8,041 | 求人情報が濃い ハイクラス転職に特化 |
登録は全て無料ですが、人気の求人は早いもの勝ちのため、早めの登録をおすすめします。
※求人数は2023年9月に調査したものです
目次
そもそも転職エージェントとは?サービス内容や仕組みをまずは理解しよう
転職エージェントとは人材紹介サービスのことを指します。
転職エージェントが転職希望者と採用している企業との間に立ち、内定が出るまでのサポートを行う会社です。
(1)有料職業紹介業
有料職業紹介業とは、職業紹介に関し手数料または報酬を受けて行う職業紹介事業を言います。
有料職業紹介事業は、職業安定法(以下「法」と言います。)第32条の11の規定により求職者に紹介してはならないものとされている職業(具体的には港湾運送業務に就く職業及び建設業務就く職業がこれにあたります。)以外について、法第30条第1項厚生労働大臣の許可を受けて行うことができます。
引用元:職業紹介とは|東京労働局
転職エージェントはこの有料職業紹介業にあたり、企業から報酬を受けます。
転職者は無料で転職エージェントを利用でき、以下のようなサービス内容を受けることができます。
- キャリアの相談
- 求人の提案
- 選考の日程調整
- 待遇交渉
転職者は転職エージェントの利用は原則無料です。なぜなら転職エージェントの人件費や地代家賃などの経費は採用した企業が支払うためです。
その金額は転職者の年収の1/3が基本です。
例えば、年収500万円の転職希望者を転職エージェント経由で企業が採用したなら、150万円を超える金額を企業が転職エージェントに支払うことになります。
ただし、年収700万円以上かつ管理職待遇でもあるようなハイクラス向け求人であれば少しは手数料を取っても良いので、ビズリーチのように無料登録会員と有料登録会員を分けている転職サイトもあります。
基本的には高年収層向けのサービス提供であるため転職エージェントとしては珍しい有料会員登録制度があるのかもしれませんね。
転職エージェントは使うな?実際のところとデメリットを解説
「転職エージェントは信用できない。転職エージェントを使わない方が良い」と聞いたことはありませんか?
確かに無料で使える転職エージェントにはデメリットがあります。
前述したように、転職エージェントにかかる人件費は採用企業が支払っているということです。
そのため、転職エージェントには採用のノルマがあり無理に転職を進める担当者も少なくありません。
企業の意向ばかりを強く汲み取り、利用者にとっては無理やりと思える進め方をする転職エージェントも存在します。
しかし、転職エージェントを使わないことにも大きなデメリットがあります。
転職活動の成功の可否を分けるのは情報であり、一人で情報を収集するのはほぼ不可能に近いためです。
例えば、
- 自分の適職への理解
- 希望する業界の動向
- 条件に合う求人のピックアップ
- 求人を出している企業の内情
上記の情報すべてを自分自身で集めることは可能でしょうか?
筆者を含む多くの人には情報収集は難しく、時間がかかります。
だからと言って、「なんとなく」で選べば一生に渡り後悔することもありえます。
独りよがりの転職はおすすめできません。
厚生労働省の発表で、転職エージェントを始めとする有料職業紹介事業と、ハローワーク等の無料職業紹介事業との比較があります。
就職件数(常用就職)・・・・ 約 73万件 (対前年度比 0.6%増)
(1)有料職業紹介事業 698,414件( 同 0.7%増)
(2)無料職業紹介事業 35,422件( 同 2.8%減)
上記引用の通り、転職エージェント等有料職業紹介事業を利用した場合の就職件数は20倍近くなっています。
転職エージェントを利用しない転職の難しさはこの数字にも表れていますね。
もし、どうしても転職エージェントを使わないのであれば「キャリア相談サービス」の利用がおすすめです。
ここ最近、人気となってきているキャリア相談サービスを次で解説していきます。
キャリア相談サービスは転職者のためのサービス
キャリア相談サービスは転職エージェントとは違い、有料のサービスとなります。
しかし、転職者自身がお金を支払うため100%転職者のための提案をしてもらうことができ信頼して受け入れることができます。
転職エージェントでは転職させることが目的となるため、キャリア相談にあまり時間を割いてもらえませんがキャリア相談サービスではじっくりと相談ができます。
またマーク・サビカスのキャリア構築理論など学術的な側面からアプローチしているのも特徴てきです。
カウンセリングの質と評判が特に良いのはポジウィルキャリアというキャリア相談サービスです。
現在、初回相談が無料となっているため気になる方は一度相談してみましょう。
無料でキャリア相談したいなら転職エージェントを「賢く」使うことがおすすめ
「キャリア相談は無料でしたい」という方は、転職エージェントを「賢く」使うように考えてみましょう。
上述したとおり、転職の成功には情報が不可欠です。
転職市場の情報を得られ、無料で相談できるのは転職エージェントくらいしかありません。
ただし、転職エージェントにもデメリットはあります。
そのデメリットは正しく理解することで回避することが可能です。
その結果、転職エージェントを賢く使うことができるようになります。
転職エージェントを利用するにあたり知っておきたい主なデメリットは次のとおりです。
- 紹介してもらえる求人は一部
- 担当者から求人応募を強引に進められる
- 担当者の提案力や相性に大きな差がある
これらのデメリットを回避し、賢く利用する方法は意外にも単純です。
その方法とは「複数の転職エージェントを利用する」という方法です。
複数を利用することで
- 求人を網羅できる
- 複数利用することで客観性が出るため無理な営業を受けたときに気づける
- 担当者の提案力が低かったり相性が悪くても他の担当者に相談できる
といった形で回避できます。
賢く利用するためには
- 3サービスは利用する
- 転職の検討段階から積極的に利用する
といったポイントが重要となります。
意外に思われるかもしれませんが、転職活動は検討段階が一番重要です。
業界や職種の方向性が決まってしまうためです。
「転職するかどうかまだ悩んでいるから・・・」
と、転職エージェントに登録することを躊躇している人も安心して相談してみてください。
検討段階での登録も歓迎されますし、無料で利用できることも変わりません。
大手転職エージェントのマイナビAGENTでは、下記のように転職しないという結論になったとしても、何でも相談するべきだと明言しています。
安心して利用しましょう。
情報収集は大手転職エージェントがおすすめ
情報収集には求人数が多い大手転職エージェントがおすすめとなります。
大手転職エージェントには求人や相談者が大量に集まっており、情報や事例が大量に存在しているためです。
具体的には、以下の3つがおすすめです。
- おすすめ1:メーカーや大手企業に強いマイナビAGENT
- おすすめ2:業界最大手のリクルートエージェント
- おすすめ3:未経験OK求人や若手に強いキャリアスタート
それぞれについて解説します。
おすすめ1:メーカーや大手企業に強いマイナビAGENT
メーカーや大手企業に強いマイナビAGENTは情報収集におすすめです。
マイナビAGENTは大手マイナビの傘下企業です。
新卒採用でマイナビを活用したメーカーや大手企業が求人を依頼しているケースが多くあります。
そのため、メーカー志望者には特に有益な情報を得られる可能性があります。
メーカーや大手企業に転職したい方はぜひ一度登録して情報収集をしてみてください。
>マイナビAGENTはこちら
おすすめ2:業界最大手のリクルートエージェント
企業の情報を収集するにあたっては業界最大手のリクルートエージェントがおすすめです。
リクルートエージェントは大手リクルートのグループ企業です。
知名度を活かして営業職求人などを大量に集めることができます。
保有している求人数が多ければ多いほど企業の情報も多く入ってきています。
そのため、企業の情報収集に非常におすすめです。
>業界最大手のリクルートエージェントはこちら
おすすめ3:未経験OK求人や若手に強いキャリアスタート
未経験OK求人や若手に強いキャリアスタートは非常におすすめです。
キャリアスタートは20代に特化した就職支援を行っているエージェントで、1,000件を超える未経験OK求人を保有しています。
現在はzoomや電話相談にも対応しているため、転職をこれから始める方も気軽に相談できます。
カウンセリングを通して個々の価値観や強みなどを引き出すサポートに重きを置いているため、様々な角度からあなたの可能性を伸ばす求人提案をしてもらえます。
転職満足度No.1のサービスに選ばれた実績もあり、内定率は80%を超えます。
転職後の年収アップを実現した利用者も多いため、未経験の仕事に挑戦したい方はぜひ情報収集にキャリアスタートを活用するようにしてください。
希望に沿った求人紹介を受けることができるエージェントのため、ぜひ登録してみましょう。
>未経験求人に強いキャリアスタートはこちら
情報収集におすすめの大手エージェントまとめ
- 業界最大手のリクルートエージェント
- メーカーや大手企業に強いマイナビAGENT
- 未経験OK求人や若手に強いキャリアスタート
最後に知っておきたい「転職エージェントを使わない」と損することについて解説します。
転職エージェントを使わないのは損?
最後に、転職エージェントは使わないと損だということを断言します。
上述のとおり、転職の成功には情報が生命線であることをお伝えしてきました。
転職エージェントを使わないことで、重要な情報収集ができない可能性が高くなります。
情報収集が足りない場合、以下のようなデメリットがあるためです。
- 強みや働き方に合っていない仕事を選ぶ可能性がある
- 求人を見逃す可能性がある
- ブラック企業の可能性がある
- 企業の内情が分からない
- 業界動向を把握せず斜陽産業に転職するとリストラされたり昇給がない可能性がある
これらのデメリットは全て「入社してみないと気付きにくい」ことばかりです。
そのため、入社後に「しまった、転職しよう」と考える方も多いのです。
しかし、次の転職活動の際「短期離職」として不利になる可能性があります。
軽率な判断をする人だと断定されてしまい、内定が出づらくなってしまうのです。
今の日本では、転職回数が多かったり短期離職の方には、再転職が厳しい現状があります。
多くの情報やアドバイスをもらい独りよがりでない転職をすることが失敗回避に重要となります。
筆者としては転職エージェントの利用を強くおすすめします。
参考:転職して半年だけど、もう辞めたい……どうしたらいい?|リクルートエージェント
まとめ
転職エージェントを使わない方が有利なのかなと気になるかも知れません。
無料で使える転職エージェントにはデメリットがあります。
転職エージェントはノルマがあり、無理やりにでも転職させようとする転職エージェントが存在するためです。
しかし、情報収集に転職エージェントを使わないと転職に必要な情報を集めることが難しくなります。
情報が足りないまま転職活動をしても結果的に損をする可能性もあります。
もしも無料の転職エージェントを使わない場合には有料のキャリア相談がおすすめです。
自分でお金を払って自己分析や適職判断をしてもらうサービスとなっており信頼性が高いためです。
転職エージェントの大きなデメリットは以下の3つです。
- 紹介してもらえる求人は一部
- 担当者の提案力や相性に大きな差がある
- 担当者から求人応募を強引に進められる
上記3つを回避して賢く使う方法は「複数の転職エージェントを利用する」という選択肢です。
情報収集に向いているおすすめの転職エージェントは以下の3つです。
- おすすめ1:業界最大手のリクルートエージェント
- おすすめ2:メーカーや大手企業に強いマイナビAGENT
- おすすめ3:未経験OK求人や若手に強いキャリアスタート
転職エージェントを使わないデメリットを認識することも重要です。
転職エージェントを使わないと情報収集が出来ず、以下のようなデメリットが出ることがあるためです。
- 強みや働き方に合っていない仕事を選ぶ可能性がある
- 自分にピッタリの求人に出会えない可能性がある
- 企業の内情が分からず転職をするためブラック企業の可能性がある
- 業界動向を把握せず斜陽産業に転職するとリストラや昇給がない可能性がある
無料の転職エージェントと有料のキャリア相談を組み合わせて良い転職を実現するようにしましょう。