転職に失敗する人の特徴と対処法|失敗したあとに行動可能な対策とは

「転職失敗した人はどんな人?失敗談を知りたい」

「転職失敗を回避する方法を知りたい」

「転職に失敗したら人生は終わりなの?どうすればいいの?」

転職活動において上記のような悩みを持っていませんか。

筆者はこれまで約10年間、人事で採用担当者を経験したため転職失敗をした人たちを100名以上見てきました。

まず、転職失敗する人には特徴があります。

具体的に言えば、負けパターンを繰り返してしまっている方が多いということが見受けられます。

ですが失敗事例を知ることで転職失敗を回避でき、失敗の確率を激減することも可能です。

この記事では人事として失敗してきた人の特徴をできる限り詰め込みました。

転職を成功させるポイントとしては

  • 自己分析を徹底する
  • 仕事の何に不満があるかを見極める

この2点が重要となります。

特に、2つ目のポイントは転職成功だけでなく、今後仕事を続けていくためのモチベーションにも繋がります。

不満点が分からないまま逃げの転職をしてしまうと、転職してからもまた失敗してしまう可能性が高いです。

転職の失敗は人生に大きな影響を与えてしまいます。

必ず最後まで一読ください。

転職を成功させる秘訣

「また転職に失敗した、何が間違っていたのだろう」

と言う方もいるのではないでしょうか。

結論から言えば、転職に失敗する人は自己分析と企業分析が足りていない傾向にあります。

自己分析が足りず自分に合った企業がわからない。

企業分析が足りず入社後のギャップに苦しんでしまう。

とはいえ、「どうやって分析すればよいのかわからない」と言う方が大半でしょう。

そこで、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントなら、求人紹介を受けながら自己分析・企業分析に加え、選考対策までサポートしてもらえます。

特に筆者のおすすめはマイナビAGENTです。

マイナビAGENTは、転職事例も豊富で各種サポートが非常に充実しています。

大手企業からベンチャーまで幅広い求人を保有しており、あなたに最適な求人を紹介してくれます。

しかも、サポートは全て無料で利用でき、悩んでいる方は相談を受けるだけでも問題ありません。

「もう転職失敗したくない」と言う方はぜひ相談し、転職成功を勝ち取ってください。

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転職で失敗する人の特徴7つ

「どんな人が転職失敗しているの」と気になりませんか。

筆者はこれまで10年ほど人事を経験して、転職失敗する人を見てきています。

具体的には、以下の7ケースのような特徴がある人が転職失敗しています。

  • 特徴1:転職すれば活躍できると思い込んでいる
  • 特徴2:自己分析が甘すぎ何をしたいかが明確でない
  • 特徴3:希望年収など条件を明確化していない
  • 特徴4:現職から逃げたいということが伝わってくる志望動機
  • 特徴5:話を盛りすぎ!そんなに優秀ならなんで辞めるのか?
  • 特徴6:転職エージェントに相談せずに決めてしまう
  • 特徴7:次の転職先がなく辞め焦って転職してしまう

それぞれについて解説します。

特徴1:転職すれば活躍できると思い込んでいる

転職すれば活躍できると思いこんでいる人ほど転職失敗します。

なぜなら、場所だけ変えても能力は変わらないためです。

場所を変えるのではなく自分自身の腕が良くなって仕事ができるようにしなければ成功する可能性は低いと言えます。

特徴2:自己分析が甘くなぜ転職したいか明確でない

自己分析が甘く「なぜ転職をしたいのか」が明確でない人は転職失敗しやすいです。

あいまいな自己分析では何をもって転職成功というのかすらわからないためです。

転職した結果、どんな状態になれば転職成功なのかなを自己分析を行いハッキリさせるようにしましょう。

特徴3:希望年収など条件を明確化していない

希望年収などの条件を明確化していないと転職失敗しやすくなります。

採用側も中途採用者の年収を気にしているためです。

妥当な金額感が出せないのは採用する側も採用しにくい状態となります。

年収500万円欲しいなら500万円希望と伝えるようにしましょう。

ただし根拠は求められます。

一人のビジネスマンとして客観的でフェアにアピールしなければ評価は下がりますのでお気をつけ下さい。

特徴4:現職から逃げたいということが伝わってくる志望動機

現職から逃げたいということが伝わってくる志望動機は避けるようにしましょう。

特に人間関係を理由とした志望動機はやめておきましょう。

どの職場にいってもほぼ100%に近い確率で嫌な人はいます。

嫌な人を避けることを考えるよりも、うまく受け流して視線を上げる志望動機が大切です。

理想の転職がしたいという前向きな志望動機を作るようにしましょう。

特徴5:話を盛りすぎる

話を盛りすぎるのは避けましょう。

そんなに優秀ならなんで会社を辞めるのかなと採用担当者が懐疑的になるためです。

面接ではハッタリも効果的な面はあります。

しかし度を超えると「そんなに優秀ならやめる必要はないじゃないか」と思われてしまいます。

極端に「自分が優秀です」とアピールするのは避け、得意なこと・苦手なことを等身大で表現しましょう。

特徴6:転職エージェントに相談せずに決めてしまう

転職エージェントに相談せずに決めてしまうことは避けるようにしましょう。

転職の成功は情報収集次第です。

エージェントに相談すれば自分自身の適性を正しく知るきっかけを得たり、企業の内部情報も率直に教えてくれます。

転職エージェントを頼らず自力で情報収集するのは難しいでしょう。

情報がない状態で転職するのはロシアンルーレットをするようなものです。

必ず転職エージェントで情報収集してから転職先選びを進めましょう。

特徴7:次の転職先を決めずに辞めて焦って転職

次の転職先を決めずに辞めて焦って転職してしまうことは避けましょう。

「辞めてからの転職で焦って妥協して転職先を決めてまた辞める」

という転職失敗の典型例ともいえる負のループに陥る可能性が非常に高いためです。

次に就職する企業の内定が出てから退職をするという大鉄則を守ってください。

転職サイトや転職エージェントに登録していい求人を見て眺めているだけでも立派な転職活動です。

焦らず今よりもいい企業の求人を待つことも重要です。

3ヶ月あれば気になる求人が新しく出てくるでしょう。

【採用担当の人事が見た】転職に失敗した人の特徴

  • 転職すれば活躍できると思い込んでいる
  • 自己分析が甘く何をしたいかが明確でない
  • 希望年収など条件を明確化していない
  • 現職から逃げたいということが伝わってくる志望動機
  • 話を盛りすぎる
  • 転職エージェントに相談せずに決めてしまう
  • 次の転職先を決めずに辞めて焦って転職

転職に失敗したときの対処法3選

転職に失敗してもあきらめることはありませんので、またチャンスをうかがいましょう。

転職失敗時の具体的に対処法は、以下の3つがあります。

  • 明確な転職目的が見つかるまで現在の職場に在籍し実績を残す
  • 元の職場に出戻りをする
  • 知名度の高い企業や実績のある人は再転職をする

それぞれについて解説します。

明確な転職目的が見つかるまで現在の職場に在籍し実績を残す

明確な転職目的が見つかるまでは現在の職場に在籍し実績を残す方法があります。

我慢が必要となりますが、この方法は報われる可能性が高いためおすすめできます。

合わない企業であっても前向きに努力して仕事を吸収してきた方はまた再転職時に採用されやすいためです。

3年もいると大きな成果も出せることが多くあります。

腐らず前向きに転職活動をするまで力をためるようにしましょう。

元の職場に出戻りをする

転職に失敗したら元の職場に戻るという選択肢もあります。

いわゆるブーメラン社員(出戻り社員)という選択です。

参考:日経新聞 「ブーメラン社員」即戦力に 退職女性を再雇用

リーマンショック時の2010年付近から2011年付近でもブーメラン社員は存在していました。

新型感染症の影響が大きくても出戻りのチャンスはあります。

転職して前の職場の方が良かったと悔やんでいるなら前の会社の人事に連絡をとってみるのも手です。

ポジションが空いていないかどうか聞いてみてください。

筆者は出戻り社員をあまり拒絶した経験がありません。

出来れば人事に連絡する前に在籍していた会社の常務クラスに連絡して人事にプレッシャーをかけるようにしてください。

おそらく拒まれる可能性は低くなります。

知名度の高い企業に在籍または実績のある人は再転職をする

転職に失敗したとしても、知名度の高い企業に在籍していた人や実績のある人は転職しやすい状況です。

たとえ短期離職であっても

  • 知名度の高い企業に在籍している人
  • スキルがある人
  • 実績がある人

の方は書類選考も面接も通りやすいため、再転職することをおすすめします。

採用担当者からすると知名度の高い企業やわかりやすい実績があれば安心して採用できるためです。

転職に失敗しても無理に在籍せず転職活動をしてみましょう。

その場合には必ず転職エージェントを利用してください。

例えばマイナビAGENTは大手転職エージェントで情報を網羅しているためおすすめです。

転職に失敗したときの対処法

  • 明確な転職目的が見つかるまで現在の職場に在籍し実績を残す
  • 元の職場に出戻りをする
  • 知名度の高い企業や実績のある人は再転職をする

次は、転職失敗で後悔した2児の父の事例について解説します。

転職失敗で後悔した2児の父の事例

転職に失敗して後悔した方の事例を紹介します。

筆者が採用活動をしてやっと良い人材が採用できたと安心したのも束の間。

わずか3か月の試用期間内で退職してしまった方のお話をします。

年齢は30代前半で前職は調理師の方です。

前職が不安定で、30代なのに月給が25万円しかなく賞与もないということでした。

「未経験からモノ作りに挑戦したい」という非常に前向きな理由で、正社員として採用しました。

転職後は月給32万円、賞与年6か月(年収576万円)となり、本人にとっては年収200万円アップの待遇でしたが

「職場に合わない」とすぐに退職となってしまいました。

詳しい退職理由は慣れ親しんだ調理師としての仕事ができず不眠症になってしまったということでした。

ですが、奥さんのお腹にはもうすぐ生まれる予定の第二子がいました。

人事担当であった筆者は、

「もう少し耐えられませんか?試用期間を終えたら休職もできますよ。子供が生まれるまで少し様子を見たほうがよいのではありませんか?」

という話をしましたがやはり製造の仕事が合わないということで退職されてしまいました。

その後、前職に近い職種で前職より悪い待遇で仕事をスタートされました。

生涯年収として3,000万円以上は変わってきます。

お金や安定した待遇よりも、自分が続けられる仕事をする方が大切だと言えます。

転職の目的や自分の価値観をしっかり把握して転職をしましょう。

転職で失敗しないための対策方法

転職失敗の確率を激減させる5つの対策として、以下のものがあります。

  • 対策1:自己分析をとにかく毎日3分し続ける
  • 対策2:自信を持てるように毎日の仕事内容をチェックする
  • 対策3:転職で実現したいこととその優先順位を決める
  • 対策4:仕事・取引先・上司・同僚・会社など何に不満があるか見極めよう
  • 対策5:うつ傾向なら転職よりも休職が先!冷静な判断ができるようになろう

それぞれについて解説します。

対策1:とにかく自己分析を毎日3分ほどやり続ける

とにかく自己分析をしましょう。

毎日3分間程度、寝る前にどんな仕事がいいか考えるだけでもいいです。

自己分析をしっかりとしないと確実に転職に失敗するためです。

自己分析をしないと、どんな状態になれば自分自身が満足できるのかを分からずに転職活動をすることになります。

大企業だからといって良いことばかりではありません。

給料や役職は年功序列で裁量は少なく派閥争いもあります。

逆にベンチャーに行けば教育カリキュラムはないため自分自身で勉強をするしかありません。

どちらが良いかは働くひとの価値観によります。

自己分析を繰り返し、自分にとっての職場が定義できるようになりましょう。

対策2:自信を持てるように毎日の仕事内容をチェックする

自信を持てるように毎日の仕事内容をチェックするようにしましょう。

経験職種での転職を検討している場合、毎日取り組む仕事は年収をアップさせる源泉です。

TODOリストのように簡易なものでも良いので、

「今日は営業先を何軒回ってどれくらいの売り上げになりそうだ」といった身近な目標から

「今月は企画書が通った」といった手ごたえの大きいものまでコツコツと目標と行動と成果をメモしてください。

確実に経験値がアップし、より転職しやすいキャリアとなるでしょう。

自信をもって転職できるようにまずは目の前の仕事内容のチェックから始めましょう。

対策3:転職で実現したいこととその優先順位を決める

転職で実現したいこととその優先順位を決めることをまず最優先してください。

転職は人生のチューニングであり、全て満足することはまずあり得ないためです。

優先順位が定まっていないと、何を求めて転職しているのかがハッキリしません。

そのため、転職後に安易に短期離職をする可能性があります。

  • 新しい仕事に挑戦してマンネリをなくしたい
  • 休日を増やしたい
  • 住宅手当がある会社がいい
  • 年収を100万円はアップさせたい(賞与のない会社から賞与のある会社に転職するだけで可能)などの実現したいことを決めましょう。

実現したいことが決まると具体的な転職先のイメージが決まってきます。

対策4:仕事・取引先・上司・同僚・会社など何に不満があるか見極めよう

仕事・取引先・上司・同僚・会社など何に不満があるか見極めるようにしましょう。

上司や取引先が嫌なら異動で解決できることは多々あります。

筆者的には仕事が嫌なのでなければ、人事異動をお願いする方法が良いと考えています。

転職をしてしまうと転職先の同僚や上司に成果が認められるまで1年〜3年はかかります。

もしかしたら上手く成果をだせないかもしれません。

異動で解決できるのであればリスクは低いためおすすめです。

もし異動について上司に相談しにくいのであれば人事部に直接連絡を取り、相談に乗ってもらうようにしましょう。

ただし、出来れば自分の上司を無視していきなり人事に嘆願するのは避けるようにしてください。

上司に相談してもダメで、辞める寸前まで追い込まれているのであれば人事部に相談に来るようにしてください。

仮に部署でパワハラ等が行われているのであれば相談を受けた人事部から上司に対して指導を行うこともできます。

人事部は社員に辞められて経営陣からの評価を落とすくらいであれば何とか異動で問題を解決しようと考えます。

異動で解決できそうな問題であれば転職をしないことをおすすめします。

対策5:うつ傾向なら転職よりも休職が先!冷静な判断ができるようになろう

もし、うつ傾向にあるのなら無理に転職活動はしないようにしてください。

うつ傾向にある方はどうしても「仕事辞めたい」と考えやすくなるためです。

うつになったらまずは休職して冷静な判断力を取り戻すことの方が重要なためです。

精神疾患特有の焦りなどで安易な転職を繰り返さないようにしましょう。

辛い場合は自分の会社の人事に相談して3か月程度は休職をお願いするようにしましょう。

休職期間中であっても私傷病手当金で給与の60%は保証されます。

まず休み冷静な判断で転職を検討してください。

休職したあとに会社を辞めることできますがその逆はできません。

うつの症状に心当たりがある方、仕事が続けられるか悩んだら、まずは自分自身のコンディションを確認しましょう。

転職失敗しないためにやっておきたい5つの対策

  • とにかく自己分析を毎日3分ほどやり続ける
  • 自信を持てるように毎日の仕事内容をチェックする
  • 転職で実現したいこととその優先順位を決める
  • 仕事・取引先・上司・同僚・会社など何に不満があるか見極める
  • うつ傾向なら冷静な判断ができないため、転職よりも休職を先にする

まとめ

転職活動を失敗する人の特徴としては、自己分析不足があります。

具体的には、以下の7ケースのような特徴がある人が転職失敗しています。

  • 特徴1:転職すれば活躍できると思い込んでいる
  • 特徴2:自己分析が甘く何をしたいかが明確でない
  • 特徴3:希望年収など条件を明確化していない
  • 特徴4:現職から逃げたいということが伝わってくる志望動機
  • 特徴5:話を盛りすぎる
  • 特徴6:転職エージェントに相談せずに決めてしまう
  • 特徴7:次の転職先がなく辞め焦って転職してしまう

転職失敗しないためには以下のような行動をしましょう。

  • 方法1:自己分析をとにかく毎日3分し続ける
  • 方法2:自信を持てるように毎日の仕事内容をチェックする
  • 方法3:転職で実現したいこととその優先順位を決める
  • 方法4:仕事・取引先・上司・同僚・会社など何に不満があるか見極めよう
  • 方法5:うつ傾向なら転職よりも休職が先!冷静な判断ができるようになろう

転職活動に失敗しても以下の回復手段があります。

  • 明確な転職目的が見つかるまで現在の職場に在籍し実績を残す
  • 元の職場に出戻りをする
  • 知名度の高い企業や実績のある人は再転職をする

特にブーメラン社員になることをためらわずに実行すれば前の会社で働くこともできます。

転職を失敗しないようぜひ参考にしてください。

監修者

上場・ベンチャー・中堅企業で様々な役割を経験。今なお、採用・人事の業務を最前線で経験し、「いま」の「生きた」知見を発信しています。