ベンチャー転職では何に後悔するのか?事例から伝えるデメリットの全て
ベンチャーの転職に不安を感じている人は「ベンチャー転職に失敗したらどうしよう」「ベンチャー転職に後悔した人はどんな点に後悔したのだろう」と悩むのではないでしょうか。
筆者は30代のときに10年勤めた大企業から、立ち上げ間もないベンチャー企業に転職をしました。
筆者の転職は育ち盛りの子供を3人抱えての選択だったため、当時は非常に不安を感じていました。
ベンチャー企業に転職するにあたり、メリットやデメリットはもちろんあります。
ベンチャー企業の特徴をよく考えずに転職してしまうと人によっては後悔してしまう場合もあります。
筆者が実際に転職したあとの悩みや事例についてもこの記事で詳しく紹介していきますので、ベンチャーに転職するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ベンチャーは給与も低めで多重労働になりがちだが、裁量が大きく様々な仕事が経験できるできる
ベンチャーは成長意欲が高く積極的に行動できる人に向いている
ベンチャーに転職する際は、将来性と社長の理念や思想に共感できるかで企業を選ぶのがおすすめ
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目次
ベンチャー転職で後悔しやすいデメリットは6つ
ベンチャー企業に興味があるものの、「どんなことに後悔するのだろう」「デメリットは何かあるの」とリスクを考えて思いとどまる方は少なくありません。
特に、立ち上げ間もないスタートアップ企業に関しては、将来性が未知数なため、十分にデメリットを理解してから転職しなければ後悔してしまう可能性があります。
筆者の場合は以下の様に最初から割り切ってスタートアップ企業へ入社を決断しました。
- 「最悪会社が潰れてもしょうがない」
- 「最悪のケースを想定して転職活動は続ける」
- 「最悪の状況も転職活動のネタにする」
ベンチャー企業に転職する方は、ある程度のデメリットも受け入れつつ、転職を決断するくらいの気持ちが大切です。
ベンチャーへ転職すると後悔しやすいデメリットは以下の6つが挙げられます。
- 過重労働になりがち
- 自分で行動できない人はつらい
- 福利厚生が充実していない
- 給与が低い
- 退職率が高い
- 器用貧乏になる
それでは、デメリットを1つずつ解説します。
過重労働になりがち
ベンチャー企業は仕事の範囲が広いことから、効率よく働かないと過重労働になりがちです。
仕事の守備範囲が広いだけでなく、担当業務の線引きもあいまいですので、仕事を選ばないと山積みになります。
大企業では担当職務が明確ですが、ベンチャー企業では一人で二役三役もこなす必要があるため、結果的に仕事は多く器用貧乏で終わる可能性もあるのです。
また、離職率も高く、慢性的に人手不足である会社が多いのも特徴です。
筆者の経験談としては、意外と優秀な人が多くないというのが、ベンチャー企業で働いて感じた印象です。
大企業で通用しない、流れ者のような年長者が多く、とても非効率な働き方で慢性的に残業になっています。
自分で行動できない人はつらい
大企業のように役割分担も明確になっていないため、自分で仕事を作り出す人や取りに行く姿勢が重要視されます。
そのため、流れ作業のような受け身の状態で過ごしたい人は後悔しやすいです。
ベンチャー企業に転職して思ったのは、予想以上にみなさん個人プレイであり、他の人の仕事を把握していないということです。
「ベンチャー企業は裁量が大きい」ということは、裏を返せば当事者意識がないと勤まらないということです。
与えられた仕事でパフォーマンスを発揮するタイプの人は、ベンチャー企業に入社する前に、入念な企業分析を行いましょう。
福利厚生が充実していない
ベンチャー企業の規模にもよりますが、スタートアップ企業などの若い会社であれば、福利厚生は皆無といえるでしょう。
- 育児休暇
- 介護休暇
- 食堂の有無
などが大企業では当たり前のようにありますが、ベンチャー企業では退職金や有休消化推進さえままならない環境が一般的なのです。
筆者が勤める会社も、当然のことながら上記の福利厚生はすべてありません。
給料とは別に、福利厚生も転職の重要事項と考えている方は、よく検討してからベンチャー企業に転職をしましょう。
給与が低い
ベンチャー企業への転職は、福利厚生を諦めるだけでなく、給料ダウンも覚悟しなければなりません。
成長過程にあるベンチャー企業では、目先の利益を上げるのに必死であるため、従業員へお金で還元する段階にありません。
家族を持っている方は、自分のやりがいだけで判断すると、入社後に後悔することになります。
- 生活費に影響を与えないか?
- いつでも転職する覚悟はあるか?
- 共働きでカバーできるか?
といった点を十分考慮して決断しましょう。
筆者の場合、副業で別に収入源があることが、精神的な安定につながっています。
退職率が高い
実際にベンチャー企業に入社して感じたのは、人の入れ替わりが非常に激しいということです。
筆者はベンチャー企業に転職して半年ですが、すでに5人以上退職しています。
退職した人の話を聞くと、
- 「残業が多いから」
- 「カオスすぎる環境になじめないから」
- 「社員同士の仲が悪いから」
といったような理由で辞めていく人が多い印象です。
退職者が一人でも出ると、そこの穴埋めに在籍している人がカバーに入りますが、さらに業務量が増えるという悪循環を今でも繰り返しているのです。
知名度の低い会社ですと、求人を掛けても優秀な人材が集まらず、人材が使い捨てのように感じることも少なくありません。
器用貧乏になる
業務の幅が広いということは、言い換えれば「何でも屋さん」になってしまうということです。
あれもこれもと手を出すことで、専門性が磨かれず、振り返ると「自分の専門はなんだろう?」という風に感じることがあります。
従業員全員がマルチタスクで業務に取り組むことで、スピード感も上がらず、仕事の質の低下にもつながります。
大企業で専門性を磨いている方であれば、仕事の幅を広げる効果はありますが、新卒や20代で何でも屋になってしまうと、その後の転職活動でアピールしづらくなるでしょう。
大手からベンチャーへ転職する5つのメリットについて解説!
ここでは、大手の企業に勤めていた方が、ベンチャー企業に転職するメリットを解説したいと思います。
ベンチャー企業に転職するメリットは、以下の5つが挙げられます。
- 仕事のレパートリーが多い
- 実力主義
- フラットな職場環境
- 裁量が大きい
- 経営者から近い
非鉄金属を製造する大手企業から、60人規模のベンチャー企業に転職した、筆者の視点を交えながらご紹介します。
仕事のレパートリーが多い
立ち上げ間もないベンチャー企業であれば、少人数で業務を回すことになります。
役割や部署はあるものの、大手では考えられないような業務の幅の広さが、ベンチャー企業の特徴です。
大手では、「営業なら営業の仕事」「出荷担当なら出荷業務」といったように、役割が明確に分けられています。
筆者の場合、ベンチャー製造業の購買担当で採用されましたが、
- 在庫管理、棚卸し
- 部材のピッキング
- 入荷した部材の受け入れ
- 工程管理
- 社外倉庫の立ち上げ
といったように、やることが日に日に増えて役割は多岐に渡っております。
大企業では考えられないような経験を、ベンチャー企業では短期間で体験できますので、スキルの幅を広げたい方にはメリットの大きい環境といえるでしょう。
実力主義
年功序列要素を重視していないベンチャー企業だからこそ、若いうちから活躍できるステージがあります。
20代の内から、責任のある立場でプロジェクトを動かす経験は、大企業ではなかなか味わえません。
筆者の勤めるベンチャー企業では、そもそも役職がないので、年齢や在籍期間に関係なく平等な立場で業務を遂行しています。
後から入社した若手が、年上のベテラン社員に意見するシーンは、ベンチャー企業にとっては日常茶飯事なことなのです。
とにかく実力で評価をして欲しい方には、働き甲斐のある環境といえるでしょう。
フラットな職場環境
年功序列の縦割りの大企業とは違い、ベンチャー企業のフラットな職場環境は、意思決定のスピード感が醍醐味です。
大企業ですと、提案書や稟議書を上司に確認し、承認が得られるまでに時間が掛かります。
一方でベンチャーでは上司に「やりたい」と提案をすれば、その場でGOサインが出て実行に移すこともできます。
立場に関係なく、意見の言いやすい環境がベンチャー企業の特徴といえるでしょう。
裁量が大きい
ベンチャー企業は少数精鋭の組織である場合が多く、個々の裁量で仕事を進めることができます。
大企業の場合ですと、個人レベルの新しい提案や、斬新なアイディアを通すのはなかなか難しいでしょう。
どんなに効率が良くなる提案であっても、「今までのやり方と違う」という理由で、若手のアイディアをはねのけてしまいます。
しかし、ベンチャー企業では自己責任であるものの、常にチャレンジする環境が整っています。
経営者から近い
社員数が少ないスタートアップ企業であれば、社長を含めた経営陣と近い距離感で仕事ができます。
経営陣と距離が近いことで、スピーディーな意思決定を間近で体感できたり、自分の考えを直接ぶつけることも可能です。
大企業の場合では、仕事中に社長に会う機会はほぼなく、経営陣との距離感はかなり遠くなります。
当然、自分の考えを経営陣にぶるけることはできず、労働組合に意見として伝えることくらいしかできません。
経営陣との一体感が、ベンチャー企業の面白さでもありますので、一緒に会社を盛り上げていきたい人におすすめです。
ベンチャー企業へ転職しても後悔しない向いている人の特徴
ここでは、ベンチャー企業に転職しても後悔しない人の特徴を、筆者の経験談を交えながら紹介していきたいと思います。
特に30代以上の方は、必見の内容となっています。
ベンチャー企業への転職が向いている人は以下の5つの特徴があります。
- 行動力・実行力がある
- 環境の変化に柔軟に対応できる
- 自己管理能力が高い
- 成長意欲の高い
- とにかく仕事が好き
それでは、1つずつ解説します。
行動力・実行力がある
ベンチャー企業は実力主義ですので、年齢や在籍期間に関係なく仕事を進められます。
大企業であれば、年功序列による暗黙の配慮が必要なケースが多く、通常上司からの指示で仕事を進めていきます。
そのため通常若い世代に重要な仕事は任されません。
一方、ベンチャー企業では行動力がものをいいます。
「裁量をもって働きたい」という方には、ぴったりな就業環境といえるでしょう。
環境の変化に柔軟に対応できる
ベンチャー企業の企業文化は、組織体制や人材の流動性が激しいので、腰を据えてまったりと働きたい方には向きません。
一ヶ月単位で職場の風景がガラッと変わることも少なくないので、柔軟に変化を楽しめる方にはおすすめです。
ルーティンワークや、大企業の社風にマンネリを強く感じてしまう方が最適といえるでしょう。
逆に、
- 担当業務以外はやりたくない
- 今の業務にこだわりが強い
- 方針が何度も変わって振り回されたくない
といった方はベンチャー企業の環境になじめない可能性があります。
自己管理能力が高い
「指示待ちではなく、自分で考えて行動できる」という方は、ベンチャー企業に向いています。
自ら仕事を生み出し、PDCAサイクルを一人で回せる人は、ベンチャー企業で非常に重宝されるためです。
筆者が大企業で勤めていたときは、自発的に行動しすぎて上司に煙たがられていました。
縦割りの文化を重んじている日本型企業では、受け身でいることがよしとされています。
ですが筆者が勤めるベンチャー企業では、成果さえ出していれば、勤務時間も休暇についても自由な運用になっています。
自己管理能力が高く大企業で「出る杭」となっている方はベンチャー向きといえるでしょう。
成長意欲の高い
- お金よりも経験
- 安定よりも挑戦
という成長意欲の高い方は、ベンチャー企業で活躍できる可能性が高いです。
やらざるを得ない環境下に身を置くことで、半ば強制的に短期間でスキルアップできます。
反面、充実した教育体制や、階層別の研修制度を期待している方には、おすすめできない就業環境です。
とにかく仕事が好き
- 仕事が好き
- 休みの日も仕事のことを考えることが多い
という仕事人間の方も、ベンチャー企業で活躍できます。
分業制の大企業と違い一人当たりの担当範囲や業務量が多いためプライベートでも創意工夫を考えられる人はどんどん改善が進み評価されます。
裁量を与えられる分、責任やプレッシャーも大きいので、仕事を楽しめる人が向いているといえるでしょう。
逆にプライベートでは一切仕事のことを考えたくないという方は、仕事で受け身になっている場面が多く後輩からの突き上げもストレスになっているように感じます。
次に、30代以上の方がベンチャー企業に転職を成功させるポイントを解説します。
ベンチャー企業と一般企業の違いは?
ベンチャー企業とは企業生命をかけて挑戦をする会社です。
そのため一般の企業と違う部分も多く注意点があります。
具体的には下記のような注意点です。
- プロセスよりも成果(結果)を求められる
- 退職金がない
- 並の仕事では給料は平均以下
- マニュアルはなく自ら学ぶ必要がある
- マルチタスクを求められる
- 創業当初はワークライフバランスよりも仕事
- 質より量
それぞれについて解説します。
プロセスよりも成果(結果)を求められる
ベンチャー企業ではプロセスよりも成果(結果)を求められる傾向にあります。
なぜならベンチャー企業は大企業などとは異なり定形作業が少なく、目標達成のための創意工夫と実行を評価するためです。
大企業では決済をとるのに他の部署と調整する能力などが重視されますが、ベンチャーでは成果を出してお金を稼がないと次がないという事情があります。
結果を出す自信がある人がベンチャーに転職するべきでしょう。
退職金がない
ベンチャー企業では退職金がないことも多々あります。
大企業や一般的な中堅企業とは異なり、何年存続するのが分からないためです。
経営が50年以上続いているような伝統的な企業では社員の福利厚生として退職金が用意されることが多いですが、ベンチャー企業ではまだまだ退職金制度の原型すらないということもあり得ます。
退職金の有無は非常に大きく生涯収入が2,000万円変わってきます。
資産形成に大きく影響しますのでしっかりと認識をしておきましょう。
並の仕事では給料は平均以下
ベンチャー企業では並の仕事をしていると給料は平均以下となります。
立ち上げ当初のベンチャーは資金の余裕もなく、あったとしても投資に割り当てます。
給料を豊富に支払う余裕がありません。
さらに最近ではSaaSサービスのように薄利多売のビジネスが多くなっています。
マーケットシェアが取れていない初期では多売することが難しく、単なる薄利状態となります。
よほどの成果を出さなければ給料が上がることはないでしょう。
一般的な企業のように勤続年数が長い人が出世することはありえません。
マニュアルはなく、自ら学ぶ必要がある
ベンチャー企業ではマニュアル等が整備されておらず、自ら学ぶ必要性があります。
ベンチャー企業はマニュアル化される前の段階での仕事を任されることが多くなるためです。
大企業のように誰が仕事をしても業務が回る仕組みが整えられていない分、自分で仕事を回していく覚悟が必要です。
「勉強させていただきます」と面接で言う方や教育制度を気にする方にはおすすめできません。
マルチタスクを求められる
ベンチャー企業ではマルチタスクを求められる傾向にあり多忙となります。
ベンチャー企業では人員を採用しにくく、業務量に対して社員数が少ないことが多々あるためです。
大企業であれば総務や人事がやってくれるような入社してからの手続きなども自分で行わないといけないということもあり得ます。
複数の業務を器用に進められる方は問題ありませんが1つのことしか出来ない方は注意してください。
創業当初はワークライフバランスよりも仕事
創業間もないベンチャー企業はワークライフバランスよりも仕事を重視して生活していくことになります。
ときには労働基準法違反となるような働き方になることもあり得ます。
業務の仕組み自体が出来ておらず、全て1から作っていくためです。
ベンチャーの強みの1つはスピードです。
目標達成のために最速で進めることが大手や競合に打ち勝つための大きな武器になります。
そのためワークライフバランスを重視する方にはベンチャー企業は厳しいでしょう。
かなり骨の折れる仕事になりますが、やりがいはあります。
質より量
ベンチャー企業では質より量をこなす必要性があります。
何が新しいビジネスに発展するか分からないため、数打ちゃ当たれで色々なことを進める必要性があるためです。
悩んで動けなくなり前にまずは行動という人がベンチャー企業には向いています。
完璧な品質よりも80%程度の品質で市場に出して検証することのほうが企業としては大事です。
多少の不具合は想定内のため、大手企業が得意な品質を確保した進め方はあまり評価されづらい傾向にあります。
続いては、大手からベンチャー企業に転職するメリットを紹介します。
ベンチャー転職を成功させるためのポイント4つ
「どうしてもベンチャー企業にチャレンジしてみたい」という方は、転職を成功に導くポイントを押さえておきましょう。
筆者が実際に、大企業からスタートアップのベンチャー企業に転職して感じた経験を、みなさんに共有したいと思います。
将来性がある事業か
ベンチャー企業に限らずですが、転職で一番重要ともいえるのが、企業が展開する事業の将来性です。
スタートアップ企業など、会社として初動の段階で黒字化している必要はありませんが、伸びしろのある事業でなければ、会社が潰れてしまう可能性が出てきます。
熱意をもって、事業の将来性を語れるリーダーがいる会社に転職しましょう。
また、
- 利益が出ていないのに高級な社用車を乗り回している
- 身の丈にあっていないオフィスを構えている
- 社長のポケットマネーでやり繰りしている
といった会社は注意が必要ですので、頭の片隅に入れておいてください。
社長の理念・思想に共感できるか
ベンチャー企業では、事業の将来性とともに、社長の手腕が経営を大きく左右します。
安定した基盤がないがゆえに、社長の方針や理念に共有できなければ、職場のカルチャーになじめずに苦労します。
事業の方向性は変わることがあるかもしれませんが、社長の経営理念がぶれることはないので、強く社長の考えに共感できる会社を選びましょう。
筆者自身も、将来性のある事業に目をつけた、社長の考えに共感して転職を決意した一人です。
成長フェーズが自分にマッチしているか
ベンチャー企業には、
- シードステージ
- アーリーステージ
- ミドルステージ
- レーターステージ
といったように、成長フェーズごとにステージがあります。
そのため、どこのステージで入社したかによって、職場環境がまったく違うのです。
気になるベンチャー企業が、どういったフェーズにいるのかよく見極めましょう。
ステージごとの特徴は、以下の通りとなります。
成長フェーズ | 特徴 |
シードステージ | 創業間もないころのフェーズになります。求人情報に載る前のフェーズですので、経営者の紹介などで働いている方がほとんどです。スティーブ・ジョブズが、自宅ガレージでAppleを立ち上げたフェーズといえば分かりやすいかもしれません。 |
アーリーステージ | 商品やサービスが完成し、少しずつ顧客がつきはじめたフェーズになります。従業員も10名以下であることが多いです。まだまだルールが不明確で自由な環境です。 |
ミドルステージ | 売り上げが少しずつ伸びていき、会社としての制度も整いはじめるフェーズです。商品やサービスの売り上げを元に、新規事業を立ち上げるのもミドルスステージの特徴です。ベンチャーらしさをアピールする求人情報は、ここのフェーズであることが多いです。 |
レーターステージ | 上場前の段階まで来ると、社内規則やコンプライアンスを意識した取り組みがはじまります。社会的な責務が大きくなる分、大企業らしさが出てくるフェーズといえます。ベンチャー気質と大企業の社風を併せ持った環境ですので、安定志向の方でもなじみやすいフェーズといえます。 |
筆者が転職したベンチャー企業は、ミドルステージのフェーズとなります。
上場に向けて、これまで疎かだった在庫管理や、さまざまな仕組みづくりを行っています。
外部監査も入ってくるステージですので、どんぶり勘定だった環境から、一気に組織的に運用しなければならないステージなのです。
自由すぎる環境下から、システマチックに変化していくフェーズですので、一番変化の痛みを伴うステージといえるでしょう。
企業の情報取集
ベンチャー企業に限らずですが、転職を成功に導くためには、入念な情報収集が必要不可欠です。
大手企業と比べ企業情報がそもそも少なく、openworkや転職会議といった、社員の口コミサイトにすら登録されていない可能性があります。
まだまだ世の中に浸透していないビジネスや事業の場合、情報収集は容易ではありません。
インターネット上の情報をはじめ、LinkedInやWantedlyといったSNSも駆使しながら、入念に企業研究を行いましょう。
IT・Web業界であれば、情報感度の高い経営者が多いので、SNSでのリサーチは効果的です。
続いては、ベンチャー企業への転職活動を成功にさせるために、おすすめの転職エージェントを紹介します。
ベンチャー転職に役立つ転職エージェントは4つ
世の中にはさまざまな転職サイトが存在しますが、どれを利用すればよいのか悩んでしまいます。
ここでは、筆者が利用して最適だと感じた、ベンチャー企業におすすめな転職エージェントを紹介します。
特に30代以上の転職では、失敗してしまうリスクを最小限に減らし、自身に最適な求人情報を紹介してくれる転職エージェントが必要不可欠です。
効率的に転職活動を進めていくためには、転職サイトを含め、転職エージェントに2~3個登録しておくと、広範囲に情報収集ができるのでおすすめです。
それでは、1つずつご紹介していきます。
おすすめ1:リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職業界でトップクラスの求人数を誇り、ベンチャー企業の求人数も多数保有しています。
求職者が転職で叶えたい希望を引き出し、手厚いアフターフォローにも定評があります。
健康診断のように、自身の職務経歴を棚卸しする意味でも利用しない手はありません。
- 「そろそろ転職しようかな」
- 「転職エージェントを選びきれない」
- 「とにかくたくさんの求人を見たい」
という方々は、まずはリクルートエージェントに登録して、転職エージェントに相談しましょう。
>リクルートエージェントはこちら
おすすめ2:Green
テレビCMでもお馴染みのGreenは、ベンチャー企業やスタートアップ企業の求人を多数掲載しています。
IT系企業が積極的に登録していることから、プログラマーやWebエンジニアといった方々に多く利用されています。
企業とのやり取りに便利なメールのテンプレートまで用意されているので、忙しいビジネスパーソンにおすすめです。
大手転職サイトと毛色の異なる求人を探したい方は、Greenを併用しましょう。
おすすめ3:ギークリー
ベンチャー企業への太いパイプを持っているのがギークリーです。
特にIT系の求人に強く、積極的に年収アップの交渉をキャリアカウンセラーが行ってくれる頼もしいサイトです。
大手転職エージェントよりも、IT・Web業界に特化したマニアックな求人を紹介してくれるのが強みです。
>ギークリーはこちら
おすすめ4:doda
dodaは求人数業界トップクラスを誇る大手転職エージェントです。
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まとめ
大手企業に勤務していても、なかなか上がらない給料や、マンネリ化した業務にうんざりして、ベンチャー企業へ転職を検討する方は少なくありません。
しかし、ベンチャー企業の特徴をよく考えずに転職してしまうと、人によっては後悔してしまいます。
特に30代以上の方で、やりがいだけを求めてベンチャー企業へ転職してしまうのは、リスクを伴う決断になる可能性があります。
筆者も一部上場企業からベンチャー企業に転職しましたが、想像以上にカオスでカルチャーショックを受けました。
- 「誰からも指示を受けない」
- 「プロセスよりも結果重視」
- 「1~2ヶ月ごとに人が入れ替わる」
といった環境は、大企業に慣れ親しんだ人にとっては想像以上にストレスで、ギャップに耐え切れずに早々退職してしまいます。
転職後に後悔しないためにも、筆者の経験談をふんだんに盛り込んだ本記事を参考に、転職活動をより良いものにしていだけたら幸いです。
よくある質問と回答
ベンチャーに転職してどんなことに後悔しやすい?
ベンチャーに転職する上で収入面で後悔しやすいです。
ベンチャー企業では積極的に成果を出していけば給与があがりやすい一方、誰でもできるような仕事をしていては平均以下の給与となります。
退職金も出ない企業が多いため、ベンチャーに行くよほどの目的や覚悟がないと収入が減り後悔してしまう人も多いのです。
ベンチャーに向いている人は?
ベンチャーに向いている人は成長意欲が高く自ら学び、行動できる人です。
ベンチャー企業は実力主義である上に、大手と違い手厚い教育をうけられません。
そのため新しい知識やスキルを能動的に身に付け、様々な仕事に挑戦していける人はベンチャーでも活躍できるでしょう。
ベンチャーに転職するメリットは?
ベンチャーに転職するメリットは裁量権をもって様々な仕事を経験できることです。
どうしても規模の大きい会社だと、決められたポジションで業務をこなしていくことになるため、幅広いスキルは身に付きにくいです。
その点ベンチャーは仕事のレパートリーが多く、自分のやりたい仕事にも挑戦しやすいため、多角的にスキルを身に付けていけるメリットがあります。