夜勤ってつらいの?きつい・しんどい理由と向いていない人の特徴
工場勤務やトラック運転手など、深夜に働く仕事は世の中にたくさんあります。
深夜に働く分、深夜業手当や三交替勤務手当などで、昼間の仕事よりも給与が高いのが夜勤の魅力です。
しかし、ライフスタイルが不規則になることから、夜勤シフトではつらいと感じる人も少なくありません。
夜勤は合う人には苦にならない場合もありますが、合わない人にはとてもきつく感じるためです。
目先の給与の高さだけに釣られてしまうと、人によっては後悔することになります。
筆者は夜勤が苦にならないため魅力も多数感じましたが、夜勤を選んで後悔した人をたくさん見てきましたので本記事を参考にしていただければと思います。
そこで今回は、筆者が工場で経験した夜勤について、以下のような悩みを中心に解説していきます。
- 「なぜ夜勤がつらいのか?」
- 「夜勤が向いていない人の特徴」
- 「夜勤がつらいときに取るべき行動」
夜勤がつらいと感じる方や、夜勤に興味がある方は最後までご覧ください。
それでは早速ですが、本題へ参りましょう!
夜勤がきついと感じる方は工場勤務を見直しましょう。
30代以降になれば体力的にも厳しくなってきます。
ただ、製造業からの転職先が分からず苦労する方が多くいます。
そのような場合は転職エージェントに相談し、適性や希望に合わせた求人を案内してもらいましょう。
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目次
夜勤がつらいと言われる理由は5個
ここでは、夜勤がつらいと言われる理由を5つの項目に分けて解説します。
一つでも該当する方は、夜勤を避けるか仕事内容をよく検討することをおすすめします。
筆者は工場勤務時代にトータルで数年間、夜勤のある三交替勤務を経験しました。
土日祝日など関係なく、年間のスケジュールで日勤、夕勤、夜勤の3つの時間帯をシフト制で働いていましたので、実体験をもとにご紹介します。
生活リズムが崩れやすい
本来は寝ている深夜帯に働くため、生活のリズムが崩れやすいのが夜勤の仕事です。
休みを挟みながら日勤、夕勤、夜勤と働く時間帯が変動することから、慣れるまでつらい日々が続きます。
人によっては、三交替のリズムに慣れる前に、身体を壊して辞めてしまう人までいるほどです。
特に家族持ちの場合は、子供たちの生活音で昼間に寝ることができず、寝不足のまま夜勤に突入するケースもあります。
筆者も三交替に勤務していた時期は子供が小さく、耳栓をしたり、妻が散歩に連れ出すなど昼間に寝るための工夫が必要でした。
三交替でも問題なく働いていた人の特徴としては、普段から夜型中心の生活スタイルでしたので、昼間を中心に活動したい人は夜勤の仕事を避けましょう。
体力勝負
夜勤の場合、工場勤務やトラック運転手など肉体労働が多い点も考慮しましょう。
昼間に働いてもつらいと感じる仕事内容ですと、当然ながら夜勤ではさらにきついと感じます。
筆者も夜勤で設備の整備やタンクの洗浄などを行っていましたが、昼間であってもきついと感じる過酷な仕事内容でした。
また、どんなに生活リズムを整えても、人間は昼間に活動して夜間に睡眠を取るような体内環境になっています。
そのため、睡眠不足の状態で仕事をすると疲れも取れにくいため、体力に自信のない方は身体を壊す原因にもなります。
工場では夜勤中に過労で倒れた方も実際にいましたので、後悔しないよう夜勤で働くイメージをしつつ仕事を選びましょう。
家族や友人と予定が合わせにくい
三交替勤務ですと、昼間に開催されるイベントや予定に合わせづらくなります。
特に小さな子供がいる家庭の場合、運動会や授業参観といったイベントにもシフトのタイミングが合わないと参加できません。
筆者が働いていた工場では、夜勤での有給取得が原則禁止されていましたので、昼間の睡眠時間を削って子供たちの行事に参加していました。
友人との定例飲み会なども、夜勤や夕勤のシフトですと参加できませんので、プライベートを大切にしたい方にとって三交替勤務はつらい選択となるのです。
周りと予定が合わないと、何のために働いているのか分からなくなり、孤独感を感じやすいので注意が必要です。
単調な作業が多い
深夜のライン作業や車の運転は、人によっては単調で飽きやすいというデメリットがあります。
作業に飽きやすい分、眠くなったり時間ばかり気にしてしまう点が、夜勤業務のつらさでもあります。
筆者は工場でオペレーション業務を担当していましたが、管理室で待機している時間は非常に長く感じました。
裏を返せば楽な仕事とも取れますが、多動な人にとっては耐え難い仕事といえるでしょう。
また、単調とはいえ一つのミスが重大事故につながる可能性もあるため、ミスを起こさないよう集中しつつ飽きない工夫が必要となります。
単純作業に魅力を感じない人については、夜勤の仕事内容はよく選んで応募することをおすすめします。
出世しづらい
工場の夜勤の仕事は、流れ作業や設備の保守管理が主な業務であるため、長期間働いてもスキルアップが難しい傾向にあります。
あくまで日勤業務の保管業務といった内容が多いため、出世を目指したい方にはおすすめできません。
筆者は日勤業務と三交替勤務の両方を経験しましたが、管理職と時間を共にする日勤業務の方が評価されやすいと感じました。
三交替勤務の場合、どうしても現場での働きぶりが管理側に見えづらいため、キャリアアップを視野に入れている方は迷わず日勤の仕事を選びましょう。
夜勤がきついと感じる方は工場勤務を見直しましょう。
30代以降になれば体力的にも厳しくなってきます。
ただ、製造業からの転職先が分からず苦労する方が多くいます。
そのような場合は転職エージェントに相談し、適性や希望に合わせた求人を案内してもらいましょう。
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夜勤に向いていな人の特徴
約10年間工場勤務を経験した中で、夜勤に向いていない人の特徴が見えてきました。
筆者も夜勤のシフトでは体調管理に非常に困り、勤務変更が叶わないのであれば退職も考えたほどです。
不規則な三交替勤務は肉体的にも精神的にもつらさがありますので、夜勤にチャレンジしようとしている方や、すでに夜勤シフトを経験して悩んでいる方は参考にしてください。
特徴1:昼間に寝れない人
夜勤シフトでは夜中に働く分、日中に睡眠をとる必要があります。
そのため、外が明るいと寝れない方や、周りの音が気になって寝れない方は大変苦労します。
寝ようと思っても寝つくことができず、何度も途中で目を覚ましてしまうと睡眠の質が低下します。
夜型生活に慣れず、最終的には不眠症になってしまい、一ヶ月も立たずに夜勤を断念した方も実際にいました。
夜勤と健康については医学的にもリスクが懸念されており、短期的には睡眠不足による体調不良、中長期的には生活習慣病やがんのリスクが増大するといわれています。
もし、短期間の夜勤仕事で少しでも合わないと感じた方は、健康面に悪影響を及ぼす前に日勤に戻すことをおすすめします。
特徴2:体力に自信がない人
夜勤で担当する仕事は肉体労働が多く、力仕事や体力に自信がない方にはおすすめできません。
工場作業員や運送業のドライバーに加え、介護士や看護師などの医療従事者も想像以上に体力が必要な仕事です。
実際、工場の三交替勤務を引退する方の多くは、体力的に厳しくなってくる40代後半から50代の方々でした。
夜勤で働く場合は、日中よりもパフォーマンスを出しづらい夜間に働く分、ハードワークでも耐えうる体力が必要となります。
特徴3:家族との予定を合わせにくい
家族や友人との時間を大切にしたい方にとっては、土日に関係なく働く三交替の仕事は大きなデメリットとなります。
世の中は土日祝日休みを基準に動いていますので、家族や友人と予定が合わせにくくなる点は忘れてはいけません。
特に子育て中の方であれば、学校行事や習い事の発表会などにも参加しづらくなります。
友人との旅行やBBQといったイベントにも、休みが合わずに参加できないため交友関係も希薄になります。
日勤より割高な給与に魅力を感じますが、平日の昼間に一人で過ごすことをメリットに感じる方以外には、夜勤の仕事はおすすめできません。
夜勤がつらいと感じたときに取るべき行動は5個
すでに夜勤に従事している方で、つらくて悩んでいる場合は、これから紹介する解決策を試してみましょう。
よほどのブラック企業でない限りは、「勤務変更」「配置換え」「部署異動」といったしかるべき対応をしてくれます。
夜勤で無理を続けて身体を壊してしまったり、病気をしてからでは手遅れです。
もちろん、これらは筆者の実体験によるものですので、優先順位が高いものから紹介します。
職場のリーダーに相談
直属の上司であれば、共に過ごす時間が長いため気軽に相談できるメリットがあります。
体調など日々の変化に気づいている可能性もあるので、具体的なアドバイスや適切な対応をしてくれます。
ただし、上司に相談する際は、あらかじめ時間を作ってもらい、人目につかないよう工夫をするのがマナーです。
仕事中にいきなり相談したり、第三者がいる前で相談してしまうと、深く踏み込んだ話ができなくなります。
特に第三者がいる場合ですと、噂話があっという間に広がり、勤務変更や配置換えといった対応が取りづらくなります。
実際、夜勤を辞めたいという話が広まり、勤務変更が叶わなかった人もいますので、秘密厳守で相談しましょう。
職場の管理職に相談
直属の上司に相談したものの、理解してくれないケースは意外と少なくありませんので、その場合は職場の管理職に相談しましょう。
現場第一線で10年、20年と働いてきたベテラン上司からすると、夜勤がつらい人の気持ちが分からない可能性があります。
反面、管理職はチームとしてベストな成果を求められるため、メンバー編成を変えてでも最適な配置を考えてくれます。
経験上、現場のリーダーは根性論で語る体育会系タイプが多いので、論理的な思考ができる管理職に相談するのは理にかなっています。
労働組合に相談
職場の上司や管理職に相談したが取り合ってくれない、もしくは相談しづらい状況であれば労働組合に相談しましょう。
労働組合であれば、職場の悩みを第三者目線で判断し、適切なアドバイスや対応を行ってくれます。
人手不足の職場の場合、配置転換や勤務変更が簡単に行えないケースがあります。
夜勤という過酷な就労環境も相まって、特に三交替の人手不足は慢性的な職場は少なくありません。
そのため、上司によっては相談をうやむやにしたまま放置してしまうので、すぐにでも夜勤を辞めたい場合は、労働組合を通じて対応してもらうのが得策です。
もし、労働組合がない会社であれば、厚生労働省の総合労働相談センターなど社外の相談窓口を利用しましょう。
相談内容は秘密厳守ですので、会社内の人に知られたくない方にもおすすめです。
人事に相談
部署異動をしてでも夜勤を辞めたいという方は、人事に相談するのも一つの手です。
睡眠不足や就労環境が合わない場合、よほどわがままな理由でなければ、日勤の職場に異動という形で対応してくれます。
その際、上司に相談したり、自分なりに改善を試みたことを説明すると説得力が増します。
夜勤がつらい仕事ということは、人事は百も承知ですので、つらい理由を具体的に説明できるよう準備しておきましょう。
職場の方々からは白い目で見られるかもしれませんが、自分の身体を第一に考えることが大切です。
筆者も三交替から日勤に配置換えしてもらう際は、裏切り者扱いされたような雰囲気でしたが、人事のお陰でその後は健康的に働けるようになりました。
転職する
ここまで紹介してきたアクションプランを試したものの、会社都合や採用時の契約上、日勤への配置換えが叶わなかった場合は、転職を検討するしかありません。
無理して夜勤を続けても、体力的にも精神的にも消耗するばかりです。
昼間の自由時間をフル活用して、年休を消化せずに転職活動を積極的に行いましょう。
筆者が10年勤めた工場を辞めたときも、三交替勤務で働きながら平日の昼間に転職活動を進めていました。
日勤とは違い、仕事を休まずに面接にもいけますので、じっくりと仕事探しができます。
その際、求人掲載型の転職サイトですと、工場や深夜まで運営する店舗の求人が多いので、エージェント型の転職サイトで探すのがポイントです。
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自分が目指したい業界や勤務形態など、細かな要望はキャリアアドバイザーとのヒアリングで共有しましょう。
そうすることで、求人のミスマッチを減らしたり、転職に失敗するリスクを避けれます。
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まとめ
若い頃は体力に物を言わせて夜勤を続けられますが、加齢とともに夜勤がつらくなってきます。
人によっては、20代でも夜勤の仕事が合わずに辞めてしまうので、向き不向きのある働き方となります。
無理して夜勤を続けることで、ケガや病気につながる可能性も非常に高いため、自分の身体と相談しながら働きましょう。
現在筆者は30代後半で、夜勤自体は給与も高く魅力もある働き方だと考えていますが、子育てが始まったこともあり体力とライフステージを考えると、もう夜勤はできないなという結論に至りました。
本記事を参考に、夜勤という働き方と向き合うきっかけになれば幸いです。